
| 今年はじめに予告視された「GTX」が本当に登場 |
さらにジェンセンはロードバージョンも計画中
1960年代から70年代にかけ、美しいイタリアンデザインによるボディに強力なアメリカ製V8エンジンを組み合わせたことで異彩を放った英国のグランドツアラー「ジェンセン インターセプター(下の動画)」。
その伝説的な名車が、半世紀の時を経て現代に奇跡の復活を果たしたというのが今回のニュースです。
新生ジェンセン・オートモーティブ(Jensen Automotive)が発表した「インターセプターGTX」は、ノスタルジーに浸るだけのレストモッドではなく、最高出力960馬力(仕様によっては1,200馬力)を誇る6.8L V8スーパーチャージャー、そして過酷なサーキット走行に耐えうる最新のモータースポーツ技術を注入した「真のサーキット専用モンスター」。
ここで新生ジェンセンが提示する新たな挑戦の全貌について見てみましょう。
この記事の要約
- 英国の伝統的名車「ジェンセン インターセプター」が、新会社「ジェンセン・オートモーティブ」の手によりサーキット専用モデル「インターセプターGTX」として復活
- 米国LME社製の6.8L V8スーパーチャージャーエンジンを搭載し、標準で960馬力、最大1,200馬力という圧倒的なハイパワーを発揮
- 単なるレストモッドにとどまらず、手作業によるアルミボディやフルカーボンエアロ、FIA公認ロールケージを採用した本格レーシングマシン

新生ジェンセン インターセプターGTXの概要
インターセプターGTXは、(過去の)ジェンセン車のレストアや再設計で高い実績を持つジェンセン・インターナショナルが新ブランド「ジェンセン・オートモーティブ」として立ち上げ、数年の開発期間を経て公開したトラック(サーキット)専用プロトタイプ。
往年の美しいファストバッククーペの面影を残しつつも、熟練職人の手作業によるアルミニウム製ボディワークとアグレッシブなカーボン製エアロパーツを融合させており、今後登場予定である公道仕様(グランドツアラーおよびGTR)の基盤となるフラッグシップモデルとして開発されています。
特徴・スペック・デザイン
GTXは従来の優雅なGTカーから一転、サーキットでタイムを削るためのスパルタンなメカニズムとシャシーを備えており・・・。
| 項目 | 詳細スペック・主要メカニズム |
| エンジン | LME社製 6.8L V8 スーパーチャージャー(GMスモールブロック系ベース) |
| 最高出力 / 最大トルク | 960 hp(MoTecECU制御により最大1,200 hp / 約1,491 Nmまで対応可能) |
| トランスミッション | Samsonas製 6速シーケンシャル・トランスアクスル(ストレートカットドッグギア) |
| サスペンション | 前後鍛造アルミダブルウィッシュボーン + Nitron製3WAY調整式ダンパー |
| ブレーキ | AP Racing製 スチール製フローティングディスク(前後) |
| ホイール / タイヤ | 20インチ鍛造アルミホイール + ミシュラン Pilot Sport |
| インテリア | FIA公認ロールケージ、Tillett製カーボンバケットシート、6点式ハーネス |
フロントマスクはエッジの効いた現代的なデザインを採用し、4個の鋭いLEDライティングと大きなエアインテークが異彩を放っていますが、もちろん機能性も十分に考慮されていて、サイドシルやフロントフェンダー後方のエアアウトレット、巨大なリアウイングと大型ディフューザーによって強力なダウンフォースを発生させる、と説明されています。
なお、コクピットは快適装備をほぼ削ぎ落としたレーシングカー仕様となっており、Alcantara(アルカンターラ)仕上げのパッドとオレンジのアクセントステッチがわずかな上質感を添えているようですね。

競合比較・市場での位置付け
近年、往年の名車を現代技術で蘇らせるプロジェクトや大排気量V8を搭載したサーキット専用ハイパーカー市場が活発化しており・・・。
- ジェンセン インターセプターGTX: 英国伝統のクラフトマンシップとアメリカンV8マッスルを融合させた歴史的レシピを継承しつつ、シーケンシャルMTと徹底した軽量化で走りを追求。
- アストンマーティン ヴァルカン / ヴァルハラ(トラックモデル): 英国高級スポーツカーブランドが手掛けたハイエンドなサーキット専用車。
- 各種レストモッドモデル(シンガー等): クラシックなデザインをストリート向けにエレガントに再構築するアプローチ。ポルシェはじめルノー5ターボ、ランチア・ストラトス / ラリー / デルタ、さらにはフェラーリF355やアストンマーティン・ヴァンキッシュ、ランボルギーニ・ディアブロまで
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なお、GTXは単なる懐古趣味のレストモッドとは異なって1,000馬力級のモータースポーツ用パワートレインと本格的な空力パッケージを組み合わせた「本気のトラックウェポン」として異彩を放っており、この市場においても強いインパクトを放つ存在として捉えられています。
補足情報・新しい気付き
今回発表されたサーキット専用の「GTX」はジェンセンが計画している新しいモデルラインナップの幕開けに過ぎず、今後、このGTXのデザインやエアロダイナミクス要素の約80%を引き継いだストリートリーガル(公道走行可能)モデルとして、スパルタンな「GTR」およびラグジュアリーな「Grand Touring(GT)」モデルの展開が予定されている、とのこと。
そして公道仕様モデルでは、Hパターンマニュアルトランスミッションやオートマチックトランスミッションの選択肢も用意されるといい、こちらも今回の「GTX」同様に大きな注目を集めることとなりそうですね。
また、新設計のV8エンジンはGM系ユニットをベースとしながらも内部パーツの80%以上が鍛造ピストンやチタンバルブなどの専用強化部品へと変更されており、既存のエンジンを流用しただけのカスタムカーとは一線を画す本格的なエンジニアリングが施されているとされ、パフォーマンス面においても期待を裏切ることなないものと目されています。

結論
新生ジェンセン・オートモーティブによる「インターセプターGTX」は伝説の名車を現代のテクノロジーと圧倒的なパフォーマンスで再定義した野心的な一台。
レトロデザインに頼り切るのではなく、1,000馬力オーバーのパワーと最新のモータースポーツ技術で力強く蘇ったこのGTXではありますが、今後の公道仕様モデルの展開を含め、世界のカーマニアをどのように魅了していくのか今後の動向には要注目、といったところでもありますね。
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参照:Jensen International Automotive











