さて、アメリカでは「アキュラ・インテグラ」、中国でも「ホンダ・インテグラ」が発表されていますが、いずれも4ドアボディを持ち、ぼくらの考えるインテグラとはちょっと様相が異なります。
そこでCGアーティスト、ジョーダン・ルービンシュタイン・タウラー氏は新型アキュラ・インテグラを全否定し、これまでにも何度か自分の考えたホンダ・インテグラ、しかも「DC2」世代のインテグラが現代に登場したらという「もしも」系レンダリングを公開中。
そして今回公開されたのが「無限」バージョンのインテグラがあったなら、というレンダリングです。
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たしかにこのデザインで新型インテグラが登場したら人気化しそうだ
ジョーダン・ルービンシュタイン・タウラー氏の考えたインテグラは、横長のヘッドライトを持つことが特徴ですが、これはもちろんDC2世代のインテグラへのオマージュ。
車体はやや厚みがあり、少し角張った印象も受け、これはホンダ・プレリュードの最終モデルを連想させます。
なお、このホンダ・インテグラ「無限」バージョンで特徴的なのはフロントバンパーに装着されたブラックのエアロパーツ、そして前後オーバーフェンダー、さらには大きく張り出したサイドステップ、そしてリアウイング。
無限は2003年に業務をM-TECに移管済み
ちなみに「無限」は本田宗一郎の長男が1973年に設立したチューニングパーツブランドですが、市販車のチューニングパーツ(二輪含む)を手掛ける傍らでF1用エンジンの開発・供給も行っています(わざわざ本田宗一郎の長男が別途会社を設立したのは、ホンダの役員は”身内を入社させてはならない”という不文律があるためだと思われる)。
ただ、その後無限は、2003年に設立されたM-TECにその業務のほとんどを移管していて、「無限」ブランドでの商品展開もM-TEC経由にてなされています(無限は別会社として存続しており、M-TECに商標の使用権を与えている)。
現在、市販車フィールドにおける(M-TECによる)無限の活動はさほど活発ではなく、時折シビック・タイプRを中心としたスポーツモデル向けのパーツを発売したりする程度ではあるものの、競技の分野ではけっこう積極的な展開を見せており、これは「スポーツカー人気が下火になった」ため、その企業活動のフィールドを移したということなのかもしれません。
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ちなみに無限には「無限特有」といえるデザインがないとも認識していて、それでもぼく的に無限というと連想するのは「フィンがいっぱい付いたホイール」。
残念ながら現在はそのホイールも終売になってしまい、そのデザインを現代風に再解釈した製品が販売される程度です(シビック・タイプR用で1本16万5000円)。
そして今回のレンダリングでちょっと「惜しい」のは、唯一無限を無限たらしめているとも言えるそのホイールのデザインが反映されていないことで、これがあれば「もっと無限っぽくなったのになあ」とひとり残念がっているわけですね。
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