コルベット「スティングレイ」「Z06」が加速、ブレーキング、コーナリングの真っ向勝負！当然Z06に軍配が上がるがスティングレイも食い下がる【動画】

｜　コルベットZ06のコストパフォーマンスは非常に高いが、コルベット・スティングレイのコストパフォーマンスはもっと高い　｜

コルベットファミリーはその勢力を拡大中

さて、シボレーはC8コルベットのラインアップを順次拡大しており、現在のところスタンダードなスティングレイ、そしてハイパフォーマンス版のZ06、エレクトリックモデルのE-Ray（こちらは発表済みではあるが未発売）という3つのバリエーションが存在しますが、今回はそのうちスティングレイとZ06との加速対決動画が公開されています。

ただしこの勝負は単に直線の加速を競うものではなく「停止状態からゼロヨンを走り、そこから急ブレーキと180度ターン、そして再加速して（ローリングスタートからの）速さを競い、もとの位置に戻る」という、このエドマンズが考えた”Uドラッグ”なるチャレンジを用いており、これによっておおよそそのクルマのポテンシャルを図ることができる、というわけですね。

コルベット・スティングレイとコルベットZ06はこんなクルマ

そこでまずコルベット・スティングレイとコルベットZ06との相違を見てみたいと思いますが、コルベットZ06はスティングレイを単にパワーアップしたというクルマではなく、「搭載されるエンジンそのものが全く異なる」クルマ。

どう違うのかというと、コルベットZ06に積まれるのはフラットプレーンクランクV8で、排気量は5.5リッター、出力は670HP（このテスト車両はZ07パッケージ付き）。

対するコルベット・スティングレイでは6.2リッタークロスプレーンV8を搭載し495HPを発生します。

もちろんこの出力に見合った強化がなされるのがこのZ06ではありますが、価格はスティングレイの「倍」くらいとなっていて、つまりは相当に高価なクルマです。※エンジンの他、大径タイヤ、強力なブレーキ、そして空力性能の高さ、容量がアップしたサスペンションなどがZ06の変更点としてアナウンスされている

ちなみに重量はさほど変わらず、むしろZ06のほうが重いので、欧州車のハイパフォーマンスバージョンとは異なって「軽量化」という要素はさほど重要視されていないのかも（ただ、今後登場するZR1やそれに準ずるグレードでは軽量化が追求されるものと思われる）。

コルベット・スティングレイとコルベットZ06がU-ドラッグを走ったらこうなった

そしてこのコルベット・スティングレイとコルベットZ06がUドラッグレースを走った結果を見てみると、やはり価格差だけの相違があるといった印象で、まずは停止状態から60マイル（96km/h）までの加速だとコルベット・スティングレイが3.3秒、コルベットZ06は3.1秒。

コーナリングフォースだとコルベット・スティングレイが1.05G、コルベット・スティングレイが1.07G（旋回スピードがその分速い）。

ゼロヨンだとコルベット・スティングレイが10.7秒、コルベットZ06が11.4秒。

つまりはあらゆる面においてコルベットZ06のほうが上回っているということになりますが、コルベット・スティングレイのパフォーマンスも非常に優れたものであり、むしろZ06にこれだけ食い下がれるということは高く評価すべきなのかもしれません。

コルベット・スティングレイとコルベットZ06が直接対決を行う動画はこちら

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参照：Edmunds Cars