>アストンマーティン

アストンマーティン・ヴァルキリーのデリバリーが(2年以上遅れて)ついに始まる!納車第一号はドイツ、第二号はオーストリアにて

2022/02/03

アストンマーティン・ヴァルキリーのデリバリーが(2年以上遅れて)ついに始まる!納車第一号はドイツ、第二号はオーストリアにて

| 納車第二号のアストンマーティン・ヴァルキリーはブラックとレッドのグラデーション |

ヴァルキリーはアストンマーティンとレッドブルによる「ただひとつの」コラボレーションとなりそうだ

さて、アストンマーティン・ヴァルキリー「2台め」の納車がなされた、との報道。

納車第一号はドイツにて目撃されたダークカラーの個体ですが、第二号車はレッドとブラックのグラデーションを持っており、オーストリアはウィーンのアストンマーティンディーラーから納車が行われたようですね。

なお、この個体は限定150台のうちの85番目のシャシーナンバーを持つと報じられており、「85番目なのに納車は2番め」ということについて、おそらくほかの個体は「生産に時間がかかる」仕様を選択し、いまだ生産途中なのかもしれません。

Hyper-Red-Aston-Martin-Valkyrie-second-customer-delivery-2

「月の石をペイントに混ぜる」男がオーダーしたアストンマーティン・ヴァルキリーはこうだ

| おそらくはこのままの仕様で納車されそう | CGアーティスト、Marco van Overbeeke氏が、アストンマーティン・ヴァルキリーを実際にオーダーしたアメリカの実業家、クリス・シン(Kri ...

続きを見る

インテリアもボディカラー同様にブラックとレッド

そしてこの個体のインテリアもまたボディカラーとシンクロしており、ピュアブラックのアルカンターラにレッドのステッチや刺繍が施されていることがわかります。

ヴァルキリーのシートはオーナー一人ひとりの体型に合わせて製造されるといい、製造前にはオーナーの体型を「型取り」するということも報じられていますね。

Hyper-Red-Aston-Martin-Valkyrie-second-customer-delivery-3

ヴァルキリーの生産までは平坦な道のりではなかった

このアストンマーティン・ヴァルキリーは2016年に具体的なプロジェクトが発足しており、開発はアストンマーティンのパーソナリゼーション部門である「Q」、そしてレッドブル、さらにAFレーシング3者の共同にて行われています。

技術面でプロジェクトを牽引するのは(レッドブルの)エイドリアン・ニューウェイ氏ですが、同氏はこれまで数々の画期的なデバイスをF1マシンに取り入れ、そして禁止されてきたという人物。

そしてエイドリアン・ニューウェイ氏はそういった「自身の持てる全て」を、レギュレーションが存在しない公道走行用のクルマに突っ込もうと考え、ヴァルキリー、そしてそのサーキット走行専用バージョンであるヴァルキリーAMR Proは「(レギュレーションで縛られた)F1マシンよりも速く走ることができる」と言われたものの、極限まで運動性能を追求した結果として「非常に扱いづらく」なってしまい、当初予定されていた2019年の納車には間に合わず、今の今までデリバリー伸びてしまうことに。

搭載されるエンジンは6.5リッター自然吸気V12(最終スペックでは1176馬力)ですが、これは自然吸気エンジンとしては自動車史上最高のパワーを発生し、「V6ターボ」と最後まで迷った末の選択だったと言われます(どちらでも同じくらいのパワーが出るが、V6ターボは補機類まで入れるとけっこう重量がかさむことから断念)。

このエンジンに組み合わせられるのはリマック製のハイブリッドシステム(KERS)、そしてトランスミッションは7速セミオートマチック(シングルクラッチ)。

アストンマーティンがヴァルキリーに使用される「1013馬力」エンジンを公開。自然吸気では自動車史上最高の出力を誇るユニットを見てみよう

コスワース製V12エンジンは質実剛健 アストンマーティンが公式にて、ヴァルキリーに採用されるV12エンジンを公開。これはウワサどおり6.5リッターV12、そして1013馬力を発生するという超高性能エン ...

続きを見る

そのほか軽量化にも余念がなく、エンブレムは「グラム」単位で軽量化され、その厚みが数ミクロンしか無いことや、ヘッドライトは左右合わせてもDB11の片側の重量にも満たないことなどがアナウンスされており、とにかく細部に至るまでこだわりぬいたのがヴァルキリーということになりますね。

なお、アストンマーティンはヴァルキリープロジェクトを開始した後に経営者が変わっており、新しい経営者はローレンス・ストロール氏。

同氏は当時のレーシングポイントのオーナーで(後に同チームをアストンマーティンF1に改称)、つまりはレッドブルとはライバル関係ということになり、そのためこのヴァルキリーの一件をもって提携が解消されると報道されていて、これによってヴァルキリーは「アストンマーティンとレッドブルとの協業によって生まれた、ただ一台の」クルマとなりそうです。

アストンマーティン・ヴァルキリーのエンブレム流出!厚さ40ミクロン、重量0.4グラム。「ステッカーはふさわしくない」という理由で超高級腕時計と同じ精度で製作される

| これが現在の技術で加工できる「限界の薄さ」 | アストンマーティンが、そのハイパーカー「ヴァルキリー」に使用するエンブレムの画像そして詳細が流出(おそらくはオーダーした顧客に向けた機密書類がリーク ...

続きを見る

こちらはドイツで目撃された「納車第一号」。

あわせて読みたい、アストンマーティン・ヴァルキリー関連投稿

アストンマーティン史上最速オープンカー「ヴァルキリー・スパイダー」発表!1176馬力、最高速350km/h、限定台数は85台
アストンマーティン史上最速オープンカー「ヴァルキリー・スパイダー」発表!1176馬力、最高速350km/h、限定台数は85台

| すでに購入申込みは85台を軽くオーバーしているようだ | 現在鋭意開発中、スペック詳細や価格は不明 さて、アストンマーティンがかねてより予告していたとおり、「ヴァルキリー・スパイダー」を発表。これ ...

続きを見る

アストンマーティンがそのハイパーカー「ヴァルキリー」の市販車第一号の生産が完了したと発表!製造にかかるのは一台2000時間、その後はサーキットで走行テスト
アストンマーティンがそのハイパーカー「ヴァルキリー」の市販車第一号の生産が完了したと発表!製造にかかるのは一台2000時間、その後はサーキットで走行テスト

| 一時はその運転があまりに「困難」なため開発が難航したと伝えられていたが | これから出てくるであろう納車や走行レビューには期待 さて、アストンマーティンが公式に「量産車第一号を完成させた」と発表。 ...

続きを見る

参照:TheSupercarBlog

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->アストンマーティン
-, , , ,