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150台しか製造されていない「ワイドボディ+デイトナシート」オプション装着のディーノ246GTSが競売に!ロッソ外装にタン内装という理想的な固体

2023/02/07

150台しか製造されていない「ワイドボディ+デイトナシート」オプション装着のディーノ246GTSが競売に!ロッソ外装にタン内装という理想的な固体

| ほとんどが工場製造時のオリジナルのまま、そして整備の行き届いた理想的なコンディション |

さらには工具、メンテナンスノート、取扱説明書も付属

さて、ただでさえ生産台数が1,274台という希少なディーノ246GTSのうち、デイトナシートとワイドフェンダーという2つのオプションを装着した、通称「チェア&フレア」と呼ばれる個体がオークションへと登場予定。

このディーノ246GTSはフェラーリのクラシックカー部門、フェラーリ・クラシケより認定を受けており、エンジン、ギアボックスはマッチングナンバーを持つという非常に魅力的な個体です。

ボディカラーはロッソ・キアロ、インテリアはタンという「フェラーリらしい」一台であり、向上製造オプションとしてエアコンとパワーウインドウが装備された米国仕様車だと紹介されています。

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「ディーノ」はエンツォ・フェラーリにとっても思い入れのあるクルマ

フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリはル・マン24時間レースにおいて12気筒エンジンで勝利を収めたこともあってかV12エンジンには非常に強いこだわりを持っており、「V12エンジン搭載車以外はフェラーリとは呼ばない」と言ったことも。

ただ、その後モータースポーツの主役は確実にV8やV6へと移行しており、フェラーリとしても実際にV6エンジン搭載車が表彰台を獲得する例が少なくはない状態となり、そしてエンツォ・フェラーリはかねてよりポルシェに(新車市場で)対抗できるロードカーを欲していたとされています。

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そこでエンツォ・フェラーリはV6エンジンを搭載した新しい、そしてコンパクトなスポーツカーを設計することを開発チームへと命じることになり、そこで誕生したのが(ディーノ246の前身である)ディーノ206。

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このディーノ206に積まれるエンジンは、エンツォ・フェラーリの愛息であったアルフレッド(ディーノ)が設計に参加したもので、そのためカムシャフトカバー、車体上のエンブレムには「Dino」の文字が誇らしげに輝くこととなるわけですね。※フェラーリのエンブレムを取り付けなかったのは、フェラーリのブランドイメージを毀損する可能性があったからだと言われている

なお、このV6エンジンを設計したアルフレッドはデュシェンヌ型筋ジストロフィーを患い、1956年に24歳の若さでこの世を去っています。

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ディーノ206GTは、ピニンファリーナのレオナルド・フィオラバンティがデザインし、スカリエッティが製造した見事なボディを身にまとって1967年に発売され、2.0Lの排気量を持つオールアルミ製V型6気筒ダブルオーバーヘッドカムエンジンに、5速トランスミッションという組み合わせを持っています。

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最初のメジャーアップデートは1969年に行われ、この際に246GTがデビューすることとなりますが、排気量が2.4リッターへと拡大され、ボディはアルミニウムからスチール製に変更されています。

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ちなみにディーノ246GTSは見ての通り、取り外し可能な「タルガトップ」を持っています。

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このディーノ246GTSはこんな経歴を持っている

このディーノ246GTS(シャシーナンバー:08302)につき、フェラーリの歴史家であるマルセル・マッシーニ氏のレポートによると、1974年5月31日にロッソ・キアロ、ベージュのコノリー・レザー・インテリアというコンビネーションにて米国仕様として生を受けた、とのこと。

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そこでイタリアからアメリカへと運ばれ、まずはネバダ州リノのビル・ハラ・モダン・クラシック・モーターズを通じ、カリフォルニア州エンシーノのロルフ・ラックナーに新車納車されたという記録が残ります。

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その後、このディーノ246GTSは1978年に新たな所有者の手にわたり、そこから2011年までマリブに住むこのオーナーによってによって33年の長きにわたり所有されることに。

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そこから現在までの間に数名のオーナーが入れ替わり、そして今回出品するオーナーがこの個体を手に入れたのは2022年だと紹介されています(つまり、購入後まもなく売却することになる)。

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記録によれば、このディーノ246GTSはパワーウィンドウ、エアコン、カンパニョーロホイール、フレアフェンダー、デイトナスタイルのシートがオプションとして装着されているとい理想的な個体。

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さらに、フェラーリ・クラシケ・レッドブックには、エンジンとギアボックスがマッチングしていることが記されているほか、2009年から2022年までの整備にかかる請求書も含まれており、過去10年間にこの246GTSがいかに大切にされてきたかがわかります。

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直近では、2022年1月にコネチカット州グリニッジのミラーモーターカーズによって、101箇所にもおよぶ点検、オイルおよびフィルター交換、ブレーキフルード交換、イグニッションワイヤーセットの交換、新しい電圧レギュレーターの取り付けが行われた、とのこと。

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出品に際し、このディーノ246GTSにはフェラーリ・クラシケによるバインダー、オーナーズマニュアル、保証書、サービスブック、ツールキットが付属するといい、コレクションとしては「望ましい」コンディションを持っていることもわかりますね。

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なお、この「ワイドフェンダー+デイトナシート」を持つディーノ、つまり”チェア&フレア”は150台しか製造されておらず、オークションが開始されれば瞬く間に値を上げることになりそうです。

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参照:RM Sotheby's

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