| トヨタはオンラインコンテンツに注力するようになってからプロモーションの内容がマニアックになってきた |
GRカローラの登場によって北米におけるGRのポジションが大きく変わりそう
さて、トヨタの北米法人がGRカローラの発売に向け「Rally Ready(ラリー・レディ)」キャンペーンを開始。
加えてGR86やGRスープラという「GR」ファミリーをフィーチャーした「Race Cars for the Real World(レースカーズ・フォー・ザ・リアルワールド)」も同時にスタートしており、合わせて4本の装画が公開されています。
その中には実写とアニメとを融合させた映像もありますが、トヨタとしてはやはり「日本」を押し出すためにアニメを多用し、サブカル好きにアピールしたいと考えているのかもしれません。
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今回公開されたのはこういった動画
まず、北米トヨタ自動車のマーケティング担当グループ副社長のリサ・マテラッツォ氏によれば「GRカローラは、GRファミリーの一員となり、ドライバーの心を躍らせるクルマとアスファルトとをつなぐものです。GRカローラとGRファミリーのキャンペーンは、Gazoo Racingの伝統的なパフォーマンスからインスピレーションを得た、新たな興奮と妥協のないエネルギーを反映しています」。
1本目の「Running Wild」はSaatchi & Saatchiによって制作されたもので、ハチロク(トレノ)やセリカ、80スープラなどを駐機場に並べ、トヨタのスポーツカーの集合写真を撮ろうとしているところにGRカローラがやってくるのですが、勢いよくドリフトして登場したために集合場所を通り過ぎてしまい、カメラのファインダー内に収まらないというもで、「GRカローラとドリフト」とを強く結びつける内容となっています。
https://youtu.be/xBsreKUG0Xw2本目はおそらくもっとも見ごたえのある「Meet the Family」。
ファミリーミーティングに向かうGR86、GRスープラ、GRカローラが主役となっていますが(北米だとGRヤリスは販売されていないので登場しない)、これらのトリプルドリフトに加え、トヨタ・ガズー・レーシングのドライバーであるフレドリック・アースボ、具志堅士郎、ライアン・タークも登場し、トヨタのスポーツカーに乗る人々はみなファミリーである、ということを強調しています。
なお、監督は上の動画とともにマーク・ジェンキンソンが努めます。
https://youtu.be/g-O-vZED3mw3本目は「That's Insane」。
サーキットにてひたすらドリフトするGRカローラを収め、「これで3気筒かよ!?信じらんねえな!」「マニュアルしかないんだってよ!正気かよ!」といったGRカローラの特徴をうまく表現する内容となっており、この監督はニック・マルティーニ。
https://youtu.be/gkwlM66E1Nk最後の一本は「Memories」と第されており、マニュアル・トランスミッションを駆使して走るラリー・ドライバーが、まだ少年だった頃に父親からマニュアル・トランスミッションの運転を教わったことを思い出すというものです。
こちらの監督はクリス・ヒューイット。
https://youtu.be/O5We3bTgQ6wラリー・レディ・キャンペーンは多角的に行われる
そしてこのラリー・レディ・キャンペーンはコネクテッドTV、デジタルビデオ、デジタルコンテンツ、プログラマティック、ペイドソーシャル、プリントにて複合的かつ多角的に行われるといい、デジタルコンテンツだとYouTube、Vevo、Amazon、Peacock、Hulu Latino、Super League Gaming、Variety、Canela.TV、Influentialなどにて公開予定。
ソーシャルだとFacebook、Instagram、Twitter、Reddit、TikTok等での展開を予定しているといいますが、トヨタは過去に(オーストラリアの)一般のTV番組枠にてGRヤリスの宣伝をオンエアしたところ一瞬で放送禁止になってしまい、そのため今回もTVCMはスルーしているものと思われます。
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参照:Toyota USA