ブガッティが「300台め」のシロン（ピュールスポール）を公開！残る生産枠は200台のみ、受注枠は今年中に埋まってしまいそうだ

｜　300台目のシロンは渋い「ブラックとグレー」のピュールスポール　｜

ブガッティが「300台めのシロンを製造した」と発表。

ブガッティ・シロンは当初「10年かけて500台」に絞って生産が行われる予定となっていましたが、2016年の販売開始から約5年の時点で、計画よりも早い300台の生産を達成したということになりますね。

なお、生産ではなく「受注」に話を移すと、2020年1月の時点ですでに受注が400台に達しており、2021年中には予定台数の500台の受注枠すべてが埋まるだろうともアナウンスされています（あとはその受注分を粛々と製造してゆくだけ）。

300台目のシロンは「ピュール・スポール」

そして今回公開された「300台目の」シロンは、60台のみの限定生産となる”ピュール・スポール”。

これは軽量化に足回りの強化、ダウンフォースの増強を行ったハードコアモデルであり、最高速よりもサーキットでの運動性能を追求したシリーズ。

スター・ウォーズに登場する「Xウイング」を連想させるリヤビューを持つことも特徴です。

搭載されるエンジンは8リッター・クワッドターボ/1500PS、そして0-100km/h加速は2.3秒、0-200km/h加速は5.5秒、0-300km/hまではわずか12秒足らずで加速するという規格外の性能を持っています（この加速タイムは、ガソリン車だと最速クラス）。

300台目のシロン・ピュールスポールは非常にシンプルな仕様を持ち、ボディカラーはノクターンブラック、ワイパー、リアウイング、グリルサラウンドにはカーボンファイバー、そしてサイドのCライン、テールランプベゼルとホイールには”ガンパウダー”。

全体的に引き締まった印象を受け、ここ最近公開されてきた「カラフルな」シロンとはまた異なるイメージがありますが、もしかすると長期的に見て資産価値が高いのは、こういったシンプルな仕様なのかもしれません。

なお、ルーフにはオプションの「スカイビュー」が装着済み。

リアウイングには大きく「BUGATTI」の文字。

ウイング上にはシルバーのアクセントも見られます。

インテリアもまた「シンプル」

そしてこの300台の目のシロンにつき、エクステリア同様にインテリアも非常にシンプル。

ベルーガブラックのレザーとアルカンターラ、グリ・リファール（グレー）のステッチが採用され、ヘッドレストにはブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティの弟にして芸術家であるレンブラント・ブガッティがデザインした「踊る像」が描かれている、とのこと。

メーターリングやスイッチ類のベゼルも「ブラック仕上げ」を持っており、全体に使用されるカラーの数を絞ることで精悍なイメージを演出しているようですね。

ブガッティ「ブガッティはすべてにおいて最高を目指す」

今回、この300台めのシロンを公表するにあたり、ブガッティCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「ブガッティは、世界で最も非凡で、最もパワフルで、最もエレガントなハイパーカーの象徴であり、シロン・ピュールスポールは、顧客に歓びを与えることを約束するクルマだ。信じられないようなドライビングパフォーマンスに加え、最高のエンジニアリングとデザイン、そして優れたクラフツマンシップを兼ね備えている」とコメント。

そのこだわりは様々な方面においてもあらわれ、完成後のテストにおいても多大なる時間をかけて行われることが公開されています。

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参照：Bugatti