
| クルマはタイヤの性能を超えて走れない |
忙しい人のための「1分まとめ」
- ゴムは空気を通す: タイヤのゴムは完全な密閉体ではなく、自然に少しずつ空気が透過して抜けていく
- 気温のイタズラ: 気温が下がると空気の体積が収縮するため、パンクしていなくても空気圧警告灯(TPMS)が点灯することがある
- 目に見えない劣化: 空気を入れる「バルブ」の劣化や、ホイールとタイヤの接合部の「サビ」が原因で漏れるケースも多い
- 放置は危険: 空気圧が低いまま走ると、タイヤ内部が異常発熱し、バースト(破裂)のリスクが激増する
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なぜ「異常なし」のタイヤから空気が漏れるのか?
釘を踏んだわけでもないのに、いつの間にか空気圧が下がっている。
これは決して気のせいでもタイヤプレッシャーモニターの故障でもなく、実はタイヤは「「何もしなくても空気が抜ける構造」になっているため。
「まだ溝があるから大丈夫」と過信せず、なぜ空気が逃げていくのか、そのメカニズムを知ることで突然のトラブルを防ぐことができるというのが今回のお話です。
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パンク以外の「空気漏れ」4つの主な原因
タイヤの空気が減り続ける場合、以下の4つのポイントのいずれかに原因がある可能性が(一般的に)認識されています。
| 原因箇所 | 理由とメカニズム |
| ゴムの透過性 | ゴム分子の間を空気の粒子が極めてゆっくりと通り抜けるため、1ヶ月で約5〜10%は自然に低下する |
| 気温の変化 | 気温が10℃下がると、空気圧は約10kPa(0.1kgf/cm²)低下。冬の朝に警告灯が点灯するのはこのため |
| バルブの劣化 | 空気注入口のゴム製バルブや、中の「虫(バルブコア)」が劣化・腐食すると、そこからエア微量に漏れ出すことも |
| ホイールの腐食 | ホイールのリム(タイヤとの接触面)にサビや傷があると、密閉が解けて空気が逃げる |
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放置厳禁。空気圧が低いまま走るリスク
「少し減っているだけだから」と放置するのは禁物で、低空気圧での走行には以下のような目に見えない代償が伴います。
- タイヤ内部の損傷: 空気が少ないとタイヤの側面(サイドウォール)が過度にたわみ、これにより内部で熱が発生し、タイヤ構造がボロボロになってしまうことも
- 燃費の悪化: 転がり抵抗が増えるため、ガソリン代(または電気代)が余計にかかる
- ブレーキ性能の低下: 接地面積が歪むため、いざという時のブレーキが効きにくくなり、ハンドリングも不安定にななる
【実践】自宅でできる「空気漏れ」の見つけ方
特定のタイヤだけが頻繁に減る場合は、以下の方法で漏れを特定できます。
- タイヤを指定の空気圧まで入れる: まずはしっかりと空気を補充
- 石鹸水を作る: 食器用洗剤を水で薄めたものをスプレーボトルに入れる
- 吹きかける: バルブの先端、ホイールの縁、タイヤ全体に吹きかける
- 泡をチェック: プクプクと泡が発生した場所があれば、そこが漏れの原因
- バルブから漏れているなら、バルブ交換だけで問題は解決
- ホイールの縁からなら、ホイールの清掃や研磨が必要に
- タイヤの溝からなら、目に見えない極小の穴が開いている可能性がある
知っておきたい新知識:タイヤの「消費期限」
タイヤは「溝」があればOKと思われがちですが、実は「ゴムの鮮度」が重要です。
ゴムは時間が経つと「ドライロット」と呼ばれる乾燥・硬化を起こし、目に見えない無数のヒビ割れが生じてしまい、こうなると、タイヤ自体が空気を保持する力を失ってしまいます。
そのため、製造から5年以上経ったタイヤは、たとえ溝が残っていても交換を検討すべきだと言われているわけですね。
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結論:月1回の「健康診断」が愛車を守る
パンクしていないのに空気が減る現象は、クルマからの「ちょっと点検してほしい」というサインなのかもしれません。
ガソリンスタンドやカー用品店に寄った際、「月に1回」空気圧をチェックするだけで、燃費も良くなり、タイヤの寿命も延び、何よりドライバーと家族の安全が守られます。
もし特定の1本だけが頻繁に減るようならパンクの可能性が考えられ、早めにプロに相談すべきであるとも考えられます。
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参照:Jalopnik

















