7スロットではなく5スロット？中国の北京汽車（BAIC）がジープのそっくりさん、「BJ60」のティーザー画像を公開

｜　中国ではけっこうタフなSUVの人気が高いようだ　｜

ただし現地の自動車メーカーも「オマージュ（パクリ）元」を被らないように気を使っているのが興味深い

さて、中国の北京汽車（BAIC）がジープにそっくりなクルマのティーザー画像を公開。

なお、この北京汽車は現在中国にてメルセデス・ベンツの合弁相手となっており、同社の株式のうち5％を占め、（吉利汽車CEOである利書福氏と、クウェート投資庁に次いで）3番めの株主となっています。

そしてこの新型車については「BJ60」と命名されており、同社がすでに販売しているBJ40とBJ80との穴を埋めるクルマということになりそうですね。

BAIC BJ60はこんなクルマ

今回のティーザーが画像からわあｋるのは、フロントに「7スロットグリル」ならぬ「5スロットグリル」を持つこと。

ジープをイメージさせつつもうまく訴訟を回避してきたなという印象ですが、おそらくジープはこれに対し（法的に）対抗できないものと思われます。

なお、テールランプもジープによく似ていて、こういったクルマを発売することはもちろんですが、現地でこういったパクリ車を購入する人がいるというのがけっこう不思議。

どう見ても（完全なコピーでないにせよ）ジープを意識したことは明らかで、そういった製品を購入するのに抵抗がない人が存在するという事実が「パクリ（オマージュ）文化」がいつまで経ってもなくならない背景なのかもしれません。

そのほか確認できるのは、非常に力強いボクシーなホイールアーチ、タフなバンパーですが、サイドから見てもフェンダーアーチが大きく盛り上がっていることがわかりますね。

ボディサイズは全長5,020mm、全高1,955mm、全幅1,925mm、ホイールベースは2,800mmだと報じられており、けっこう大きな（ポルシェ・カイエンくらい）クルマということになり、しかし搭載されるエンジンは2リッター4気筒ガソリン/ディーゼルだとされるので、中国車の例にもれず「車体サイズに比して小さなエンジン」ということに。

トランスミッションは8速オートマチック、駆動方式は4WDだと報道されています。

北京汽車はほかにこんなSUVも発売している

そこで北京汽車の発売するほかのSUVを見てみたいと思いますが、こちらはBJ80。※おそらくBJというのは北京汽車のジープという意味なのだと思う

見ての通りメルセデス・ベンツGクラスを意識したもので、よくこれで合弁相手のメルセデス・ベンツが怒らないなと思います。

全長は4,765ミリ、全幅1,890ミリ、全高2,005ミリ、ホイールベースは2,800ミリ、搭載されるエンジンは2.3リッターガソリン、そしてトランスミッションは6速マニュアルもしくは6速あオートマチック、駆動方式はもちろん4WD。

そしてこちらはBJ40。

全長4,645ミリ、全幅1,925ミリ、全高1,871ミリ、ホイールベースは2,745ミリというサイズを持ち、そのデザインから見てやや「シティ派」ということになるのかもしれません。

メルセデス・ベンツGクラス、スズキ・ジムニー、トヨタ・ランドクルーザー同様にボディオンフレームを持ちますが、駆動方式は「FFベースの」4WDを採用しているようですね。

参考までにですが、中国にはもうひとつタフなSUVを重視する長城汽車という自動車メーカーがあり、こちらはかつてジープを買収しようと試みたと報じられていて、しかしそのデザインはトヨタ・ランドクルーザー、フォード・ブロンコのようなものであったり、つまりは北京汽車とは「（製品が競合しないよう）オマージュ元の差別化」がなされているもよう。

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参照：CARSCOOPS, BAIC