| 現時点では普通充電器の利用は無料、ただし2021年央からは有料に |
さて、ポルシェセンター北大阪さんにて見てきた「タイカン4S」を紹介したいと思います。
これまでにもPORSCHE NOW TOKYO、先行内覧会にてタイカン・ターボを見ていますが、「4S」を見るのは今回が初めて。
つい先日、本国ではベースグレードの「タイカン」が公開されたところではあるものこちらは日本では未発表となっており、現在日本にて発売されているラインナップは下記の通り。
モデル | 0-100km/h加速 | 出力 | 最高速度 | 価格 |
タイカン4S | 4.0秒 | 435HP (オーバーブースト時530HP) ※パフォーマンスバッテリーPlus装着時は360PS/490PS | 250km/h | 14,481,000 円 |
タイカン・ターボ | 3.2秒 | 625HP (オーバーブースト時680HP) | 260km/h | 20,231,000 円 |
タイカン・ターボS | 2.8秒 | 625HP (オーバーブースト時761HP) | 260km/h | 24,541,000 円 |
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ポルシェ・タイカン4Sはこんなクルマ
まずはポルシェ・タイカン4Sの外観ですが、タイカン・ターボ/タイカン・ターボSとほぼ同じように見えますね(違いがわからない)。
ただしこの個体は初めて見る「濃色メタリックのタイカン」ということで、これまでに見た個体よりもややコンパクトに、そしてより抑揚がはっきりわかるという印象。
フロントフェンダーの盛り上がりはやっぱり「ポルシェ」ですね。
なお、フロントには各種センサーやカメラがありますが、これを隠さないように「ナンバープレートの位置がけっこう上」な取り付け方法を導入しており、これはちょっと美観を損なうところかもしれません(欧州の横長ナンバーだと取り付け位置を下げてもこれらセンサーやカメラを隠さず、基準が欧州ナンバーとなっているようだ)。
この「取り付け位置」についてはなんとかしたいところではありますが、設計時にカメラやセンサーの位置を下げることも(機能上)難しかったのだと思われ、どうしようもないというのが実情なのでしょうね。
充電ポートはボディ両サイドに。
タイカン・ターボ系と同じく「電動スライドドア」を採用しています(先日発表されたベースグレードのタイカンでは、手動フラップ式のように見える)。
ドアハンドルはフラッシュマウント。
992型の991同様、アンロックにてポップアップします。
リアフェンダーもやっぱりポルシェ。
リアアンダーはかなり出っ張っていますが、その理由は不明です(構造上の問題なのか、エアロダイナミクス上の問題なのか)。
LEDライトバーとともに収まる「PORSCHE」文字はすりガラス状のクリスタル。
おそらくはなんらかのアニメーション的表示がなされるのだと思われ、これは試乗の際に確かめたいと思います。
ホイールは「スポーク」に見えるものの、スポークとスポークとの間が埋められた「ディッシュ状」。
もちろん空気抵抗を減らすためで、EVに多く見られるデザインです。
ポルシェ・タイカン4Sの内装はこうなっている
こちらはタイカン4Sのインテリア。
機能や構造もやはりタイカン・ターボ系と同じように見受けられます。
ただしタイカン・ターボ(下の画像)に採用されていた「ゴールド」の加飾とは異なり、(タイカン・ターボではゴールドの部分が)ダークグレー仕上げとなっているようですね。
そのため「華やか」というよりは「渋め」な印象。
助手席側ダッシュボードにはオプションのディスプレイつき。
メインのメーターはカーブディスプレイ。
センターコンソールの液晶タッチパネルは、操作時に振動を伝えるフィードバック機能付き。
ポルシェ・タイカン4Sの収納スペースはこうなっている
こちらはタイカン4Sのフロントトランク。
EVなのでエンジンがなく、よって車体前部にはこういったスペースがあるわけですね。
ただ、多くのEVはフロントにインバーター等を積んでいるためにフロントのスペースに余裕はなく、よってこれだけの空間を確保しているのは(EVといえど)異例かもしれません。
見た目は911、718ボクスター/ケイマンよりもちょっと狭いという印象(両脇の蓋を開けると工具類が入っている)。
加えてプラットフォームの関係か、深さもちょっと「浅い」ようです。
リアはこんな感じ。
開口部が高く(ボディ剛性確保のためかも)、ややフロアが高く、しかし奥行きは「かなり」あります。
トランクスルー機能もついているので長尺物の収納も安心です。
ちなみにリアトランクの開閉はリアバンパー上のこのスイッチを押して行います(閉じるときはトランクゲート側のスイッチ押す)。
そのほかの画像はFacebookのアルバム「ポルシェ・タイカン4S」に保存中。
ポルシェ・タイカンの充電ネットワークは?
そこで気になるのが航続可能距離などEVならではの諸条件。
まだ発売されたばかりで納車も進んでおらず、わからないことも多いそうですが、「電気代」について、パナメーラの「ガソリン代」と比較すると半分くらいというイメージなのだそう。
充電については、ポルシェセンターに設置されている充電器(ポルシェターボチャージャー)が24時間開放されており(ポルシェセンターによって差異はあると思う)、これを利用するとバッテリー容量の80%までを24分で充電可能。
大阪だとあべのハルカス、LINKS UMEDAに設置されているようですね。
そのほかホテルや温泉、ゴルフコース等に「ポルシェ ディスティネーション チャージングステーション(普通充電器)」が設置され、そのほかNCSネットワークにも対応します(CHAdeMO対応)。
充電には専用のアプリが必要
なお、ポルシェ チャージング サービスを利用するには専用のアプリが必要で、充電はもちろん有料。
料金プランは2種類あり、ひとつは「月額会員プラン」で、これは毎月1,800円を支払えば普通充電器(8kW)を無料にて、急速充電器(90kW)を分あたり45円で利用できるというもの(登録料金2,000円)。
そしてもう一つの「都度会員プラン」だと普通充電器(8kW)は無料、急速充電器(90kW)は分あたり120円という設定です。
ただし2021年央以降は料金プランが改定され、いずれも普通充電器(16kW)の利用が分あたり12円に、急速充電器(150kW)だと前者が分あたり75円、後者では分あたり200円へと変更される、とのこと。
もちろん家庭での充電も可能ですが、「カラの状態から満充電までは、200Vだと24時間位かかる」とのこと(画像の充電器を200Vコンセントに差し込んで充電を行う)。