| レクサスLFAを納車直後から「乗らずに保管する」オーナーは比較的多く、つまりは当時から”価値が上がる”と考えられていた |
さらには「売らずに」自社で保管しているレクサスディーラーもいくつか存在する
さて、レクサスLFAには「未登録の新車」がまだ存在することも明らかになっていますが、「納車済み」の個体であってもほぼ未走行といったクルマが多数存在します。
レクサスLFAはエンジンや車体、そのほか「ほぼすべて」が専用に開発されたスーパーカーですが、そのぶん価格が高くなってしまい(フェラーリF430やランボルギーニ・ガヤルドLP560-4が2500万円前後だった時代に3750万円のプライスタグを掲げていた)、よって一部の国や地域では販売に苦戦した、という話も聞かれるほど。
ただし、そういった状況であっても(今回の個体のように)未走行のまま保存する例、そしてレクサスディーラーが「販売せずに在庫として確保しておく」例が多数あるところを見ると、当時から”このクルマの価値は将来的にかなり上がる”と見る人が多かったのかもしれません。
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今回出品されるレクサスLFAの予想落札価格は最高で1億2500万円
そして今回オークションに出品されているレクサスLFAの予想落札価格は最高でなんと90万ドル(現在の為替レートにて約1億2500万円)。
ここ最近レクサスLFAはそのピュアさ、なによりも4.8リッター自然吸気V10エンジンとそのサウンドが評価され、その価値をどんどん上げつつあるものの、さすがにこの価格は「かなりな衝撃プライス」でもありますね。
ただしその内容を見ると、1億2500万円でも十分に納得できるだけの理由がありますが、まず理由の一つは「走行距離の圧倒的少なさ」。
出品時の紹介を見ると「新車」ではなく「新車同様」だと記載されているので、一度は登録がなされている車両だと思われ、しかしその走行距離はなんとわずか47マイル(76km)。
シリアルナンバーは「188」なので、2010年から2012年の間に製造された500台のレクサスLFAのうち、ほぼ中間辺りに位置するものと思われます。
そして驚くのは走行距離のみではなく、納車(カリフォルニアのレクサス・オブ・ウエストミンスター経由)から12年を経た今までずっと「空調管理されたガレージにて大切に保管されていた」ということ。
ボディカラーは「ホワイテスト・ホワイト」ですが、これは標準10色、オプション20色が用意されていた中でも非常に人気が高いカラーのひとつであり、このほかホワイト系だとパール・ホワイトやアイボリー・ホワイトが用意されています。
ホイールはダークプレミアム、ブレーキキャリパーはレッド。
なお、この個体は「ニュルブルクリンクパッケージ」非装着ですが、新車時に米国で販売されたニュルブルクリンクパッケージ非装着車は27台しか存在しないのだそう。
このレクサスLFAの真髄はこのインテリアにあった
そしてこのレクサスLFAを「特別」たらしめているのはこのインテリア。
正直初めて見る仕様を持っており、鮮やかなレッドに純白という組み合わせを持っています(レッド一色の内装を持つレクサスLFAはさほど珍しくはないが)。
そして驚くのは「ホワイト」レザーを使用していること。
たとえばステアリングホイールや・・・。
ドアインナーグリップに・・・。
シートまで。
なお、シートには「12年前に納車されたときのまま」のカバーがかけられています。
カーボンファイバーやチタンカラーのトリムはほかのレクサスLFAの同様かと思われます。
ただしレッドレザー部にはホワイトのステッチが施され・・・。
ルーフ(インナー)はサンバイザー含めレッドのアルカンターラ。
おそらくは「相当な額で」落札されることになろうとは思われ、しかしこれだけ優れたコンディションを持ち、特別な内装を持つ以上、このレクサスLFAを落札した人は、自分で乗るよりも「将来の値上がりに備えて保管する」ことを選ぶかもしれませんね(しかしそれでも、運転してみたいという衝動には逆らえないとは思うが)。
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参照:RM Sotheby's