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ボクもそう思う。エヌビディアCEO「EV時代になれば、そのクルマの価値を決めるのはソフトウエアになるだろう」

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ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのメーター

| 将来的に、クルマはデジタルツールになってゆくだろう |

さて、半導体特にGPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)で強みを発揮するエヌビディア(NVIDIA)。

そう言われてもピンと来ないと思いますが、Xboxや任天堂スイッチはそれぞれマイクロソフト、任天堂とエヌビディアとの共同開発であり、自動車関連で目に見えるものだとアウディのバーチャルコクピットはじめフォルクスワーゲングループのクルマに採用されるデジタル液晶がエヌビディアによる開発と言われます。

ちなみにぼくは3年ほど前、「これから自動車のメーターは全部液晶に切り替わる」と考えてエヌビディアの仕込んでいますが、そこからは株価が3倍以上になっており、けっこうなパフォーマンスを発揮している銘柄のひとつ。

エヌビディアは自動車業界と深いかかわりを持つ

それはさておき、エヌビディアは自動車業界とも深く関与していて、自動運転やEVの制御においても強みを持ち、今後の自動車業界においても重要な役割を果たすサプライヤーだと捉えてよいかと思います。

そんなエヌビディアですが、今回CEOであるジェンセン・フアン氏が今後の自動車業界についていくつかの予測を行っており、まずひとつは「2030年には、完全自動運転車のシェアが20%に達している」というもの。

もちろんエヌビディアは(メルセデス・ベンツやアウディ、VW、ヒュンダイらと共同して)自動運転車に搭載されるチップを開発・製造しているので、その経験からの予測ということになりますね。

ただ、この20%というのはぼくらが自分で所有するクルマだけではなく、トラックやタクシー、バス、デリバリー用のロボットカーも含み、つまり「自動車産業全体での」数字を示している模様。

AIは人に置き換わるものではない

逆に、一般の(個人所有の)クルマだと「2030年でも、レベル2程度が標準装備化されるのがいいところ」だとコメントしていますが、同氏いわく「AIは人間に置き換わるものではなく、人間の可能性を拡張するもの」だとし、その意味において「普通のクルマではレベル2くらいが妥当」と考えているのかもしれません。※普通のクルマでは、そこまで高度な自動運転は必要ない

さらにEVにおいては、ガソリン車にできなかったような様々なことができるようになるといい、それこそが「ラグジャリー」だとも。

たとえば自宅の家電との連動や自身のスケジュールに沿ったアシスタンス(このあたりはガソリン車でも可能ではあるが、EVのほうがより高度な統合ができる)といったところを指しているのだと思われますが、この分野においてはメルセデス・ベンツが今のところ「頭一つ抜けている」ようには感じます。

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将来、クルマの価値はソフトウエアで決まる

そしてもっとも印象的なのは「将来のクルマの価値はソフトウエアによって決まる」という発言。

これまでクルマを語るにはエンジンやトランスミッション、サスペンション、そしてレイアウトやパッケージングといったところがメインだったと思われ、しかし電気自動車時代になるとそういった差異はほとんどなくなってしまい、「PCやスマートフォンの性能を語る」のと同じように論じられることになりそう。

EVであれば「スケートボード型シャシー」の採用によってFFだろうがMRだろうが自由にレイアウトを変更でき、重心を低くすることも可能となるため、比較的「理想のパッケージング」を作りやすいという特徴も。

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加えてモーターやバッテリーも「サプライヤー経由にて」仕入れるとなると他メーカーとの差異を出しにくくなり、自動車メーカーがこれまで築いてきたアドバンテージが薄れてくるとも考えられます。

ここがアップルや百度、フォックスコンなど「これまで自動車とは無縁だったIT大手」が参入してくる理由でもあり、上述のような「ガソリン車にはできないラグジュアリー」については、むしろIT企業のほうがずっと先を進んでいると考えて良さそうですね。

よって今後、自動車メーカーはどんどんその優位性を失うことになり、それを取り戻すために変革を迫られているということになりますが、現時点でもけっこうな差がついてしまっているという印象もあり、ここ数年である程度の勝敗が見えてくるかもしれません。

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参照: Autonews Europe

 

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