
| テスラはハードウェア企業を卒業?その真意とは |
記事のポイント(4行まとめ)
- 販売台数の減少:2025年の販売台数は2025年通年で9%減、2025年第4四半期では16%減
- 2026年Q2に爆発的展開: 完全無人タクシー「Cybercab(サイバーキャブ)」と、物流を変える「Tesla Semi(テスラ セミ)」の量産が2026年前半に北米で開始
- ロボット時代の幕開け: 2026年Q1に量産仕様の「Optimus(オプティマス) Gen 3」を公開。最終的に年間100万台の生産を目指す
- AI計算力が倍増: テキサス工場に構築中の「Cortex 2」により、2026年前半にAIトレーニング能力を現在の2倍以上に引き上げ
Q4 Shareholder Update → https://t.co/rd0ILdq7Hj
— Tesla (@Tesla) January 28, 2026
— Highlights
2025 marked a critical year for Tesla as we further expanded our mission & continued our transition from a hardware-centric business to a physical AI company.
We also laid the foundation for the future of Tesla by… pic.twitter.com/UqYYoCFkIR
テスラの2025年はどうだったのか
テスラが2025年第4四半期ならびに2025年通年の業績を発表。
まず第4四半期だと売上高は前年同期比で3%減(249億100万ドル)、最終利益は61%減少(8億4000万ドル)、販売台数は16%減(41万8227台)。
ある意味では「予想通り」でもあり、そしてこの減少はすでにイーロン・マスクCEO本人が予告していた通り、アメリカ市場での「EV購入税制優遇」が打ち切られたこと、そして中国市場にて地元EVメーカーが台頭したことによるものです。
2025年通年だと前年比で販売台数は9%減(163万6129台)となっていますが、この減少によってはじめてEV販売における首位の座をBYDに譲ることとなっています。
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テスラは予告通り「テック企業へ」
「テスラは単なる自動車メーカーではない。」
今回の決算発表で最も重要なのは「EVの販売台数」というテスラのこれまでの基幹ビジネスの結果ではなく、「これからテスラが行おうとしていること」。
イーロン・マスクCEOが長年語ってきた上述の言葉が2026年、ついに現実のものとして動き出すこととなり、今回の決算報告においてテスラは自らを「物理(フィジカル)AI企業(Physical AI Company)」と再定義。
車両、エネルギー、そしてロボット。
これらすべてを自社製AIチップとソフトウェアで繋ぎ、自律的な「豊かさの世界」を構築する――。
2026年に予定されている6つの新たな生産ラインの立ち上げや、無人タクシーサービスの拡大など、ぼくらの生活を激変させるテスラの最新ロードマップが公開されています。
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自律走行とロボティクスの未来
テスラの成長エンジンは、今やハンドルを握らない「自律性」へとシフトしており・・・。
1. Robotaxi(ロボタクシー) / サイバーキャブの現状と拡大
- 無人化の加速: 2025年12月にオースティンで無人テストを開始し、2026年1月には顧客向け車両から「安全監視員」の同乗を廃止し始めている
- 空港進出: サンノゼ(SJC)でのサービスを開始。サンフランシスコ(SFO)など他空港への拡大も、規制当局の許可を待ちつつ進行中
Cybercab winter testing in Alaska https://t.co/HvQXs5cOLS
— Tesla (@Tesla) January 24, 2026
2. Optimus(オプティマス)の量産計画
- Gen 3 登場: 2026年第1四半期(1〜3月)に、量産を前提とした「Gen 3」のデザインを初公開予定
- 100万台体制: 2026年末までに生産を開始し、将来的には年間100万台という、人類の労働を根本から変える規模のキャパシティを目指す
性能・技術スペック:自社製AIチップと計算基盤
テスラの強みはAIの「脳」を自社で設計している点にあり、これの強化についても言及されることに。
次世代AI推論チップ「AI5」と「AI6」
| 項目 | 次世代AIチップ「AI5」 | 備考 |
| 生産開始予定 | 2027年 | (AI6は2028年予定) |
| 性能向上 | AI4比で50倍の向上 | 計算速度だけでなくメモリ効率を極大化 |
| 計算力(raw) | 10倍 | |
| メモリ容量 | 9倍 |
また、テキサス工場の「Cortex 2」クラスターは、2026年前半にH100換算で計算力を2倍以上に増強し、世界最強レベルのAIトレーニング環境を構築する、というアナウンスを行っています。
市場での位置付け:エネルギーと車両の盤石な基盤
AIに注目が集まる一方、既存の自動車・エネルギー部門も過去最高の勢いを見せており・・・。
- アジア太平洋(APAC)の躍進: 日本を含むアジア市場で、四半期ベースの過去最高の販売記録を更新※日本は前年比でおよそ2倍
- エネルギー利益の爆増: メガパックの記録的導入により、エネルギー部門の粗利益は11億ドルに達し、5四半期連続で過去最高を更新
- 4680セルの進化: オースティン工場で「ドライ電極」の完全内製化(正極・負極ともに)に成功。これにより、バッテリーの製造コストがさらに劇的に低下する可能性
関連知識:FSD Ver.14と「世界の規制」
最新のFSD(フルセルフドライビング)バージョン14は、目的地までの走行だけでなく、「空きスペースを自動で見つけて駐車する」までを完璧にこなすレベルに達しているとされ、韓国ではローンチ後わずか1ヶ月で100万km以上の走行データを収集。
現在、中国と欧州での当局承認を急いでおり、2026年はついに「グローバルな自律走行」が解禁される年になるかもしれません。
結論
テスラは今、単なるEVの普及フェーズを終え、ロボットとAIが日常に溶け込む「物理AI」の新境地へと突入しています。
2026年前半に予定されているサイバーキャブの生産開始はその象徴的な第一歩となり、クルマが(自分が使用しない時)勝手に走ってお客を乗せて稼ぐようになり、ロボットが家事を助け、エネルギーを自給自足する。
マスク氏が掲げる「驚くべき豊かさの世界」は、もはやSFではなく、2026年のカレンダーに書き込まれた現実のスケジュールなのかもしれません。
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参照:Tesla

















