| サンフランシスコ州は全米でもっともEVに対する取り組みが進んでいる地域だと言われている |
そしていずれはガソリンエンジンのほうが少数派になるのだろう
さて、中国では新車販売におけるEVの比率が1/3に達したと言われていますが、今回サンフランシスコではなんとEV比率が50%に達したという報道。
ただしこの「EV」にはBEVとPHEVとが含まれており、バッテリー電気自動車(BEV)の市場シェアは34.2%、プラグイン電気自動車(PHEV)を含むハイブリッド車は15.8%であったとされ、これらを合計して50%となるわけですが、これは全米平均(16.1%)の約3倍に相当します。
EV購買者の多くは「比較的若い富裕層」?
今回の数字はS&Pグローバル・モビリティによって公表されたもので、この「50%のEV」の購入者の38.6%が45歳以下だとされ、さらには購入者の大半が年間所得20万ドル以上の富裕層であるとのこと。
そしてこの中ではテスラがもっとも人気のあるブランドであり、50%のEVの中ではなんと66.4%という圧倒的な市場シェアを獲得しています。
その次はフォルクスワーゲンが続きますが、このIDシリーズの中で一番売れたのがクロスオーバータイプのID4。
一方、トヨタはプラグインハイブリッドだと41.2%のシェアを獲得したといい、テスラほどではないにせよ支配的な位置にあると言えそうです。
今後のEV普及の課題はやはり「価格」?
なお、EV普及の障壁は「充電インフラ」そして「航続距離」だと言われていますが、実際に購入のカギを握るのはやはり「価格」(充電インフラや航続距離は”実際に購入を検討する前の段階”の話であり、価格は具体的に購入を検討しはじめた段階での問題で、最後の障壁だと思われる)。
実際のところ、中国ではEV優遇政策が継続している間こそEV市場が大きく成長したものの、昨年末にそれが終了した途端に伸び率が1/3以下に縮小しており、つまりは価格が非常に重要な要素であったということに。
イーロン・マスクCEOも「価格がモノを言う」ともコメントしていて、大幅値下げを行った後には過去に例を見ないほど販売が増加したとも報じられています。
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よって今後EVの販売が拡大するかどうかは「価格」がカギを握るとも考えられますが、現在のバッテリー技術であればGMいわく「3万〜4万ドルであって販売することは(利益が出ないので)難しい」。
ただし今後は様々なバッテリーが登場することになり、EV製造コストもそれに合わせて下がることになるものと思われ、そうなると一気にEVの販売比率が上昇し、ガソリン車と容易に逆転することになるのかもしれませんね。
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