| さらに最近の新型車の多くがこの「メタリックグレー」をイメージ画像に使用している |
「横T字ライト」「ブロックLED」は現代における一つの流行である
さて、三菱がインドネシア市場にてコンパクトクロスオーバー「Xforce(エックスフォース)」を発表。
価格は3億8250万ルピア(”億”となるとちょっと驚くが、本日の為替レートで日本円に換算すると365万円)に設定され、全長4,390ミリ、全幅1,810ミリ、全高1,660ミリという比較的コンパクトなクルマです。
搭載されるエンジンは1.5リッター4気筒(最高出力103馬力)のみで、トランスミッションは無段変速機、そして駆動輪は前輪のみ。
まずはインドネシアにて発売され、南アジア、中南米、中東、アフリカでも販売される予定となっていますが、(現在の三菱の状況やラインナップを考慮すると)おそらく日本に入ってくることはないと思われます。
一部のEVは「よく似た」顔に
なお、今回三菱がXforceを発売するに際し、ぼくが注意を惹かれたのはXforceそのものではなく「そのデザインの(他車種との)類似性」。
新型車であるにもかかわらず「どこかで見たな」という既視感が強く、あまり新しいという印象を受けなかったわけですね。
そこで「なんとなく似ている」と思ったクルマを探してみると、まずは発表されたばかりのキャデラック・エスカレードIQ。
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こちらはキャデラック・リリック。
そしてシボレー・ブレイザーに・・・。
キア・スポルテッジ。
そしてキアK3。
これらを見るに、どこが似ているというわけではないのですが、「横T字型ヘッドライト」「ハの字型バンパー下部」といった点が「なんとなく」似ており、これらのせいで三菱Xフォースに既視感を覚えるのかもしれません。
なお、これら各モデルはお互いを意識したわけではないものと思われ、しかしトレンドを取り入れたらこうなったということなのだと思われます。
その他にはこんなデザイントレンドも
ちなみにですが、別のトレンドだと「シャークノーズ」といったものもあり、これはトヨタとフェラーリが(おそらく)偶然の一致にて取り入れることに。
そのほか、中国車だと「ツルっと丸い表面」「一直線のLEDライトバーもしくはコンパクトな横長ヘッドライト」といった共通項が見られますが、これだけ自動車のデザインにおける複数トレンドが同時多発的に流行したことはないかもしれません。
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そしてこういったデザイントレンドに乗ることで販売を加速させようと考えるのか、それともここに埋もれることなく独自のデザインで道を切り開くのかは自動車メーカーによって大きく異なるところでもありますね。