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ポルシェが「911ターボ・ヘリテージ・エディション」を発表するとのウワサ。ポルシェを見ていると、過去が現在を、現在が未来を作るということがよくわかる

2023/09/25

ポルシェ

| ポルシェは今を全力で駆け抜けるからこそ、その駆け抜けた道が未来に繋がる |

ただし今の時点では実際に「911ターボ・ヘリテージ・エディション」が発表されるかどうかはわからない

さて、ポルシェは先般、自社のインスタグラム上に「ルビーストン(ルビースター)レッドの何かが走っている」ティーザー画像を公開しましたが、ぼくはこの新型車について「964世代のカレラRS 3.8へのオマージュモデル」ではないかと推測しています。

しかしながら「別の見方」も当然ながら存在し、どうやらこのニューモデルは「911ターボ・ヘリテージ・エディションなのではないか」というウワサもあるもよう。

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現時点では完全に「ウワサ」にとどまるが

なお、この「911ターボ・ヘリテージ・エディション」という見解についても確証は無いようで、つまりは推測の域を出ないわけですが、こちらももちろん”あり得うる話”。

そしてこのティーザー動画に登場するポルシェ911に採用されるボディカラーが(964の登場にあわせて設定された)スビースターレッドということを考慮するに、やはり964世代の911を意識したモデルとなるはずで、そして限定モデルのオマージュ元として相応しい964世代のターボモデルとなると、これはもう「ターボ3.6」しかないかもしれません。

964世代の911ターボ3.6は1993年に発売されており、ターボSに採用されたレッドキャリパーやスピードライン製3ピースホイールに加え、RSスタイルの(一部)外観や20ミリ落とされた車高を持つなど「ターボとRSとのハイブリッド」とも言える超スパルタンなモデルです。

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この964ターボ3.6は「最新の限定モデルのインスピレーション」としてはあまりにマイナーかもしれませんが、それは先に発表された911S/Tのオマージュ元である(1970年代の)911STであっても同じことで、ポルシェとしては「当時、さほどクローズアップされなかった、しかしポルシェ入魂のクルマたち」に焦点を当てようということなのかもしれません。

ポルシェ911の60周年にあたる2023年、ポルシェは911の限定モデルを強化

なお、2023年はポルシェ911の誕生60執念というメモリアルイヤーでもあり、よって今年と前後してポルシェはこれまでにない規模での限定モデルの発表を行っていて、そしてこれからもいくつかが発表されると言われています。

すでにスペシャルモデルとしては「911スポーツクラシック」「911S/T」「911ダカール」が発表されていますが、今後はまず9/28に発表される「謎の911限定モデル」に続き、ナナサンカレラへのオマージュモデル発表という説も根強く聞かれるところですね。

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こういった流れについて、もちろん「ポルシェ911の60歳を祝う」という側面もあるかと思われ、しかし「利益を得る」という実利的な目的もたぶんにあるのだと思われます。

というのも、現在ポルシェが属するフォルクスワーゲングループは電動化を強く推進しており、これには「膨大な」費用がかかります。

すでにフォルクスワーゲングループはポルシェの新規株式上場(IPO)によって多額の資金を獲得しているものの、それでも電動化にかかるコストを賄うことは難しく、ポルシェはフォルクスワーゲングループ全体の利益率を押し上げるために”さらなる限定モデル”を積極的に発表してゆくことにも言及済み。※現在、ポルシェCEO、フォルクスワーゲングループのCEOは同一人物である

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もちろん、限定モデルを拡充する理由としては「限定モデルは(利益率を高く設定できるので)儲かるから」にほかならず、「家計を支える」という意味において今後も様々な限定モデルが登場することになりそうです。

そして当然ながら、「限定」と銘打てばなんでも売れるわけではなく、しかしポルシェはこれまでのロードカー、過去のモータースポーツ活動において様々なアイコニックなモデルを輩出しており、つまりは過去の努力があったからこそ、現在「限定モデル」として復刻するネタに困らないのだと考えていいのかも。

さらにはこういった「限定モデル商法」が成り立つのはポルシェのほかだとフェラーリ含めごくわずかしか存在せず、いかに過去が重要であるか、そして未来から見た過去である”現在”がどれだけ将来にとって重要であるかもわかりますね。

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参照:The Supercar Blog

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