| フェラーリの歴史は1947年の「125S(レーシングカー)」から始まった |
プロサングエ、296GTSなどすでに2022年の新型車がスタンバイ
さて、2022年を迎えるにあたり、フェラーリはその75周年を記念する新しいロゴデザインを公開。
フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリは1929年にアルファロメオのディーラーチームとして活動を開始し、その後1938年にアルファロメオと決別することになりますが、1940年には「アウト・アヴィオ・コルトルツィオーニ」なる会社を設立。
ここでは「アウト アヴィオ コストルツィオーニ815」なるレーシングカーを製造していて、厳密に言うとこれがエンツォ・フェラーリの手による”最初の”クルマ(レーシングカー)ということになります。
ただ、この際は(アルファロメオとの契約によって)”フェラーリ”の名を使用する事ができず、よってフェラーリの名を冠したクルマとしては1947年に登場し125Sが最初であり、同年に設立された現在の「(会社としての)フェラーリ」が今に至るフェラーリの起点ということになるわけですね。
2022年はフェラーリにとって大きな転換期になりそう
今回、フェラーリはこの75周年を祝うにあたって、オフィシャルビデオ上にて会長であるジョン・エルカーン氏や新CEOのベネデット・ビーニャ氏がコメントを発表しており、さらには「情熱、チームワーク、誇り、卓越性といった価値を強調し、イノベーション、伝統、誇り、夢」といった言葉をフェラーリのさまざまなスタッフが語ります。
さらにはエンツォ・フェラーリによる「工場は、人、機械、建物でできている。フェラーリは、なによりも、人でできている」という言葉も引用されており、非常に印象深い動画となっていますね。
そして75周年を迎えるにあたってフェラーリは「特別な作品」を作ったといい、それはフェラーリで働く人々が一つずつ、あわせて数千ものピースを配置した「パズル」。
そうやってフェラーリのスタッフが力を合わせて作り上げたのが、この新しい「跳ね馬(プランシングホース)」を象ったパネルということになりますが、ジョン・エルカーン会長いわく「この作品は、ここマラネロと世界中のフェラーリ・ファミリーが共有するフェラーリ・スピリットのシンボルです。私たちが何者であるか、過去75年間、そして未来の本質を映し出しているのです。エンツォ・フェラーリがかつて言ったように、「何よりも、人でできている」会社のシンボルなのです」。
さらに動画では、フェラーリのスタッフ一人一人の画像が集まりつつ・・・。
75周年ロゴを形成する様子も示しており、フェラーリは「人でできている」ということをあらためて強調しています。
なお、「人」というところだと、フェラーリは大きな組織改革を進めていて、9月1日付でベネデット・ヴィーニャ氏が最高経営責任者(CEO)に就任したほか、ブランド多様化担当のニコラ・ボアリ氏、技術担当のマイケル・ライターズ氏、製造担当のヴィンチェンツォ・レガツォーニ氏がまもなく退社することを発表しており、1月10日に後任含む詳細が発表されるようですね。
フェラーリは70周年記念を盛大に祝ったが
フェラーリはその70周年記念時(2017年)には全モデル350台(一台づつ)の特別仕様車や限定生産の「ラ フェラーリ アペルタ」を発売し、そして世界各地でもさまざまなイベントを開催していますが、75周年を迎える2022年にはなんらかの記念限定車が登場するのかどうかは不明です。
ただ、ここ数年のフェラーリの勢いを見る限りでは、2022年も数多くのニューモデルが投入されることは間違いなさそうですね。
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参照:Ferrari