ジムニー・ロング（5ドア）最新情報。「コードネームはYWD」「全長は4M以下」「発売は2022年」「販売はインド国内のみ」etc.。どんどん発売が遅れてくるな・・・。

｜　現状、インドでは唯一のオフローダー、「マヒンドラ・ター」に照準を合わせる　｜

さて、なかなか具体的な情報があがってこないスズキ・ジムニー「5ドア」。

それでもインドではたびたびウワサになっており、これまでに流れてきた情報だと、マルチ・スズキが（日本のスズキから）ジムニー生産のためのCKD）設備を輸入したというもの。

ただ、これについては「3ドア」生産用であり、注目のジムニー5ドアとは直接の関係がないのかもしれません。

ジムニー5ドアのコードネームは「YWD」

ただ、今回いくつかジムニー5ドアのウワサが漏れ伝えられており、ひとつはコードネーム「YWD」にて開発が進められているということ。

そしてもうひとつは発売が「2022年6月」となり、残念ながら販売されるのはインド国内のみということ。

一方で、インドにて生産される3ドア版ジムニーについては世界中へと輸出されることになるとも報じられ、このウワサが事実であれば、（3ドア版とは異なって）5ドア版ジムニーの販売はインド国内に留まり、日本にも輸出されないということになりそうですね。

参考までに、インドでは「4メートルを超えると税金が高くなって売れない」ため、この5ドアジムニーの全長は4メートル以下に収められる、とも。

ベースはジムニーシエラになるという説が有力ですが、（ジムニーシエラの）3,550ミリの全長から、最大で「450ミリくらい」延長されるということになりそうです。

もう一つ参考までに、今月か来月あたりに、マルチ・スズキはサプライヤーの選定を行うとも報じられており、その開発は具体的なフェーズに突入したとも見られている模様。

なぜ5ドア版ジムニーは輸出されない？

この「3ドアは輸出されるが5ドアは輸出されない」ということについて考えてみると、まず3ドア版ジムニーの需要は世界中で逼迫しており、その解消のために（3ドアジムニーの）生産拠点を増やすということがまずひとつ。

加えて、人件費の安いインドで大量のジムニーを製造し輸出することによって、スズキはその利益をさらに高めようとしているということになりそうです。

やはり「インド専用」の低価格車は世界の品質的要求を満たせない

じゃあなぜ5ドア版ジムニーも輸出しないのかということですが、（マルチ）スズキはこれについてコストを相当に下げるからだと言われており、つまりは他の国へと輸出できないレベルの品質と装備しか持たない可能性が大。※ちょっと前には、逆に「豪華版になる」というウワサもあった

実際のところ、マルチ・スズキはこの5ドア版ジムニーを（かつてインドで生産・販売し、極端な安さで人気を博した）”ジプシー”の名で販売するとも見られていて、これを”インド市場で唯一の”安価なオフローダー、「THAR（ター）」にぶつける、とも言われています。

現在マルチ・スズキは（3ドア）ジムニーを販売しておらず、販売するとなると日本からの輸入となるので、価格的にターには対抗できず。

しかし2020年のオートエキスポにてマルチ・スズキはジムニー（3ドア）の展示を行っており、この目的が「インド市場の反応を見るため」だったとされ、そしてCKD輸入、5ドアの話が出ていることを鑑みるに、「インドの人々からの反応は上々」だったのかもしれません。

なお、ターは現在3ドアのみではあるものの、200万円くらいという魅力的な価格で市場を席巻しており、5ドア版も投入されるとも見られているようですね。

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参照：GaadiWaadi.com, IndianAuto.com, Multi Suzuki