| ロードカーのマクラーレンF1のみではなくレーシングカーのF1 GTRロングテールも |
これらの姿を実際に見ることができた人々は幸運だと思う
さて、先日は「マクラーレンF1を14台フェリーに積み込み、湖を渡る」様子がYoutubeへとアップされてますが、今回はその目的地であるガルダ湖周辺を走る動画が公開に。
これは「マクラーレンF1誕生30周年」を記念したイベントだそうですが、主催元などは不明です(現行のマクラーレン車が先導しているのでマクラーレン主催だとは思うが、GMA T.50も混じっている)。
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これだけのマクラーレンF1が揃うことはもうないかも
この動画を見ると、マクラーレンF1が12台、マクラーレンF1 GTRロングテールが2台ツーリングに参加しており、一部の車両はナンバーを装着していないものの、もちろんこれは届け出と許可がなされているものと思われます。
なお、マクラーレンF1の構想は、1988年にミラノで飛行機を待っていたマクラーレン会長のロン・デニス、ディレクターのマンスール・オジェ、テクニカルディレクターのゴードン・マレー、マーケティング責任者のクライトン・ブラウンの雑談からはじまって「世界で最もクレイジーなスーパーカーをつくろう」という話にまで発展したことに端を発するのだそう。
当時としては珍しいカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用し、そして最大の特徴は「センターシート2列レイアウト」を採用していること。
これはドライバーを車両の中心に置くことで車体の重心を最適化するためでありますが、このコンセプトを実現してしまったことからもわかるとおり、「速く走ること以外は二の次に押しやったクルマ」。
そしてそのこだわりはシートレイアウトのみにとどまっているわけはなく、目に見えないところにまで及んでおり、そういった積み重ねがマクラーレンF1をマクラーレンF1たらしめているのだと思われます。
実際のところ、当時時速386キロというとんでもない記録を叩き出し、この速度は10年に渡り破られたことはなく、さらに「自然吸気エンジン」搭載車に絞ると現在でも「世界最速」記録保持車となります。
さらにはル・マン24時間レースに参戦して優勝ばかりか3位、4位、5位を獲得していますが(1995年)、マクラーレンF1はもともとロードカーとして設計されており、つまりはレーシングカーではなく、しかしレーシングカーとして最初から設計されたマシンを相手に優勝をかっさらったのは驚き以外のなにものでもありません。
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マクラーレンは後継モデルとして「スピードテール」をリリースするが
そしてマクラーレンは2019年にこのマクラーレンF1の後継モデルとしてセンターシートレイアウト、最高速402km/hを誇るスピードテールを発表しますが、F1を設計したゴードン・マレーはこれをF1の後継としては認めず、そこで当初のF1の設計思想をそのまま受け継いだT.50を発売することに。
これはF1と非常によく似たデザインやディメンションを持ち、しかしF1では再現できなかったことを”現在の技術を用いて”取り入れていることが大きな特徴。
なお、こうやってF1の中に混じっていても違和感がなく、ゴードン・マレーのやりたかった基本的な部分は、(エアロパッケージ含め)すでに1992年のマクラーレンF1にてあるていど完成していたのかもしれません。
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参照:TheTFJJ