スズキがインドにてジムニーを生産し輸出を開始！第一号車がロールアウトし「Make in India」。気になるジムニーロング（5ドア）は？

｜　インドでのジムニー生産はもうちょっと先になると言われていたが　｜

さて、スズキが公式に「インドでジムニーの生産を開始し、同時に輸出も開始した」と発表。

このジムニーは日本でいう「ジムニーシエラ」で、生産するのはスズキの現地子会社、「マルチ・スズキ・インディア」。

ただ、このジムニーはインド国内では販売されず、中南米や中等、アフリカ等への輸出専用だとされています。

マルチ・スズキはジムニー製造用の設備をスズキ（日本）から輸入

参考までに、マルチ・スズキは日本からジムニー製造のためのCKD（コンプリート・ノックダウン）設備を購入したと報じられており、今回は実際にこれを使用して生産を開始したということになりそう。

そしてCKDだけに、このインド（グルガオン工場）で生産されるジムニーは「日本で製造される輸出用モデルと同じ」仕様を持つといい、スズキは生産拠点を日本以外に拡大することで全世界でのジムニー供給量を増やすことができ、全世界にて高い水準にとどまる（納車待ちが長い）ジムニーの需要に対応できるものと思われます。

なお、日本市場向けのジムニーシエラについて、一時期を堺に登録台数が「倍増」していますが、それもこういった「生産拠点と生産台数の増加」、そしてそれを睨んだ公道の結果だとも言えそうですね（英国で商用以外のジムニーを販売できなくなったことも大きい）。

期待されるのはジムニー5ドア（ジムニーロング）だが

そしてインドでジムニーの生産が開始されたことで期待されるのが「ジムニー5ドア」。

ただしこちらは最新の報道だと「インド国内のみにて販売され、輸出はない」とも。

その理由は、インドで唯一のオフローダーたるマヒンドラ「ター（THAR）」が200万円という低価格で販売されており、スズキはこれに対抗しようとしているからだと言われます（ター対抗のためにコストを下げて安く販売できるように作るため、輸出に耐えうる品質を持たない可能性が高い）。

加えて、その安価なオフローダーがジムニーの名を名乗ることでなんらかの影響が出ないよう、そしてインドではもともとジムニーのロング版「ジプシー」を販売していたことから、この5ドア版ジムニーは「ジプシー」を名乗るとも。

インドにて「ジムニーロング（5ドア）」を製造することは間違いなさそうですが、日本でこれを期待することは難しく、日本でこれに乗るには並行輸入に頼る必要があるのかもしれません。

なお、スズキのコメントは下記の通り。

現行ジムニーは2018年に発売を開始して以来、世界中の皆様からご好評を頂き、数多くの受注をいただいている。インドでもジムニーの生産を行うことで、世界中のお客様に一日でも早く商品を提供できるようにグローバルで生産体制を強化する。

スズキは海外市場へ輸出する製品を生産する重要な拠点の一つとしてインドを位置付けており、今回ジムニーをインドで生産することによりインド政府が掲げる製造業振興策「Make in India」に貢献しながら、引き続き同国の経済発展や活性化に協力していく。

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参照：SUZUKI