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すんごいランボルギーニ・ミウラが出てきた!40年間放置され、レストア時に「無塗装」にて仕上げられる。SF映画に出てきそうな雰囲気だ

2021/08/07

すんごいランボルギーニ・ミウラが出てきた!40年間放置され、レストア時に「無塗装」にて仕上げられる。SF映画に出てきそうな雰囲気だ

| 競売に出品され、予想落札価格は2億5000万円。だがもっと上がっても良さそうだ |

無塗装で仕上げるという発想はまったくなかった

さて、おそらくはランボルギーニでもっとも価値が高いと思われるのがランボルギーニ・ミウラ。

知名度でゆけばカウンタックのほうが上だと思われるものの、カウンタックは1,999台が生産されており、それに対してミウラの生産は765台のみ。

ミウラはその現役時代から高い人気を誇っており、しかし突然フェルッチオ・ランボルギーニが「ミウラの生産をやめる」と言い出して生産を終了させることになったと言われています(マフィアが好んで乗ったことから、ランボルギーニ=マフィアというイメージが定着することを恐れたからだとも言われる)。

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こんなミウラは見たことがない

そして今回、オークションハウスであるRMサザビーズが紹介するのは1971年製のランボルギーニ・ミウラP400S(シャシー番号4761、ボディ番号675、製造番号575)。

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このミウラ最大の特徴は「ベアメタル」つまり金属むき出しのボディパネルを持つことですが、これはもともとの仕様ではなく、レストア時にビルダーが選択したもの(もともとのボディカラーはグレーホワイト)。

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最初のオーナーはイランからアメリカへの留学生だそうですが、いったんその留学生はこのミウラを売ろうと考えたものの、その後二年は自分で所有することに決め、しかしちょっとした事故に遭うことに。

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事故の後に修理がなされることはなく、日の目を見ないままにカリフォルニアの倉庫に40年間眠り続け、40年後にようやくランボルギーニの熱狂的なファンがこのクルマを手に入れることになり、専門家チームを動員してフルレストアを行うことになったという経緯を持っているようですね。

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ボディの修復を行ったのはベックマン・メタルワークスで、かかった期間は8ヶ月。

その他の追加作業や塗装を行ったのはモーガン・イメージズ社のクリス・モーガン氏、そしてレストア作業の詳細はすべて記録として残っていると紹介されています。

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走行距離は16,000マイル(約25,750キロ)にとどまり、年式を考慮すると「少ない方」。

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予想落札価格は最高で2億5000万円程度だと見られていますが、その希少性や芸術的価値を考慮すると「もっと」上がっても不思議はなさそうですね。

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フロントバンパー内のレンズはクリア仕様となっており、これが涼し気な表情を醸し出している模様。

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ホイールはカンパニョーロ。

デザインを担当したベルトーネのエンブレムも塗装の剥離後に再度取り付けられています。

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細かな部分まで磨き上げられており、相当な手間がかかったのは間違いなさそう(再塗装したほうがよっぽど楽)。

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エンジンも美しくレストアされています。

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「ベアメタル」ランボルギーニ・ミウラのインテリアはこうなっている

そしてこちらはこのミウラのインテリア。

オリジナルのブルーを活かしており、しかしそれがベアメタルのボディと相まってなんともクール。

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ドアを開いた部分には意図的にもともとの塗装が残されています。

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インテリアのメタルパーツが外板とマッチしており、やはりクールですね。

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ペダルにはランボルギーニのロゴ入り。

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あわせて読みたい、ランボルギーニ・ミウラ関連投稿

なお、ミウラの時代は「多くが手作り」であったためか、「スチールボディではなくアルミボディ」「ドライサンプ化」「エアロパーツ装着」など、ほかにない特徴を持つミウラの存在も報告されており、ここでいくつかを見てみましょう。

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参照:RM Sotheby's

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