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木枠の車体に400馬力のBMW直6エンジン。モーガン史上最強の怪物「スーパースポーツ 400」登場、車体重量はわずか1,170kg

モーガン・スーパースポーツ400(グリーン、フロント)

Image:Morgan Motor Company

| 「一周回って」モーガンのような小規模バックヤードビルダーによる純粋なスポーツカーが評価される時代に突入 |

まさかこんな時代になるとはモーガンすら想像していなかったであろう

イギリスの老舗「モーガン」から伝統と狂気が同居する怪物マシンが登場。見た目は優雅なヴィンテージ・ロードスターでありながら、中身はBMW製Mモデル級の心臓を持つ「スーパースポーツ 400」です。

なお、モーガンは一時期「ガソリンエンジンを捨ててEVブランドになる」と宣言していたものの、その後宣言を撤回し「昔ながらの」木製フレーム+純ガソリンという組み合わせを守り続けています。

そしてコロナ禍以降に顕著になった「等身大のパワーを持つ、アナログなスポーツカーを求める」という市場の傾向にぴったりマッチし、「時代がモーガンに追いつく形で」現在では一部のみならず広く評価を集めるに至っているというわけですね。

【この記事の要約】

  • モーガン史上最もパワフルなロードスター「スーパースポーツ 400」が正式発表
  • BMW製3.0L直6「B58」エンジンを搭載し、402馬力という驚異的なパワーを発揮
  • 伝統の「アッシュ材(トネリコ)」フレームと最新のアルミ接着構造を融合
  • 価格は約15万2,000ドルから。2026年5月より英国で生産開始予定
モーガン・スーパースポーツ400(グリーン、サイド)

Image:Morgan Motor Company


21世紀に現れた「羊の皮を被った狼」

この「スーパースポーツ 400」は、モーガン・プラスフォー(Plus Four)の優雅なスタイルに惚れ込みながらも「もっと刺激的なパワーがあれば・・・」と夢想したオーナーにとっても”朗報”とも言えるべき存在。

モーガン自身がその願いを(過激な形で)具現化したのがこの「スーパースポーツ 400」というわけですが、このクルマはモーガンの4輪ラインナップの中で最速・最強を誇る一台で、そのクラシカルなフェンダーの下には、現代のスポーツカーを凌駕する圧巻のパフォーマンスが隠されています。


伝統の「木材」と最新の「BMW製エンジン」が融合

スーパースポーツ 400の最大の特徴はその極端なまでのコントラストにあり・・・。

1. 驚異のパワーユニット

心臓部にはBMW M340iやトヨタ・スープラにも採用されている名機「B58」3.0L直列6気筒エンジンを搭載。標準モデルの330馬力から、さらにチューニングを施し396馬力(英表記402bhp)、トルクは500Nmにまで引き上げられ、これにBMW由来のZF製8速ATが組み合わされることで(マニュアル・トランスミッションでないのは残念である)軽量な車体を怒涛の勢いで加速させます。

モーガン・スーパースポーツ400(グリーン、リア)

Image:Morgan Motor Company

2. 木材×アルミのハイブリッド構造

驚くべきことに、この400馬力近いパワーを支える構造の一部には、今なお「アッシュ(トネリコ)の木材」が使われており、Aero 8から導入された革新的なアルミ接着構造のシャシーをベースにしつつ、モーガンの魂である木製フレームを組み合わせる手法は「まさに唯一無二の職人芸」というわけですね。


スーパースポーツ 400の主要スペック

項目内容
エンジン3.0L 直列6気筒ターボ(BMW B58型)
最高出力396 hp / 402 bhp
最大トルク369 lb-ft (約500 Nm)
トランスミッションZF製 8速オートマチック
ホイール19インチ 軽量5スポーク(ミシュラン PS5装着)
価格約152,000ドル〜(約2,300万円〜)
生産開始2026年5月

2026年基準の「上質なコクピット」

インテリアは伝統的な雰囲気を壊さずに現代的な豪華さを追求したもので・・・。

  • 洗練された計器類: センター配置のメーターは「黒地に白」の配色を持ち、視認性とクラシックな美しさを両立
  • 贅沢な素材使い: レザーとアルカンターラが惜しみなく使われ、2026年のラグジュアリー・スポーツにふさわしい質感を演出
  • こだわりのシフトレバー: アルミ削り出しのオートマチックシフターがアナログな操作感とメカニカルな満足感を与えてくれる


この車は「理屈」ではなく「情熱」で乗るもの

スーパースポーツ 400はけして万人向けのクルマではなく、排出ガス規制や関税の問題、そして何よりその特殊な構造から手に入れることができる人(と地域)は非常に限られ、しかし「木製フレームのクルマで、GRスープラをも凌ぐパワーを操る」という体験は他のどんなスポーツカーでも味わえないものだと思われます(さらに軽量という絶体的なアドバンテージを持っている)。


なぜモーガンは「木」を使い続けるのか?

現代のクルマがカーボンやアルミフレームへとに移行する中、なぜモーガンは「木(アッシュ材)」を使い続けるのか?

実は、アッシュ材は軽量でありながら柔軟性に優れ、振動を吸収する能力が高いという特性があり、これをアルミシャシーの上に配置することで独特のしなやかな乗り味、そして手作りならではの温かみを実現しているのが近年のモーガン。

「木を使っているから強度が不安」と思われがちではあるものの、車体構造の主幹はアルミが担うことで高出力エンジンを受け止め、一方の木材はボディパネルを支える伝統的な「骨組み」としての役割を果たすことになり、このこだわりこそが、モーガンを世界で最も魅力的な「走る工芸品」にしているというわけですね。

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参照:Morgan Motor Company

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