| 公道走行に必要な要件を満たさず、公式レース参加のためのレギュレーションにマッチしていないことは間違いなさそうだ |
さて、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセ。
モータースポーツ活動のほか、エッセンツァSCV12のようなサーキット走行専用の少量限定車のほか、SC18、SC20といった個人向けのワンオフモデル製作を手掛けることでも知られています。
そんなスクアドラ・コルセですが、近日中に「最新プロジェクト」を発表すると予告し、一遍の動画をリリースすることに。
ランボルギーニ・スクアドラコルセの最新プロジェクトを見てみよう
そこで今回公開された動画にて「スクアドラコルセの最新プロジェクト」がどんなクルマなのかをを見てみたいと思いますが、ベースとなる車体は「ウラカン」で間違いなさそう。
そしてサイドウインドウはおそらくはめ殺し、しかしスライド小窓が装着されています。
タイヤはレース用のピレリ、ホイールもレース用のセンターロック。
こういったところを見るに、このクルマはまず「公道走行の要件を満たさない、サーキット走行専用モデル」だとも考えられます。
ヘッドライトは非常に「薄く」、3本のバーとヘキサゴン状に配置されたドットLEDとで構成されます。
フロントフェンダーは大きく拡張されているようにも見えますね。
横から見ると、さらに(通常の)ウラカンとの相違も感じられますが、フロントバンパー中央部の形状は「ウラカンSTO」との共通性も。
テールランプもドット状のLED。
リアウイングがデカいですね。
ルーフにはシュノーケル。
一方でドアミラーは「ロードバージョンと同じ」。
メーターはレース用に換装されています。
「ウラカン・スーパートロフェオ」のアップデート版?
なお、今回公開された動画を見るに、「ウラカン・スーパートロフェオのアップデート版では」と考えています。
現在ウラカンをベースとしたレーシングカーは「ウラカンGT3 EVO」「ウラカン・スーパートロフェオ EVO」とが存在し、前者はFIAの定めるGT3規定にマッチした仕様を持ち、後者はランボルギーニ(スクアドラコルセ)が開催するワンメイクレース「スーパートロフェオ」参戦用車両。
ただし両者のエアロパッケージにはけっこう差があり、ウラカンGT3だとこう。
そしてウラカン・スーパートロフェオEVOはこちら。
一見するとスーパートロフェオEVOのほうが過激に見えるものの、前後トレッドはGT3のほうが広く、ドアミラーも新しい形状が採用されています。
つまり、実際はスーパートロフェオのほうが「ロードバージョンからの変更範囲が小さい」とも考えられ、これはおそらく「GT3は(レースの性質上)プロフェッショナルのチームが使用するが、スーパートロフェオはプライベーター向け」ということもあり、懐に優しい仕様となっているのかもしれません。
そして今回の動画に収録される車両を見てみると、エアロパッケージやホイール等「スーパートロフェオに近く」、よってぼくは「スーパートロフェオの最新モデルではないか」と考えたわけですね。
なお、スーパートロフェオのアップデート版だとしても変更点はかなり多く、最低でもフロントバンパーにヘッドライト、サイドステップ、リアフェンダー(ルーバーも取り付けられている)、リアバンパー、リアディフューザー、テールランプ、そしてリアデッキ(かなり後ろに伸ばされている)が新デザインに。
ちなみに「前後ランプ」はロードカーに比較するとかなり簡素化されているので、「クラッシュ時の修理費用低減を狙った」という可能性もありそうです。
ランボルギーニ・スクアドラクルセ「最新モデル」ティーザー画像はこちら
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