| 車線をまたぐようにクルマが停車、そしてその脇に人がいればこれはもう回避できない |
事故というのは想像を超えた範囲で何かが起きるからこそ発生する
さて、3連休のおわりとなる10月11日、東名高速道路上にて女性がクルマにはねられ死亡するという痛ましい事故が発生。
報道によると、東名川崎インターチェンジと横浜青葉インターチェンジの間で男性2名、女性2名の乗る、東京へと向かうクルマが単独事故を起こし、第2車線と第3車線をまたぐように停車したことがことの発端だといいます。
そのクルマは(痕跡によると)中央分離帯に乗り上げるようにしてぶつかり、その反動でガードレールにまたぶつかり、跳ね返ったところで停車したもよう。
そこで悲劇は起こる
そしてそのクルマはこんな感じで道路上にとどまり・・・。
女性が車外へ。
そこへ後続車がやってきて女性をはねてしまい・・・。
女性へとかけよった男性も別のクルマにはねられてしまいますが、女性は搬入された病院で死亡が確認され、男性は顔の骨を折る重傷を負ったと報じられています。※後部座席の2名は中央分離帯に避難して無事だったようだ
この事故に関しては疑問が多く、そもそも事故を起こしたクルマが自走して路肩によることができないほどの損傷を負っていたのか(なぜそこに停めたのか)、そしてハザードを点灯させたりという「後方への危険の周知」を行わなかったのかということ。
おそらく乗員は「このままクルマにとどまっていると、追突されて怪我を負う」という考えから外に出たのだと思われますが、実際には相反する結果となってしまったわけですね。
なお、動画では「夜間、高速道路上にいる人を、後続車のドライバーが認識することは非常に困難」という映像も示していて、たしかにこれを見ると「そのとおり」。※この事故が起きたのは夜間
そして今回の例だと、後続車は、路上に停止しているクルマを避けようとしたらそこに(まさかの)人がいたということになりそうで、ドライバーとしても何が起きたのか理解ができなかった可能性も。
これら後続車についてはなんらかの報道がなされていないものの、これを罪に問うのはあまりに酷、かつ不条理だというもので、そこは常識的な対応が望まれます。
参考までにですが、浮谷東次郎も「サーキットの路上を(本来いるはずのない)歩いていた2人」を避けようとして事故死していますが、とにかく本来そこに存在しないはずのモノや人を認識することは困難であり、とくに高速での走行中は難しいのだと思われます。
そしてこの事故の処理は夜間の1時から9時間をかけて翌日にまでわたって行われたとされ・・・。
17kmの渋滞を引き起こした、とのこと。
高速道路上で事故を起こしてしまったら?
動画では、JAFによる「こういった場合に取るべき対応」についても触れていますが、JAFのサイトを見に行ってみると以下のような記載も。
とにかく二次災害を発生させないようにクルマを安全な場所に退避させ、乗員と自身の安全を確保することが最優先であり、「路上には出ない」ように留意する必要がありそうです(大丈夫だろうと考えるかもしれないが、高速道路を走るクルマを避けることは困難であり、そもそもそんな速度で動く物体を徒歩状態で日常的に見ることもなく、まず反応はできないだろう)。
高速道路で事故や故障が発生したら
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ハザード ランプを点灯して、路肩に寄せる
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発炎筒、停止表示器材を車両後方に置く
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ガードレールの外側などに避難
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非常電話か携帯電話で救援依頼をする
東名高速での死亡事故を報じる動画はこちら
https://youtu.be/u0FcOnVBjrI参照:日テレNEWS