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ランボルギーニが「最初にV12エンジンを積んだ車」、350GTを振り返る。フェラーリのエンジニアを雇い入れ、目標値を10馬力超えるごとにボーナスをはずんでいたことが明らかに

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ランボルギーニが「最初にV12エンジンを積んだ車」、350GTを振り返る。フェラーリのエンジニアを雇い入れ、目標値を10馬力超えるごとにボーナスをはずんでいたことが明らかに

| ランボルギーニは創業当時から今に至るまで「打倒フェラーリ」 |

ランボルギーニは創業当初から一定の成功を収め、むしろフェラーリがランボルギーニを意識した時代も

さて、ランボルギーニのV12エンジン搭載モデルの系譜はアヴェンタドールLP780-4をもって一旦ひとつの時代を終え、その後は「V12エンジン+ハイブリッド」という構成にて生まれ変わることになりますが、今回ランボルギーニが「最初の市販車にして、最初のV12エンジン搭載モデル」、350GTを振り返るコンテンツを公開。

この350GTは1964年に発売されており、搭載されるエンジンは3.5リッターV12(280馬力)、トランスミッションは5MT、全幅1730ミリ、全高1220ミリ、重量は1450キロ、生産台数は120台だと言われます(131台、135台説もある)。

そしてこの350GTは、ランボルギーニ創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニが”フェラーリに対抗して”発売したクルマでもあり、息子のトニーノ・ランボルギーニによると、道行くフェラーリを見つけては(自身の)350GTで勝負を挑み、フェラーリを打ち負かすことでその名を広めていった、とも。

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ランボルギーニ350GTに積まれるエンジンは元フェラーリのエンジニアが設計

フェルッチョ・ランボルギーニは「エンツォ・フェラーリに製品改善の提案を行ったものの、無下に断られたことから対抗心を燃やしてランボルギーニを立ち上げた」と言われますが(これも諸説ある)、この350GTに積まれるV12エンジンを設計したのは、フェラーリにてエンジニアを務め、かの250GTOの設計にも携わったジオット・ビッザリーニ。

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ジオット・ビッザリーニは、当時変化しつつあったフェラーリの運営方針に疑問を持ち、古参メンバーとあわせて8人の連名にてエンツォ・フェラーリに抗議文を送るものの、エンツォ・フェラーリはこの8人をクビにしてしまい、その後ジオット・ビッザリーニはランボルギーニへと雇い入れられることになります(これを”宮廷の反逆”というが、ぜひ映画化して欲しい題材でもある)。

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そしてフェルッチョ・ランボルギーニは「スーパーカーを求める顧客の心理をよく知っていた」ためエンジンにパワーを求め、「ターゲットである350馬力を10馬力を上回るごとにボーナス」を出すとジオット・ビッザリーニを鼓舞し、結果的にジオット・ビッザリーニは自身の持てる経験と技術のすべてを注ぎ込むことで365馬力を9000回転で発生するというエンジンを作り上げます。※競技用だったフェラーリ250GTOのエンジンは3リッターV12で300馬力、市販モデルのフェラーリ330では3.7リッター/300馬力だったので、この365馬力エンジンはかなりな高性能と言える

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ただ、このエンジンはF1などモータースポーツレベルのスペックを持っていたといい、よって量産車やグランドツーリングカーに使用することが難しいとフェルッチョ・ランボルギーニは判断し(350GTの車名が示す通り、フェルッチョ・ランボルギーニはGTカーを作りたかった)、そこでミウラやカウンタックを後に設計することなるパオロ・スタンツァーニへと「低回転でも使用できるエンジンへと調整するべし」という指示を出すことに。

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そこでパオロ・スタンツァーニは最終的に284馬力を6500回転で発生させる仕様へと変更し、その扱いやすさのためか350GTは大きなヒットを記録することとなっています。※フェラーリ330GT 2+2の中間シリーズが125台だったことを考えると、当時無名だったランボルギーニが350GTを130台以上販売したというのは驚きでもある

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ちなみにこのランボルギーニ350GT「納車第一号」は当時イタリアで最も有名だったジャズバンドのドラマー、ジェンピエロ・ジュスティ、そして1966年に発売された後継モデルの400GTはポール・マッカートニーに納車され、その後発売されたミウラのオーナーとしてはロッド・スチュワートやフランク・シナトラの名も連なります。※フランク・シナトラは「フェラーリとは異なり、ランボルギーニは自分を持っている人物が買うクルマだ」と語っている

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そしてこのビッザリーニによる設計を持つV12エンジンですが、その後にはミウラ、カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ世代まで使用され(アヴェンタドールでは設計が一新されている)、最終的には6.5リッター/670馬力にまで達することに。

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ランボルギーニ350GTのボディはカロッツェリア・トゥーリング製

なお、この時代は「車体とボディとを別々に製造し、後に組み合わせる」という製造方法が一般的であり、この350GTのボディを製造していたのは(アストンマーティンDB5などのボディも作っていた)カロッツェリア・トゥーリング。

その製法は(航空機も手掛ける)同社自慢の「スーペルレッジェーラ」なるもので、軽量構造を採用しています。

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ちなみに車体デザインについては明確に「誰(もしくはどこが)行った」という記述はなく、しかし400GTの後継モデルであるイスレロは「フェルッチョ・ランボルギーニ自身がデザインした」とされるので、350GT/400GTもフェルッチョ・ランボルギーニの手によるものかもしれませんね。

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ちなみにV12モデルだとミウラ、ハラマ、エスパーダ、ウラッコ、シルエット、ジャルパ、カウンタック、ディアブロまでがベルトーネ(マルチェロ・ガンディーニ)、ムルシエラゴからはインハウスデザインとなってルク・ドンカーヴォルケが担当し、アヴェンタドールはフィリッポ・ペリーニがエクステアリアデザインを行っています。

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350GTは、現代のランボルギーニしか知らなければ「これがランボルギーニだと」認識しづらいデザインを持つものの、ランボルギーニのスタンスを色濃く反映したクルマとして近年再評価されるに至り、ルックスマートなどいくつかのメーカーも「モデルカー化を行う」と発表しているようですね(350GT/400GTのミニカーはこれまでにほとんど発売されていない)。

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参照:lamborghini

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JUN

人生において戻せないもの、それは4つ。「失われた機会、過ぎ去った時間、放たれた矢、口から出た言葉」。とにかくチャレンジ、しかし紳士的にありたいと思います。

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