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ランボルギーニ・ハラマは今年で50周年!このハラマを最後にランボルギーニは「フロントエンジンGT」を製造していない

2020/12/06

ランボルギーニ・ハラマ

| ハラマは当時、「快適で信頼性の高い」グランツーリスモだった |

さて、ランボルギーニが「ハラマが今年で50周年を迎えた」と発表。

このハラマは最初のランボルギーニ市販車である350GT、その次の400GT、そしてミウラ、イスレロ、エスパーダについで発売されたクルマで、1970年から1976年まで生産されています(発表は1970年3月のジュネーブ・モーターショー)。

ネーミングはやはり闘牛関連から

「ハラマ」はスペインの有名な闘牛牧場から取られており、これは闘牛に由来する名称を与えることで有名なランボルギーニにとっての「通例」。

同年代のイスレロは闘牛から、エスパーダは闘牛に使用する剣から、そしてミウラもやはり闘牛の繁殖牧場に因んでおり、その伝統を踏襲したということになりますね(ハラマ・サーキット由来という説もあったが、今回ランボルギーニは明確に「闘牛の血統」と述べている)。

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ランボルギーニ・ハラマはこんなクルマ

そしてこのランボルギーニ・ハラマですが、パッケージングとしてはフロントエンジンリアドライブ、そして2+2のグランツーリスモ。

エンジンは4リッターV12が搭載されており、400GTそしてイスレロの発展型という位置付けです。

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デザインは当時ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニで、これはカロッツェリア・マラッツィ(のマリオ・マラッツィ)の手によるイスレロとは異なるところ。

ボディサイズは全長4,485ミリ、全幅1,820ミリ、全高1,190ミリ、車体重量は1,540kg。

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シャシーは(イスレロに対して)一新されてブレーキシステムには大径ローター(フロントにはベンチレーテッドディスク)が与えられ、トレッドは10ミリ拡大。

エンジンにはウェーバー製(40 DCOE)キャブレターが採用されたうえでDOHC化され、出力は350馬力、最高速は260km/hを誇ります。

ホイールは15インチサイズのカンパニョーロ製マグネシウムが奢られるなど、新世代のランボルギーニの旗手にふさわしいつくり、そしてコンポーネントとスペックを持っていたようですね。

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プリプロダクションモデルのボディはイスレロを作っていたカロッツェリア・マラッツィ(ヴァレーゼ州)にて製造され、プロダクションモデルはカロッツェリア・ベルトーネ(トリノ州)にて、しかし最後の100台は「マラッツィとベルトーネとのハイブリッド(合作)によるものだそう。

なお、この時代の車のボディは「職人が手で叩いて作っていた」ためにちょっとしたバリエーション違い、素材違い(アルミ製)などもあるようで、もしかするとハラマにもそういった個体が存在したのかもしれません(ミウラには鋼板の薄い軽量ボディ版が存在する)。

ちなみにヘッドライトはいわゆる「セミリトラクタブル」。

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なお、1970年に発売されたハラマ「GT」は176台が生産され、1972年にはハラマ「GTS」へとバトンタッチ(152台が生産されている)。

このハラマGTS(通称ハラマS)は出力が365馬力に高められており、フード上のエアインテーク追加、サイドのエアアウトレット追加等の変更がなされ、ホイールはマグネシウムからアルミへ、そしてインテリアだとダッシュボードとメーター、(後部座席の居住性改善のため)シートが一新されています。

ランボルギーニ・ハラマのインテリアはこうなっている

そしてこちらはハラマのインテリア。

レザー張り、そしてエアコンも装備されて快適性がアップしており、大きな容量を誇るトランクを持つなど、「実用的なスーパーカー」であったようですね。

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なお、このハラマはランボルギーニにとって「最後のフロントエンジンGT」。

この後ランボルギーニはウラッコやカウンタック、シルエットといった「ミドシップスーパースポーツ」へと移行しており、フロントエンジンGTの系譜が途絶えています。

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参照:Lamborghini

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