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ローマ教皇が来日の際に使用したトヨタ・ミライの「パパモビル」は2台製造されていた!うち1台がバチカンへと納車されることに

2020/10/12

| てっきり1台だけのワンオフかと思ったが |

ローマ教皇が世界各国を訪問する際に使用される車両、通称「パパモビル(パパモービレ)」。

これは真っ白の外観に「SCV1(ステート・シティ・バチカン1号車=ローマ教皇専用車)」のナンバープレート、教皇の姿を周囲からよく見えるように改造したオープン構造、さらには付き人(警護官)の乗るスペースを持つなどの様々な特殊装備が与えられたクルマですが、昨年日本へとローマ教皇がやってきた際に使用されたのが「トヨタ・ミライ(の改造車)」。

なお、このミライは車検取得不可なので行動を走行できず、(来日の際)公道走行時には他の車を利用したことも報じられています。

このミライについてはほぼ報道はなされず、よってその存在があまり知られていないのですが、聞くところによるとバチカンからトヨタへとパパモビル製作の依頼があり、トヨタがこれを受けて製作し、その後に日本カトリック司教協議会へと寄付されたものだそう。

そして驚くのはなんと「2台」作られていたということで、今回そのうちの一台がバチカンへと寄贈されたと報道されています。

トヨタ・ミライ「パパモビル」はこんなクルマ

このパパモビルは「バチカンの求める要件」に沿って改造されたと言い、立ち上がって民衆の歓迎に応えるために「全身が見える」オープン仕様に。

そのため全高は2.7メートルにも達するそうです。

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車体後部には教皇専用席(肘掛け付き)、そしてその後ろには警護官用のシートが2つ。

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こちらは後部スペース天面と前面にアクリル板を装着した状態。

防弾用もしくは雨天を考慮したバージョンだと思われます。

そしてフレームにはライトも装着され、暗い場所でも教皇の姿を明るく照らし出してくれるようですね。

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サイドにはバチカンの紋章!

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フランシスコ教皇、ミライにお乗りになるの図。

衛兵のような人がすごい服(からくりサーカスみたいな)を着ています。

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乗降にはタラップを用いるようですが、これはおそらくフロアが通常よりも高くなっていることに加え、法衣(祭服)の重量がそうとうにあり、高齢の教皇への負担を考慮したためだと思われます。

なお、前教皇、ベネディクト16世が辞任する際には「体力上の理由」を掲げ、この祭服の重さにも触れていましたね。

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これまでにはこんなパパモビルも

そしてこれまでには様々なパパモビルが存在しますが、ミライのような「セダンベース」は珍しい部類であるように思います。

こちらは日産NP300。

メルセデス・ベンツMクラスも。

メルセデス・ベンツGクラス(メルセデス・ベンツのSUVが採用されることが多いようだ)。

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ジープがパパモビルに採用されたことも。

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こちらはヒュンダイ。

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