| これだけの設備とコレクションが人手に渡ってしまったのは誠に遺憾としかいいようがない |
本社は売却済み、レーシングカーも抵当に入っていると言われている
さて、マクラーレンはその本社「マクラーレン・テクノロジーセンター」を残念ながら売却することになり、今はその買い主から「借りる」という形態にて営業を続けていますが、今回その本社内部をマクラーレン・レーシング最高責任者であるザク・ブラウンが(ジョディ・キッドを)案内する動画が公開。
なお、この本社前には人工の湖があり、この湖はマクラーレン・テクノロジーセンターが発する様々な熱を冷却するのに用いられている、とのこと。
そのほか、施設内には眼を見張るような設備がたくさんあり(動画に出てくるのはごく一部でしかないと思われる)、とにかく建設や維持にお金がかっているのだろうということもわかります。
-
マクラーレンがついに本社を売却!今後20年間は「買い主から借りる」ことで本社を存続させる模様。なお、その後については「白紙」
| 昨今の自動車業界では非常に珍しい「本社売却」という事態を迎える | さて、コロナ禍において急速に業績が悪化したと言われるマクラーレン。一時はそのコレクションを売却して資金を得ようとするも「すでにコ ...
続きを見る
マクラーレン本社に所蔵されるコレクションを見てみよう
そして今回公開された動画をここで紹介したいと思いますが、まずはマクラーレン創始者であるブルース・マクラーレンの肖像(こんな人だったのか・・・)。
続いてごく初期のマクラーレンによるレーシングカー。
これらのカラーはパパイヤオレンジですが、当時スポンサーを持たなかったマクラーレンが、スポンサーを探すために「最も安価で、もっとも目立つ色」として選択したと言われます(諸説ある)。
そしてこのオレンジは、今に至るまでマクラーレンのイメージカラーのひとつとして機能しています。
-
「最初にオレンジを採用したマクラーレン」、1967年のM6Aをイメージしたエルバが公開。なぜ当時マクラーレンはオレンジを採用したのか?
| 実はマクラーレンのコーポレートカラーは”パパイヤオレンジ” | マクラーレンが最新ハイパーカー、エルヴァの別カラーリングバージョンを公開。直近でもマクラーレン創業者であるブルース・マクラーレンがド ...
続きを見る
こちらはテキサコカラーのレーシングカー。
他には1974年のインディ500で活躍したマクラーレンのマシンも展示され、さらにはジェームス・ハントが乗っていたF1カーなど、クラシックなレーシングカーが勢揃い。
一気に1990年代に移動してマクラーレンF1。
オリジナルのXP5 F1プロトタイプ、F1 LMに加え、あの有名な「上野クリニック号」も展示されています。
-
【動画】マクラーレンF1の知られざる秘密7つ!ル・マン優勝車「F1 GTR 上野クリニック(59号車)」、日本人初のル・マン優勝ドライバーはこうして誕生した
| 事実は小説よりも奇なり | マクラーレンF1といえばスーパーカー界のレジェンドでもありますが、今回「マクラーレンF1の知られざる7つの秘密」という動画が公開に。この中ではいくつかの個体にまつわる数 ...
続きを見る
こちらはガルフカラーのマクラーレンF1 GTR。
ガルフカラーもマクラーレンにとっては重要なヘリテージのひとつですね。
-
マクラーレンがあの「ガルフ」と契約しF1マシン、市販車にそのカラーを使用可能に。ガルフって一体何なの?
| 今回の契約は「独占」ではなさそうだ | マクラーレンが「ガルフと数年にわたるパートナーシップ契約を締結した」と発表。今回の提携については、モータースポーツ部門(マクラーレン・レーシングF1チーム) ...
続きを見る
マクラーレン・オートモティーブに移行してからのクルマだと、P1やスピードテールの姿も。
こちらは究極のサーキットウェポン、マクラーレン720S GT3X。
-
マクラーレンが突如新型車「720S GT3X」発表!公道走行不可、公式競技にも参加不可、つまり個人でサーキット走行を楽しむためだけに作られた「何からも制限を受けない究極のサーキットウェポン」
| ここ最近、こういった「プライベートでサーキットを走行するためだけに存在する」クルマを発売するメーカーが増えてきた | マクラーレンが突如ニューモデル、720S GT3Xを発表。これは720Sのレー ...
続きを見る
近代F1マシンもズラリ勢揃い
そして近代のF1マシンも勢揃い。
ミカ・ハッキネン、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトンなどが乗ったマシンも保管中。
これだけのF1マシンが並ぶとまさに壮観ですね。
なお、マクラーレンはその財政危機が報じられた際、これらコレクションを売却もしくは抵当に入れることで現金を手に入れようとしたものの、すでに抵当権を打たれていたためにどうしようもなかった、と報じられています。
-
マクラーレンがコロナ禍にて危機的状況に。本社と所蔵コレクションを抵当に入れ、従業員33.3%の1200人を解雇との報道
| マクラーレンは「すべてが好調」のはずだったが | さて、コロナウイルスの影響にてマクラーレンが経営危機に陥り、「かなりヤバそうだ」というウワサがあちこちから出ていますが、今回はマクラーレンからじき ...
続きを見る
こちらはこれまでに獲得したトロフィーを収めているキャビネット。
現在マクラーレンはまだ危機を脱したとは言えない状況ではありますが、なんとかこの暗黒時代を乗り切り、再びこの本社を買い戻せるようになってほしいものですね。
合わせて読みたい、マクラーレン関連投稿
-
あえて外装にカーボン未使用!マクラーレンのルーツ「オレンジ」にこだわった720Sの特別モデル「Spa 68」登場
内外装はブラックとオレンジのみ。オレンジの面積は最大化 とにかくこまめにカスタムモデルを発表するマクラーレンですが、今回もまた720Sのカスタム車「マクラーレン720S Spa 68」を公開。これはマ ...
続きを見る
-
マクラーレンのナイキみたいなマークは何?そのほかフェラーリやランボルギーニの「謎」とは?
| マクラーレンのマークにはこんな意味があった | 「マクラーレンのエンブレムにおける由来と意味」という動画がカーフェクションによって公開。 ちなみにMP4-12C時代、(フロントフード上の)エンブレ ...
続きを見る
-
マクラーレンの企業カラーは実はオレンジ。もうオレンジがレースで復活することはない?
マクラーレンのコーポレートカラーはオレンジですが、なぜオレンジなのか?と話題に。 それはマクラーレン設立者のブルース・マクラーレンがかつて自分の車をオレンジに塗っていたから、ということですが、オレンジ ...
続きを見る