| やはりドラッグレースにおける後半の伸びを決するのは「軽量性」 |
両者とも一歩も譲らず好勝負を見せる
さて、ポルシェ918スパイダーとホンダ・インテグラ・タイプR(DC5)のドラッグレースという「異種格闘戦」のような動画が公開。
この対決を実現させたのはおなじみCarwowですが、両者の対決を意義あるものとするため、インテグラ・タイプRには「チューンドカー」が選択されています。
その結果として、数本走った後「(信じられないことに)甲乙つけがたい」レースを見せており、ここでその内容をチェックしてみましょう。
ホンダ・インテグラ・タイプRはなんと1,000馬力近くを発生
そこでまずは両者のスペックを見てみると、ポルシェ918スパイダーは。自然吸気4.6リッターV8エンジンと2つのエレクトリックモーターを組み合わせ、システム合計にて887馬力/1,280Nmを発生させます。
トランスミッションは7速PDK、そして駆動輪は4輪となっており、2013年の発表から10年が経過するといえど、今でも第一級のパフォーマンスを誇ることで知られていますね。
ちなみに車体重量はプラグインハイブリッドとしてはかなり軽い1,470kgにとどまります。
そして対するホンダ・インテグラ・タイプR(DC5)は2001年に登場しており、ノーマルだと220馬力を発生させるK20A型2リッター直4自然吸気を積み、トランスミッションは6速マニュアル、駆動輪は前輪のみ、そして車体重量は1,170kg(この改造車の重量は公表されていないが、軽量化も施されており、ノーマルからの重量増はほぼないものと思われる)。
ただしこのインテグラ・タイプRは大型ターボチャージャーの搭載によって922馬力にまで出力が向上しており、さらには1980年代のシビック・ワゴンの全輪駆動システムを移植することで4輪を駆動するという「ある種のモンスター」。※この馬力にシビックの4WDシステムが耐えることができるというのはかなり意外である
実際にポルシェ918スパイダーとホンダ・インテグラ(改)とがドラッグレースを走ったらこうなった
実際に行われたポルシェ918スパイダーとホンダ・インテグラ(改)との勝負につき、いくつかのローリングスタート(一定速度で走行中からの急加速)、そして停止状態からのドラッグレース、さらには急制動という内容となっています。
そこでドラッグレースを走った際の状況を見てみると・・・。
スタートはエレクトリックパワーにモノを言わせてポルシェ918スパイダーがリードを築きますが・・・。
その後はマニュアル・トランスミッションという不利をはねのけてホンダ・インテグラ・タイプRが9.8秒でゴール。
このタイムはポルシェ911ターボS(10.1秒)よりも速く、フェラーリSF90ストラダーレ(9.6秒)にわずかに遅れるくらいといえば、どれだけ速いかがわかろうというものですね。
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そしてポルシェ918スパイダーは惜しくもインテグラ・タイプRに届かず9.9秒。
それでも「パワー、重量」ともにアドバンテージのあるインテグラ・タイプRに食い下がったのは立派だと思います(そして、今現在においてもゼロヨン10秒を切るクルマはそれほど多く存在しない)。
なお、ブレーキングにおいてもインテグラ・タイプRがその軽量性を活かして「宇宙一」とも言われるブレーキを搭載する918スパイダーを凌駕しており、車体2台分ほど差をつけて手前で停止するというパフォーマンスを見せています。
ポルシェ918スパイダーとホンダ・インテグラ(改)とがドラッグレースを走った動画はこちら
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参照:carwow