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ヒョンデの新型EV、アイオニック6が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」ほか主要アワードを総なめし2年連続で3冠達成!日本の自動車は完全にガラパゴス化

ヒョンデの新型EV、アイオニックが「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」ほか主要アワードを総なめし2年連続で3冠達成!日本の自動車は完全にガラパゴス化

| なぜ日本の製品は世界を席巻した後、すぐにガラパゴス化してしまうのか |

このままでは確実に日本の自動車メーカーは「次の時代」でその存在感を発揮できないだろう

さて、ヒョンデが「アイオニック6がニューヨーク国際自動車ショー(NYIAS)にて、3つのワールド・カー・アワードを獲得した」と発表。

この3つの賞とは「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、「ワールド・エレクトリックカー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤー」であり、つまり主要な賞を「総なめ」にしたと言ってよいかと思います。

このヒョンデ・アイオニック6は大人気のアイオニック5に次ぐアイオニック第二弾であり、ボディ形状にエレガントな「セダン」を採用したことが特徴であり、デザインを行ったのは(ランボルギーニやベントレーでデザイナーを務めた)ルク・ドンカーヴォルケ率いるヒョンデ社内のデザインチームです。

この「3冠達成」は実力によって獲得したものだと考えていい

これらワールド・カー・アワードは、32カ国から集まった100人の自動車ジャーナリストによって審査され、2022年に発売された3台のファイナリストの中から最終的にアイオニック6が選出されることとなっていますが、これは昨年のアイオニック5に続く2年連続の3冠達成。

ちょっと前のヒョンデのままのデザイン・性能であれば「3冠達成をカネで買ったな・・・」と思ったかもしれませんが、正直アイオニック5そしてアイオニック6であれば3冠獲得は十分に納得できるものであり、実力で勝ち取ったのだろうと考えています。

ヒョンデ・アイオニック6

今回の受賞につき、ヒュンダイ・モーター・カンパニーのCEO、ジェフン・チャン氏は「この栄誉は、アイオニック6のような素晴らしいEVを市場に送り出すために、我々ヒョンデの全員が多大な努力をしてきたことが正当に評価されたことを証明する事実です」とコメント。

さらに「この栄誉は、自動車の電動化におけるグローバルリーダーになるという我々のコミットメントを強化するものであり、スマートモビリティソリューションプロバイダーとしての我々の取り組みを強化するものでもあるのです」と述べています。

ヒョンデ・アイオニック6はこんなクルマ

このヒョンデ・アイオニック6は上述のとおり電気自動車であり、ヒョンデはそのシルエットをして「エレクトリファイド・ストリームライナー」とも表現。

アイオニック6はヒョンデのオールエレクトリックブランド「アイオニック(IONIQ)」専用となるエレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム(Electric-Global Modular Platform=E-GMP)をベースに設計されており、800Vシステムの採用によってわずか18分で10~80%の充電が可能な超高速充電機能、そして広々とした室内空間を持っていることが大きな特徴として挙げられます(完全なるEV専用設計であり、そのメリットが最大限に生かされている。ホイールベースは2950ミリもある)。

ヒョンデ
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この”流れるような”ラインを持つボディのCd値はわずか0.21にとどまり、これは現在のEV市場で最も空力効率が優れる数字ですが、これによってアイオニック6は1回の満充電あたり614km(WLTP定格航続距離は)を走行でき、18インチタイヤを装着したスタンダードな2WDモデルのWLTP定格エネルギー消費量は13.9kWh/100kmという高効率を達成していて、実際に公称値に近い性能を発揮することも(同じプラットフォームを持つジェネシスGV60の)テストによって判明していますね。

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加えてアイオニック6は数々の先進機能を持っており、Vehicle-to-Load(V2L)技術、高度な運転支援システム、および無線(OTA)ソフトウェアアップデートによる高度なコネクティビティのほか、インテリアや運転支援関連だとデュアルカラーアンビエントライティング、スピードシンクライティング、EVパフォーマンスチューンナップ、エレクトリックアクティブサウンドデザイン(e-ASD)など、電動モビリティ体験をより豊かにするための様々な技術が導入されており、まさにこれも「EVとして専用に設計されたクルマならでは」。※ガソリン車の代替や延長ではなく、全く新しい乗り物として設計されたことが評価されたのだと思う

実際のところ、このアイオニック6は、2023年GQカーアワードで「サルーン・オブ・ザ・イヤー」、Le Guide de l'auto主催の「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれており、ユーロNCAPの「ラージファミリーカー」カテゴリーで5つ星の安全評価と「ベストインクラス」選出を達成するなど、各方面において非常に高い評価を得ているもよう。

ヒュンダイ・グローバルデザインセンターのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼ヘッドであるサンユップ・リー氏(今回、2023ワールド・カーパーソン・オブ・ザ・イヤーとして選出されている)は、「私たちは常にお客様と感情的なレベルでつながりたいと考えており、IONIQ 6のデザインによって、まさに唯一無二の存在となるものを作り上げました。大胆なストリームライナーのスタイリングは、感情に訴えかける強い魅力と空力的な効率性を兼ね備え、優れた航続距離を実現しています。さらに車内では、EVのデザインをより洗練されたものにするために、心のこもった空間と落ち着いた機能性を提供するパーソナルスタジオを目指しました」とコメントしています。

ヒョンデおよびジェネシスはガソリン車も捨てないという意向を示しているものの、トヨタと異なるのは電動化に対しても最大限の注力を行っていること(そして積極的にEVを発売していること)で、そして今回の受賞によって”電動化戦略を加速させ、世界をリードするEVメーカーになるための現代自動車の取り組みを活性化”させることは間違いなさそう。

同社は2030年までにジェネシス含めて17もの新しいBEV(バッテリー式電動車)を導入する計画を示しており、2030年までに世界のBEV年間販売台数を187万台まで引き上げることを目指していますが、「電動化路線が鮮明」とされる今回のニューヨーク・オートショーにおいても強い存在感を発揮しているのかもしれません。

そして同時に、トヨタやホンダ、日産といった日本勢は同オートショーにて強いプレゼンスを獲得できていない可能性が高く、携帯電話はじめとする家電同様、自動車業界においてもガラパゴス化してしまうことを懸念してしまいます。

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参照:Hyundai

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