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フェラーリが「快適なエアコン」の特許を出願!これからの時代、そしてプロサングエには(フェラーリといえど)こういった装備が欠かせないんだろうな・・・

2021/08/23

フェラーリが「快適なエアコン」の特許を出願!これからの時代、そしてプロサングエには(フェラーリといえど)こういった装備が欠かせないんだろうな・・・

| ブガッティ、ポルシェもエアコンには相当に力を入れている |

とくに北米市場では「エアコン」を重視する顧客が多いようだ

さて、これまでにも様々な特許を出願してきたフェラーリですが、今回は珍しく「エアコン」に関する特許を申請しています。

この内容としては「乗員の体格、性別、服装をサーマルカメラにて判別し、常に最適な風を各自に送り届ける」ことを目的としていますが、フェラーリがこういった快適性を追求する特許を申請するのはけっこう意外。

ただ、画像を見るに、後部にも座席を備えるセダンっぽい車の形状が描かれており、よってこれは今後発売されるであろうフェラーリ初のSUV、プロサングエに装備されるエアコンなのかもしれません(ただし、特許が出願されたからといって、それが現実に採用されるとは限らない)。

フェラーリのエンブレム
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けっこうエアコンに注力する自動車メーカーは多い

なお、こういった「エアコンにこだわる」自動車メーカーは意外と多く、とくにプレミアムカーメーカーに多い模様(当然といえば当然か)。

たとえばブガッティだと、「家族で住めるマンション(52畳)を冷やせるほど」の容量を持つエアコンをシロンに与えているようですね。

ブガッティ・シロン・ピュールスポール
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さらにポルシェも911カブリオレに強力かつ高性能なエアコンを与えています。

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なお、メルセデス・ベンツは空調システムそのものに対するこだわりについては触れていないものの、エアコン吹出口を「光らせる」といった差別化も。

メルセデス・ベンツ向け、後付けアンビエントランプ
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参考までにですが、ぼくが今までに乗ったクルマでもっともエアコンが快適だったのはアウディTT(8S)。

日本仕様のTTには「デラックスエアコンディショナー」なる装備が与えられており、タービン形状を持つ吹出口から風がツイスト状に出てくるために車内まんべんなく風が行き渡り、前から風が出ているのに「頭の後ろまで涼しいような感覚」に陥ります。

現在のところこれを超えるエアコンには出会っておらず、よってこのTTは、ぼくの中で「もっとも優れたエアコンを持つクルマ」として永く記憶されることになりそうです。

アウディTT

フェラーリといえども快適性には気を抜けない

フェラーリと言えば「走り」のイメージではあるものの、プロサングエではこれまでとは異なる顧客を狙うことになり、そしてプロサングエはSUVとしては最後発の部類となるため、先発組のランボルギーニ・ウルス、アストンマーティンDBX、ベントレー・ベンテイガ、ロールス・ロイス・カリナン等に対抗し、かつ「優れている」と思わせる装備が必要で、そのためのひとつの手段がこの「エアコン」なのかもしれません。

Ferrari-Climate-Control-System-Patent-2

ただ、ブガッティやポルシェがエアコンについて多大なコストを割いていることでもわかるとおり、これを重要視する顧客は多く、とくにアメリカ市場では「非常に重視される」項目だとも言われます。

カリフォルニア、ローマを購入した人の実に7割が「はじめてフェラーリを購入する人」であったそうですが、プロサングエではその比率がもっと高くなる可能性があって、そしてほかブランドから流れてきた人を「がっかりさせず」つなぎとめる必要があり、その意味では「これまでにさほど重視してこなかった」ジャンルにも注力する必要があるのでしょうね。

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参照:ferrari296forum

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