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業績好調のアルピーヌにおいてCEOがまさかの降格、そして後任はフェラーリから。ローラン・ロッシ元CEOはF1チームでのドライバー/上層部離脱の責任を問われたか

業績好調のアルピーヌにおいてCEOがまさかの降格、そして後任はフェラーリから。ローラン・ロッシ元CEOはF1チームでのドライバー/上層部離脱の責任を問われたか

| まさかアルピーヌの敏腕CEOが降格になるとは |

市販車部門では過去最高の業績をあげ、F1においてもなんだかんだ言いながら成績を残したようだが

アルピーヌのCEOが突如交代した、との報道。

前CEOのローラン・ロッシ氏はアルピーヌを成功に導き、今後の計画についても「ドリームガレージ」を打ち出すなど、間違いなく有能な人物であっただけにその理由は全く不明です。

ただ、ローラン・ロッシ氏は解雇されたわけではなく、アルピーヌによれば、今後はルノー・グループの変革に関連する特別プロジェクトに専念することになるのだそう。

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アルピーヌCEOの後任はフェラーリから

そしてこのローラン・ロッシの後任つまり新しいアルピーヌのCEOはフィリップ・クリーフ氏で、同氏はミシュラン、FCA、アルファロメオ、フェラーリで力を発揮してきた人物でもあり、フェラーリではエンジニアリング・ディレクターを努めています。

ただ、フィリップ・クリーフ氏は正式なCEOが見つかるまでの「暫定CEO」だとされるので、ルノーとしてはどうしても(正式な後任CEOがいない状態であっても)ローラン・ロッシ氏をCEOの座から引きずり下ろしたかったのだと考えられます。

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ローラン・ロッシ氏は2021年にアルピーヌがルノー・スポールのロードカーとモータースポーツ事業を引き継ぐ際に(アルピーヌの)CEOに任命されており、これまで進出していないアメリカ市場で戦うための準備を整え、一方で既存市場では過去最高の売上を記録するなどブランドを成功に導き、そして将来を約束するに十分たる投資を行っているわけですね(ル・マン24時間レース、パイクスピーク・ヒルクライム・インターナショナルなど、モータースポーツとの関わりにも熱心であり、あらゆる方向からブランド力を高めるためのチャレンジを行っていた)。

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同氏のもとでアルピーヌが成功した理由は主に2つあるとされ、1つ目は、アルピーヌF1チームの設立(ルノーR.S.からの引き継ぎ)とその中盤での強力なポジション確保によるブランドの知名度向上。

2つ目の理由はもちろん(ロードカーにおける)優れた製品群で、「A110」1車種でこの過酷な市場を戦い抜き、これまでの自動車史上、ただ一台のみ「ポルシェ718ケイマンの現実的なライバル」として高い評価を獲得しています。

さらには様々な限定モデル、「A110R」のようなハードコアモデルの投入によってその露出や知名度を高め、より多くの人にその存在を知らしめることに成功したわけですね。

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なぜアルピーヌはローラン・ロッシを降格?

こういった具合にローラン・ロッシ氏は明らかにアルピーヌ成長の原動力となった人物ではあるものの、今回の降格の理由はどうやら「F1チームの運営」にあったのではというのがもっぱらのウワサ。

ローラン・ロッシ氏は、アルピーヌF1チーム(BWT アルピーヌF1)において、元パワーユニット主任エンジニアをアルピーヌ・モータースポーツ副社長という新設の役職に就かせており、これはローラン・ロッシ氏とF1チームの間の緩衝材としてこの役割を設けたと解釈されています。

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これはアルピーヌF1チームとローラン・ロッシ氏との関係性があまりよくないため、そのクッションが必要であったということを意味しますが、関係性が悪化した理由としてはマルシン・ブドコフスキー、アラン・プロストといった上層部の離脱(とくにアラン・プロストはローラン・ロッシ氏を名指しで”敬意に欠ける”と非難している)、フェルナンド・アロンソ、オスカー・ピアストリといったドライバーの脱退が挙げられています。

とくに育成ドライバーの離脱(当時まだF1に昇格していなかったが、周冠宇もその一人である)が問題視されているとも報じられ、チームの統率力に問題があるとも指摘されるものの、5月のモナコGPでエステバン・オコンがまさかの表彰台を獲得し、さらにはライアン・レイノルズ率いる投資ファンドからの資金を獲得するなど、「結果」としてはさほど問題があると考えられないのも事実です。

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いずれにせよ、ローラン・ロッシ氏の降格はすでに決まったことであり、今後のアルピーヌ、そしてアルピーヌF1チームの動きには注視したいところですね。

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参照:Alpine

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