これがフェラーリ812VS（ヴェルシオーネ・スペチアーレ）？重要顧客にはすでにアナウンス済み、4月中旬には公開される模様

｜　フェラーリ812VSはまさかの「リアウインドウレス」　｜

さて、ここ最近フェラーリ812スーパーファストのハードコアバージョン、通称「812GTO」あらため「812VS」が目撃されていますが、今回はその812VSと見られる車両の姿がフェラーリの顧客によってインスタグラム上へと公開されることに。

この顧客はRoso812なるアカウントを運営しており、ノートPC上に映し出された812VSの姿を投稿していて、これを見るにブルーのボディにイエローのストライプを持つことが確認できます。

名称はおそらく812VSに決定？

なお、この812VSという名称については、フェラーリのマーケティング担当重役、エンリコ・ガリエッラ氏が重要顧客に向けて「812VS＝Versione Speciale」のプレゼンテーションを行うと連絡したことからも明らかになっていますが、ヴェルシオーネ・スペチアーレ、つまり英語に訳すと「スペシャルバージョン」。

イタリア語とは非常に不思議なもので、なんでもイタリア語にするとかっこよくなるという現実があり、たとえばマセラティ「クワトロポルテ」は「4枚ドア」という意味であり、しかしこれが英語で「マセラティ4ドア」だったりするといまひとつ格好良くない、とも思います。

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812VSはフェラーリのV12モデル史上最強に？

現時点ではこのフェラーリ812VSについてわかっていることは少なく、おそらくはF12tdf同様に集中的な軽量化そしてパワーアップが施されることになりそう。

加えて「次期フェラーリV12モデル」につながるデバイス等が装備されることになるかと思われますが、おそらくは「最後の」自然吸気V12エンジンのみで走るフェラーリになるとも言われているようですね。

ただ、フェラーリは「V12とハイブリッドとは相性が悪い（ハイブリッドは小排気量のトルク不足を補うためのものだと主張）」、そして「なんとしても自然吸気V12を捨てない」としているので、もしかすると次期V12モデルも自然吸気V12エンジンオンリーを継続するのかも（ただしそれは騒音規制も含め、相当に難しい）。

フェラーリ812VSの購入者はすでに決定済み？

今回公開された画像についてはおそらくカーコンフィギュレーター上のものだと思われ、おそらくはすでに全数「購入する人」が決まっており、すでにフェラーリと仕様の調整に入っているのかも。

なお、近年のフェラーリ限定モデルについては「フェラーリの方から、購入して欲しい顧客に連絡を取る」という招待制を採用していると言われ、声をかけられた人は100％購入する、とも（それはそうだと思う）。

そしてその中にはまったくこれまでフェラーリと接点のなかったセレブも含まれており、ちょっと前までの「フェラーリの購入経験や保有状況をもとに」購入判断を行うという手法からやや変化が生じているようですね。

そして車両を見ると、左右に渡って大きく取られたブレードとエアアウトレット、リアウインドウレスといった構造が確認できますが、この「リアウインドウなし」というのはかなり衝撃的。

おそらくはボディ剛性確保と軽量化を兼ねているのだと思われますが（ガラスは自動車の部品の中では相当に重い部類）、市販車としては異例とも言える構造だと思います。

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参照：Rosso812