| フェラーリ296GTBのデザインは賛否両論あるようだ |
とくにヘッドライトについては議論の対象となっている
さて、デザイン的評価が分かれる新型フェラーリ「296GTB(ぼくは肯定的)」。
一部の人は強い違和感を示しており、これまでにもユーチューバー、スケッチモンキー氏がそのデザインを手直ししたりしていますが、今回はピニンファリーナにて実際にフェラーリのデザインを行ってきたフランク・ステファンソン氏がじきじきに「自分だったらこうする」というデザイン修正案を動画にて公開しています。
同氏はこれまでにも数々の自動車メーカー、そしてピニンファリーナでもデザインを担当しており、R50世代のBMWミニ/X5、マセラティMC12、マセラティ・クワトロポルテ、マクラーレンMP4-12C/675LT/P1/570S/720Sのデザインを行い、フェラーリではF430/612スカリエッティ/FXX/599GTBフィオラノ、といったクルマを手掛けたことで知られます。
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フェラーリ296GTBのデザインは基本的に優れている
まず、フランク・ステファンソン氏が主張するのは「250LMをデザインモチーフとしたことは素晴らしい」。
296GTBは「過去のアイコニックなクルマがデザイン的テーマを提供してくれることが、デザイナーにとって非常に価値がある」ことの証明だといい、「過去の感情と未来の技術を融合させた」素晴らしい例だと評価しているようですね。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/51287862986/in/dateposted-public/さらにフロントフェンダーのピークを「フロントタイヤのセンター」に持ってきたことでドライバーの前輪の位置を把握しやすくなり、サーキットにおいて正確な走行が容易になると延べ、さらにAピラーを廃してラップアラウンドウインドウを採用したことで全体的にエレガントになったとも。
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しかしすべてを気に入っているわけではないようだ
ただ、そのフランク・ステファンソン氏もフェラーリ296GTBのすべてを気に入っているわけではなく、フロントフードのラインと一致しないヘッドライト(これは多くの人が指摘している)ほか、いくつかを修正したいと考えているようですね。
そこで同氏は実際にいくつか修正を行い公開していますが、フロントバンパー内だとこんな感じで、開口部両脇の形状がちょっと変わっています。
開口部が狭くなり、すこしエレガントさを増しているようですね。
グリーンハウスについてもなんとかしたいと考え・・・。
ビフォーと・・・。
アフター。
サイドウインドウうしろの気になる黒いパーツが無くなり、ウインドウのラインとドアミラーの上下ラインが一致しています(たしかいにこのほうがすっきりしていて、さらに重心も低く見える)。
ルーフはボディカラー同色から・・・。
ブラック(カーボン?)へと変更され、もうひとつ重心を低く見せています。
ちょっと引いて見るとこんな感じ。
修正案のほうが未来っぽくもあり、よりクリーンな雰囲気。
そして296GTBのテールランプについても納得ができず・・・。
造形とともに丸形テールランプへ。
たしかにこのほうがフェラーリっぽい印象もありますね。
そのほかエキゾーストパイプの位置がちょっと上にあがっていたりと細かい変更がなされています。
全体的にフランク・ステファンソン版フェラーリ296GTBを見るとこんな感じ
なお、フェラーリ自身はこの丸形テールランプを廃止したいと考えており、F8トリブートでも「上下をカットした」細長形状へと変更されているので(フェラーリによると丸4灯の新解釈)、フェラーリはもう丸形テールランプを採用しないのかもしれません。
こちらはサイドの「ビフォー」。
「アフター」だと、サイドウインドウのグラフィックやリアエンドの形状変更によって、よりコンパクト、そしてウェッジシェイプが強調されているようですね。
こちらはフロントの「ビフォー」。
こちらは「アフター」。
ルーフとミラーのカラーは実際に(296GTBの)オーナーが手を付けることができそうなところですね。
元フェラーリのデザイナーがフェラーリ296GTBのデザインを修正する動画はこちら
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