| これまでにもBMWは幾度となくM3ツーリングの発売を考えてきたようだ |
ある意味、これほどまでに「待ち望まれたMモデル」はないかもしれない
さて、今年はBMWのモータースポーツ部門「M」の記念すべき50周年であり、M4CS、M4CSL、そしてM3初となる待望のワゴン「M3ツーリング」が発表されることになりそうです。
BMWはかねてより数々のティーザー画像そしてティーザー動画を公開していますが、今回はM3ツーリングのリアセクションをチラ見せする動画を公開することに。
なお、このM3ツーリングはプロトタイプにとどまり、リアには「M」バッジがなく、ルーフスポイラーのリップ部も3Dプリンタにて作られたものだと紹介されています。
ちなみにボディカラーはマット仕上げのメタリックグレー、そしてくだんのリップスポイラーやリアディフューザーはグロスブラックという仕様を持っています。
BMWは過去にもM3ツーリングを計画していた
今回の動画にはBMWが2000年に製作したE46世代の「M3ツーリング」も紹介されていますが、動画に登場するのはBMW Mのプロトタイプ・エンジニアであるハンス・ラーン氏、そしてBMW M社の開発エンジニア、ディルク・ヘッカー氏。
見たところ2ドア版のM3クーペと非常によく似たデザインを持っていて、もちろん異なるのはリアセクション。
リアアンダーもM3クーペとよく似ていて、テールパイプは「4本出し」、搭載されるエンジンもM3クーペと同じ3.2リッター直6(自然吸気)、ホイールもM3クーペと同一の18インチサイズです。
こういったプロトタイプが存在するということは、BMWは20年以上も前から「M3ツーリング」の発売を考えていたということになりますが、もちろん当時このアイデアは実現せず。
その理由についても今回の動画で明かされており、単純に「開発にお金がかかりすぎるから」。
E46世代のM3はクーペとカブリオレのみしか存在せず、それを「5ドア」に改造するのはかなりな手間だったということになりますが、「3ドアワゴン」という選択肢はなかったと見え、BMWは取捨選択にて、その資金をほかモデルの開発に回したということになりそうですね。
ただし今回ついに「M3ツーリング」が登場
ただ、現代のM3は(M4と分化したため)4ドアボディを持っており、これをワゴン化するのは当時に比べるとはるかに容易。
そこでハンス・ラーン氏とディルク・ヘッカー氏は別室に移動し・・・。
新型M3ツーリングのヴェールをめくってその一部を見せてくれるわけですね。
なお、新型M3のスペックについては現時点で一切公開されておらず、しかし動画の最後に出てくる燃費情報を見ると、おそらくは「コンペティションスペック(510馬力)のみ」「となると4WD(xDrive)」「マニュアル・トランスミッションはない」と考えて良さそう。
ただ、M3ツーリングでサーキットを走る人はまずいないだろうとも思われ、そして「4WDとAT」のほうがM3ツーリングの性質にマッチしているとも考えられます。
ちなみにこの動画はシリーズ化されて数回が公開されると見え、次回はどうやってプロジェクトがスタートしたのか、そして最初のプロトタイプが紹介される、とのこと。
BMWが自ら新型M3ツーリングをチラ見せする動画はこちら
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参照:BMW M