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トヨタが新型MR2の発売を計画?豪州トヨタ法人が「MR2の新しいエアコン」のサービスマニュアルをアップして話題に。ただしこれはGRヘリテージパーツかも

トヨタが新型MR2の発売を計画?豪州トヨタ法人が「MR2の新しいエアコン」のサービスマニュアルをアップして話題に。ただしこれはGRヘリテージパーツかも

| トヨタがMR2を見捨てるとは思わないが、新型が登場するにしても「ピュアエレクトリック」となるだろう |

そしてEUの「ガソリン車デッドライン」が決まったいま、トヨタはスポーツカーのラインアップ再考を迫られているはずだ

さて、トヨタが「MR2を復活させる」というウワサは過去に何度か出ていますが、今回トヨタモーターコーポレーション・オーストラリアが「MR2 New Air-Conditioner Kit」と題した情報をサービス・コンテンツの一部にアップしたとして話題に。

これは暴露系ユーチューバー、カーク・クレイフェルズ氏が明らかにしたもので(現在はトヨタがアップしたというコンテンツは閲覧できない)、もしかするとこれは「新型MR2のサービスマニュアルの一部では」と(同氏は)推測しているわけですね。

すぐにこれが「新型MR2を示唆する」ものとは限らない

ただ、いかに「NEW」といっても、これが新型MR2を指すものではなく、70/80スープラ、200GT、ハチロクなどのパーツを復刻している「GRヘリテージパーツ」の新しい部品という可能性も否定できず(特にエアコンについては、当時は使用できても、今は使用できないパーツがあるので、それらが新しいものに置き換わったという意味で”NEW”だという可能性もある)、よって話半分(もしくはそれ以下)というくらいに捉えておいたほうがいいのかもしれません。

なお、トヨタは2021年11月に電動化路線の「上方修正」を行い、そこでは多数のEVを壇上に並べ、その中にはたしかにMR2っぽい個体も見えるものの、これらEVについては「市販予定のない、単なるデザインスタディ」を並べてそれっぽく見せただけだと考えるのが妥当であり(つまりはポーズ)、コンセプトカーがあるからといってそれが発売されるわけでもないのには要注意。

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ただしトヨタはMR2を重要視していることは間違いない

しかしながらトヨタがMR2を重要視視していることについては間違いなく、以前にはGR86やGRスープラの開発を主導した、元トヨタ自動車スポーツ車両統括部長、そしてGazoo Racing Company GR開発統括部のチーフエンジニアだった多田哲哉氏(現在はトヨタを退職しており、なぜかNPO法人日本ソープボックスダービー協会の理事長に就任している)は「スープラ、86、MR2はトヨタのスポーツカー3本柱」とコメントしたことも。※ぼくとしてはここにセリカも混ぜてほしかった

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その後も同氏は「ミドシップスポーツカーを、ポルシェとともに開発してみたいものだ」とも語っていますが、ポルシェは次世代718ボクスター/ケイマンをピュアエレクトリックへと移行させることを発表しており、そして(次期718が)ピュアエレクトリックとなるのであればトヨタがポルシェとの共同開発を行う意味は(ガソリンエンジンに比較して)大きくはなく、よってこの路線はもうなさそう。※もともと、多田氏の発言自体が個人的なものではあった

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新型トヨタMR2が発売されるにしても「ピュアエレクトリック」?

ちなみにですが、EUでのガソリン車販売期限が2035年に決まったこと、そして現時点でも欧州においてGR86は(CO2排出総量規制への影響から)限られた台数のみが販売され「次はない」という状態なので、もし次期MR2が登場するにしても、それはガソリンエンジン搭載ではなくピュアエレクトリックになるだろうことは想像に難くなく、そしてピュアエレクトリックであれば、トヨタが新しく電動用に開発したプラットフォームを使用することで(ガソリンエンジンよりは)比較的容易にミドシップを実現でき、復活の可能性は「ゼロ」ではないのかもしれません。

ただ、そうなると未来のトヨタ(Gazoo Racing)のスポーツカーはモーター搭載位置や駆動方式、バッテリー容量が「モデル間の主な差異」となりそうで、そしてモーターの搭載位置の関係上、「FR」は姿を消すと考えてよく、ミドシップマウントのシングルモーター後輪駆動、もしくは前後ツインモーター仕様の4WD、室内スペースを最大化するのであればフロントモーター+前輪駆動のホットハッチ、といった構成になるんじゃないかとも考えています。

トヨタの豪州法人がアップしたデータから「新型MR2」を予想する動画はこちら

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参照:Kirk Kreifels

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