ブガッティが1本6300万円の腕時計「Jacob＆Co. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+」を発表！今年発売した腕時計が全て売れると売上はなんと約57億円

｜　ブガッティは自動車以外にも様々なビジネスを展開できそうだ　｜

さて、ブガッティは腕時計メーカー「ジェイコブ（Jacob & Co.）」とのパートナーシップ契約を結んでいますが、これまでに「ブガッティ・シロン 16シリンダー・トゥールビヨン（3040万円）」、「ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・エディション（5700万円）を相次ぎ発売。

ただしそこで立ち止まるブガッティではなく、さらに新作「ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+」を発表することに。

「シロン・スーパースポーツ300+」は時速490キロオーバーを記録し、現在のところ世界最速の座に君臨するブガッティ最速モデルですが、限定台数は30台、その価格はおよそ3億3000万円。

今回の「ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+」も最速モデルにふさわしい値付けを持っており、その価格はなんと580,000ドル（邦貨換算で約6300万円）だとアナウンスされています。

用意されるデザインは2種類

今回発売されたツインターボ・フュリアス・ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+のデザインは2種類あり、ひとつはブラックDLC加工が施されたグレード5チタンにカーボンファイバーを組み合わせたもの、もうひとつは18カラットのローズゴールドにカーボンファイバーを組み合わせたもの。

それぞれストラップにはダイヤモンドパターンが採用されていますが、これもまたシロンの内装をイメージしたものと思われます。

ケースサイズは57ミリ×52ミリと「巨大」で、その中に収まるのは3軸トゥールビヨン。

限定本数は36本（それぞれの仕様が18本づつ）だとされますが、「この価格でそこまでの本数が売れるのか」とちょっと心配に。

おそらくは受注生産だと思われるので、完売せずともだれも懐が痛むことはないと思われるものの、ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・エディション（5700万円）が39本、ブガッティ・シロン 16シリンダー・トゥールビヨン（3040万円）の限定本数は不明ながらも仮に39本だとして、そこへ今回さらに36本を発売するということは「それなりに売れている（売る勝算がある）」とも考えられます。

なお、ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・エディションの39本が完売すれば22億2300万円、16シリンダー・トゥールビヨンが39本完売すれば11億8560万円、新しく追加されたツインターボ・フュリアス・ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+が36本売れれば22億6800万円。

これらを合計すれば56億7660万円となり、おそらく腕時計の利益率は高いので、同額のクルマを売るよりも「儲かる」のかもしれません。

なお、ブガッティは徹底した基準によって顧客を選び、さらに極度に排他性を高めたブランディングによって顧客の囲い込みを図っていますが、それによって「ブガッティを購入する人は、ブガッティを何台も買う」という傾向がある模様。

そして、こういった状況が出来上がれば「自動車以外の」ビジネスの展開も可能となり、そのひとつがこういった「腕時計」なのかもしれませんね。

VIA: Jacob & Co.