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やっぱり非常時に一番怖いのは「人」だな。群馬にて、他府県ナンバーのクルマに「コロナ持ち込むな」「ナンバー晒すぞ」という張り紙がなされる

やっぱり非常時に一番怖いのは「人」だな。群馬にて、他府県ナンバーのクルマに「コロナ持ち込むな」「ナンバー晒すぞ」という張り紙がなされる

| 自治体の名で張り紙がなされているが、自治体は公式にはこの張り紙を作っていないようだ |

他人を吊し上げて自らを守ろうとする傾向は人類の有史以来、なにも変わっていないらしい

さて、大都市にコロナウイルス感染患者が集中していることにより、「県外ナンバー」のクルマを見つけた地元の人が過激な反応を示すという例が多々報じられていますが、今回もそういった例の一つがネットを賑わすことに。

報道によると、8月28日に男性が群馬県前橋氏のショッピングセンター「前橋リリカ」の駐車場に車を停め、30分後に戻ってくると「緊急事態宣言が東京埼玉神奈川千葉沖縄で延長されましたが、群馬県も緊急事態宣言地域に追加され、20日(金)から発令されました。コロナウイルスを都会から一生群馬県に持ち込むな!二度と群馬県に来るな!ネット上にナンバープレートと車体を晒します。城東町三丁目自治会」とプリントされた紙がワイパーに挟まっているのを発見したのだそう。

男性は群馬に転居済み

なお、この男性のクルマは他府県ナンバーではあったものの、実際には群馬に転居しており「群馬在住」。

そしてこの紙を見て「いまどき、こんなことがあるのか・・・」と驚きツイッターにこの画像を投稿したようですね。

この自治体の会長によると「こんな紙は作っていない」とのことで、第三者が自治会の名を騙ったか、もしくは自治体の中の急進派がこういった行為に出た可能性もあり、しかしいずれにせよ、これは非常に過激な行為でもあって、実際に城東市三丁目の住人にとっても「(そういった過激な人物が町内にいることが明らかになった)恐ろしい」出来事なのかもしれません。

これを受け、前橋市の山本市長は自身のツイッターにて「これは悪戯である」旨を投稿した、とも報じられています。

非常時には冷静な判断が見えなくなる人も

そしてぼくがこういった事件を見て思うのは、「冷静な判断ができない人が多い」ということ。

そもそも他府県ナンバーのクルマ=他府県からやってきたという考え方自体が短絡的で、他の可能性(今回の男性のように、転居してナンバーを変えていないだけ)を考慮しなかったわけですね。

そしてコロナウイルスの脅威によって自身を見失ってしまい、他人を排除することで自分の安全を守ろうとしたということになりますが、これはちょっと前にトイレットペーパーを奪い合ったり、マスクを奪い合ったりしたのと同様だと思います。

トイレットペーパーについては「在庫十分」という公式なアナウンスがあり、マスクについても自作など他の手段があったわけですが、それでも多くの人はパニックに陥ったということですね。

要は「人は、見たいものを、見たいようにしか見ない」ということで、事実がどうであれ自分がそう思ったらそれが事実ということになり、これは「善悪を自分で判断できず、皆が悪いと言っているからその人が悪い」と断じ、ネットリンチに参加する人も同様かもしれません。

そして「いけにえ」を捧げることで保身を図るという行為は、人類始まって以来の歴史が示しており、これもまた悲しい人間の性なのでしょうね。

一番怖いのは「人」である

そして、こういった事例を見るに、やはり緊急時、非常時に一番怖いのは人であると再認識させられることになりますが、ぼくは何があろうとも自身を保ち、人を蹴落とすことで自分が生き残ることはしたくない、と思います(そういった、かりそめの安住の地には興味がない)。

よって、自身が生き残る新たな道を(他人とは関係なく)自分で模索して生きてゆこうと思いますが、ぼくが組織に属さないのは、人間が本来持つこういった性質に馴染めないからでもあり、あらためて「組織にだけは属すまい」と再認識させられます(ぼくのようなマイノリティは組織では理解されず、いけにえにされることが多い)。

参照:上毛新聞

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