ブガッティは100年前にレストランをオープンさせ現在も営業を続けていた！しかもミシュラン2つ星、今回は秘伝のデザートレシピを公開

｜　さすがはブガッティ、レストランの調度も一流で統一されているようだ　｜

どんなレストランなのか一度は行ってみたい気もするが

さて、ブガッティは自社の作るクルマを「芸術品」だと称していますが、じっさいにブガッティ創業者一族は芸術家揃いで、（ブガッティ創業者の）エットーレ・ブガッティの弟は彫刻家、そして父親も家具や宝飾品のデザイナーであり、そのほか一族は多くの芸術家を輩出しています。

なお、ブガッティ一族はもともとイタリア出身ではあるものの、その取引先（というかパトロン）の多くがフランス人であったためにイタリアを離れてフランスへと移住することになったといい、よってブガッティは「フランスの自動車メーカー」ということに。

ブガッティはレストランも経営していた

そんな一族に生まれたエットーレ・ブガッティが芸術家的な感性を身につけるのは当然のことで、多くの芸術家同様、「食」にも多大なる関心を持っていたとされます。

そしてエットーレ・ブガッティは重要な顧客をもてなすためにふさわしいレストランが必要だと考え、そこで交友関係にあったルシアン・ヴァイセンブルガー、シャルル・スピンドラー、ルネ・ラリックらに協力を依頼してレストランの実現に向けて動き出しますが、ルシアン・ヴァイセンブルガーは、ヴォージュ山脈でワイナリーを経営していたことからレストランの運営が任され、木組みの家の梁に施された彫刻はシャルル・スピンドラーが担当し、ルネ・ラリックがレストランにマッチしたウォールライトなど高級感のあるインテリアデザインを手がけることに。

はたしてこのレストラン、「クロ・サント・オディール」は1921年にオープンし、それ以降エットーレ・ブガッティはこの特別な空間で顧客を迎え、料理への情熱を顧客と分かち合ったといいます。

なお、この「クロ・サント・オディール」は現在「ラ・フルシェット・デ・デュック」と名を変えて存続しており、ミシュランの2つ星を獲得しているのだそう。

現在の料理長であるニコラ・シュタム氏は20年以上にわたってエットーレ・ブガッティ時代のレシピを守り続けているといい、マネージャーのセルジュ・シャール氏はルネ・ラリックが特別にデザインしたウォールライトや、エットーレ・ブガッティが愛した暖炉など、レストランのたたずまいを維持してきたといいます。

ラ・フルシェット・デ・デュックの提供する料理は（この地方である）アルザスの伝統的なレシピを用いており、「ブガッティのクルマを製造しているモルスハイムのアトリエと同じように、レシピのエッセンスを封じ込めている」と紹介されています。

ブガッティの伝統的なデザートを作ってみよう

そしてラ・フルシェット・デ・デュックではホリデーシーズンにアルザス地方伝統のデザートを振る舞うといい、デザートカート「シャリオット・ド・ノエル」には、サパン・ド・ノエル（クリスマスツリー）、タルト・オ・ポワール（洋ナシのタルト）、タルト・ド・リンツなど、15種類の特別なデザートが並んでいるといい、なかでも、約100年前にエットーレ・ブガッティが結婚式で振る舞ったという「タルト・オベールノワーズ」がその目玉なのだそう。

そこで今回ブガッティが公開したのがデザートのレシピ2つですが、その内容は下記のとおりです。

そして手順としては下記の通り。

パイに使うすべての材料をミキサーで混ぜ、均質なペースト状にする。冷蔵庫で2時間休ませる。その後、パイ皿に生地を敷き詰め、ラズベリージャムを塗る。冷蔵庫に置いておく。卵白を硬くなるまで泡立てる。粉砂糖とアーモンドパウダーを加える。ジャムを塗ったパイに塗る。180℃に予熱したオーブンで20分、メレンゲに色がつくまで焼く。焼成後、室温まで冷まします。

こちらの手順は下記の通り。

ミキサーですべての材料を均質な生地になるまで混ぜます。直径約3cmのロールケーキにする。冷蔵庫で2時間休ませる。その後、約4cmの長さに切る。180℃に予熱したオーブンで15分焼く。焼成後、室温まで冷まし、砂糖とシナモンでクッキーを転がす。密閉できる箱に入れて保存してできあがり。

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参照：Bugatti