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【動画】なぜ?ホンダが北米市場専用「HR-V(日本ではヴェゼル)」に全く新しい特別な顔つきを採用。欧州向けとも異なり独自の嗜好へアピールか

【動画】なぜ?ホンダが北米市場専用「HR-V(日本ではヴェゼル)」に全く新しい特別な顔つきを採用。欧州向けとも異なり独自の嗜好へアピールか

| 市場によって対応を分ける自動車メーカー、そうでない自動車メーカーとの差が大きく分かれ始める |

ホンダは昔から「その市場にマッチしたデザインを行う」ことで人気を博してきたメーカーだったが

さて、ホンダがアメリカにて、2代めとなる新型HR-Vを発表。

「HR-V」そのものは欧州市場でも発表されており、この欧州版HR-Vは日本だとヴェゼルを名乗っていますが、北米版HR-Vは「欧州版HR-Vとも、日本版ヴェゼルとも待った異なる」外観を持っています。

なお、違うのは前後バンパーやグリル、ヘッドライトくらいかと思ってよく見てみたものの、そもそものボディ形状や、後部ドアのリリースハンドル位置も異なり、よって北米版HR-Vは欧州版HR-V、日本版ヴェゼルとは根本的に「別のクルマ」ということになりそうですね。

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北米版HR-Vはこんなクルマ

そこでこの北米版ホンダHR-Vですが、日本のヴェゼルとは似ても似つかないばかりか、ほかのホンダ車、そしてアキュラ車とも共通性がほぼなく、全く独自の顔を持つと考えて良さそう。

02-2023-Honda-HR-V

ちなみにホンダは、最近北米で人気の「マッチョな顔つき」にシフトしたいとも考えていて、つまりこれはフォードF-150やトヨタ・タンドラのようなタフな顔ということになりますが、実際に「パスポート」をタフ仕様に仕上げたグレードも投入しています(スバルの投入した”ウィルダネス”の影響もあると言われる)。

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なお、現在のホンダは(日本だとフィットやヴェゼルに代表される)クリーンなデザインへと移行しつつあるものの、北米では「押しが強くないと」売りにくいという側面もあり、実際にアクの強い顔を(北米市場で)採用することも検討中だといわれたことも。

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ちなみにこちらは日本仕様のヴェゼル。

こちらに比較すると、北米版HR-Vのフロントグリルが突き出ていることがわかり、かなり異質にも見えますね。

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こちらは北米版HR-V。

ホンダによると、11代目シビックと同じプラットフォームを採用し、ホイールベースは先代比で5センチ長い、とされています。

04-2023-Honda-HR-V

こちらはホンダ・ヴェゼル。

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北米版HR-Vのリアはこう。

01-2023-Honda-HR-V

こちらはヴェゼル。

こうやって見るとHR-Vは前後フェンダーの力強さを強調し、いくぶん丸いデザインが与えられ、かつ荷室スペースを重視したであろうリアセクションを持つことがわかります。

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やはり北米市場には専用デザインが必要?

ホンダのアメリカ法人にて販売担当副社長を務めるマイケル・キステメイカー氏によれば「新型HR-Vによって、若いバイヤー、初めてホンダへと流入するバイヤー、そして多文化なバックボーンを持つ顧客に対してアピールを行うことができ、我々の(このセグメントにおける)プレゼンスがより強力なものとなることを期待している」とのこと。

もしかするとホンダのアメリカ法人としては「もっとアグレッシブなルックスを採用したかった」ものの、ホンダ本社(日本)との調整がつかなかった可能性もあり、しかし今後はさらに「北米色」と強める可能性もありそう(なんとなく、やりきれていない感が感じられるので)。

現在のところ北米市場のみがやや特殊な嗜好をもっており、実際にマツダも”ワイルドな”CX-50を北米専用として投入したり、CX-60/CX-70/CX-80/CX-90といったラージ商品群においても「北米市場専用モデルとその他市場用」とを分けており、各自動車メーカーにとって、北米市場で存在感をあらわそうとすると、やはり専用モデルが必要になるのかもしれません。

新型ホンダHR-Vのプロモーション動画はこちら

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参照:Honda

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