プロドライブがスゴいの出した！608馬力、0−100km/h加速4秒以下、最高速300キロのモンスターオフローダー、「ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークル」見参

｜ エキゾチックなカテゴリではあるが、ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルのデザインもエキゾチックすぎた ｜

まさかこれほどまでのエクストリームなクルマを市販しようとは

さて、スバルと共にラリーを戦ってきたことで知られる英国のプロドライブが”砂上のスーパーカー”、ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルなるクルマを発表。

プロドライブは1981年にイギリスにてデビッド・リチャーズ（アリ・バタネンのコ・ドライバーだった）が設立したレーシングファクトリーで、フォード、ミニ、アストンマーティン、ルノー、ホンダ等と提携してオンロード/オフロード問わずレーシングカーの制作を行っています。

ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルはこんなクルマ

そして今回のハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルは、ダカール・ラリーにてセバスチャン・ローブがドライブしたバーレーン・レイド・エクストリーム競技車両をベースにしていますが、プロドライブによると、この「市販モデルのほうがさらにワイルド」。

車体構造は高張力鋼スペースフレームシャーシをベースにしたもので、サスペンションはダブルウィッシュボーン、そしてダンパーはツイン（アジャスタブル）、ホイールトラベルは15.8インチ（400mm）だとされ、実際にダカールラリーを走ったレーシングカーよりも50ミリ長く取られています。

ちなみにタイヤは（外形）35インチという巨大なサイズ。

さらにこのハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルは、競技のためのレギュレーションに縛られないため、3.5リッターV6ツインターボV6は"ダカール仕様の"50％増しとなる600ps（608馬力）、516lb-ft（700Nm）のトルクを発生することに。

トランスミッションはレーシングバージョンの6速シーケンシャルマニュアルに代わり、市販モデルでは6速パドルシフト付きトランスミッションが採用されています。

プロドライブによると、ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルは0−100km/hまでの加速を4秒以内でこなすとしており（このクルマがその速度で走るのは、相撲取りが世界トップレベルの100メートルランナー並みの速度で走るようなものだ）、最高速はなんと時速300キロ。

この数値を見るに、外観は完全なるオフローダーではあるものの、（非常に）高いオンロード性能も持ち合わせているということがわかります。

プロドライブの現会長、デビッド・リチャーズ氏によると、「市場には数多くのハイパーカーがありますが、その性能を発揮するためには、どれも良い道、あるいはレーストラックが必要です。しかし私たちは、世界のある地域、特に中東には、アスファルトで舗装されていない広大な土地がまだ残されていることを知っています。そこで、これまでのオフロードカーを凌駕する性能で、これらの地域を探索する機会を提供するクルマを作ろうと考えたのです」とのこと。

つまり、このハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルは中東をメインターゲットにしているということになりそうですが、まさに「名は体を表す」というクルマです。

ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルのデザイナーはレーシングバージョンともども元ジャガーのデザイナーであるイアン・カラムだとされていますが、たしかにテールランプのあたりはF-Typeにも似ていますね。

ハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルのインテリアはこうなっている

こちらはハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルのインテリアですが、簡素ではあるものの高品質さが感じられる仕上がりとなっています。

カーボンファイバー、アルカンターラが大量に使用されており、まさにレーシングカー然とした雰囲気ですね。

このハンター・オールテレーン・アドベンチャービークルの価格についてはアナウンスされていないものの、「ロールスロイスが買えるくらい」とも言われており、たしかに画像を見るだけでも「それくらいしそうだな」という感じ。

ちなみにランボルギーニはウラカンのリフトアップ版「ステラート」を、そしてポルシェは911のオフロード版「サファリ（もしくはダカール）」を発表すると言われていますが、いずれも非常に高価だとされていて、「スーパーオフローダーは高価」というイメージが確立されるとともに、ひとつの流行になるのかもしれません。

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