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究極のV12ランボルギーニ、エッセンツァSCV12がサーキットを走る。その咆哮、ダウンシフト、ピットリミッター作動や整備の様子が動画に収められる【動画】

究極のV12ランボルギーニ、エッセンツァSCV12がサーキットを走る。その咆哮、ダウンシフト、ピットリミッター作動や整備の様子が動画に収められる【動画】

| 当時とは経営体制が異なる今、もうこういったクルマがランボルギーニから登場することはないだろう |

できれば「生」でそのサウンドを聞いてみたいものではあるが

さて、生産わずか40台の限定ハイパーカー、ランボルギーニ・エッセンツァSCV12がモンツァ・サーキットを走行する様子が動画に収められ、Youtube上へと公開されています。

なお、動画では単に走行するシーンを収めただけではなく、ピットの中にまで潜り込んでその整備を行う様子、そしてピットリミッター作動やダウンシフト、そしてもちろん耳をつんざく6.5リッター自然吸気V12エンジンの咆哮が記録され、存分に楽しめる1本となっています。

Lamborghini-Essenza-SCV12 (2)

ランボルギーニ・エッセンツァSCV12はこんなクルマ

このエッセンツァSCV12はアヴェンタドールのエンジンを使用したサーキット走行専用ハイパーカーで、しかし「アヴェンタドールの派生モデル」ではなく「全く別のクルマ」。

実際にその骨格はFIAの規定に準拠することを前提に再設計されたものであり、サスペンションも専用設計、さらにはX-trac製シーケンシャル6速ギアボックスを搭載するなど、その内容としては「完全にレーシングカー」だと言って良いかと思います。

ランボルギーニ・エッセンツァSCV12が「スチール製ロールケージを持たずにFIAのハイパーカー規定をクリア」した第一号に
ランボルギーニ・エッセンツァSCV12が「スチール製ロールケージを持たずにFIAのハイパーカー規定をクリア」した第一号に。強固なカーボンセルが貢献

| もろもろの事情を鑑みるに、ランボルギーニはやはりエッセンツァSCV12でル・マン24時間レースに出たかったようだ | もしくは、レーシングカー開発中に「レースに出場できなくなった」ため、エッセンツ ...

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反面、いずれか特定の競技に参加することは考えられておらず、そのオーナーが純粋に「ランボルギーニの魅力」をサーキットにて存分に楽しむことだけを念頭において設計され、「レースの規定(レギュレーション)に制限されない」リミットレスなハイパーカー。

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車両の開発はランボルギーニのモータースポーツ担当部門であるスクアドラコルセ、そして車両デザインは(ランボルギーニのデザイン部門である)チェントロ・スティーレによってなされており、GT3クラスのレーシングカーよりも高いダウンフォース、F1にインスパイアされたマルチファンクションステアリングホイールといった特徴を持っています。※チェントロ・スティーレがデザインしただけあって、サーキット走行専用モデルであるにもかかわらず、小さな内外装のパーツひとつ取っても非常にオシャレであり、それらひとつひとつが芸術作品として機能しそうである

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ランボルギーニの究極ハイパーカー、エッセンツァSCV12を見てきた!サーキット走行専用なのに細部はロードカー以上にオシャレだった
【動画】ランボルギーニの究極ハイパーカー、エッセンツァSCV12を見てきた!サーキット走行専用なのに細部はロードカー以上にオシャレだった

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なお、ランボルギーニは創業当初「モータースポーツにはファクトリーチームとして参戦しない」という社是を持っており、そのため(親会社が何度か変わった後も)プライベーターを支持したりワンメイクレースを開催したりする一方、自社では直接モータースポーツに関わることはなく、しかしその流れが変わったのはスクーデリア・フェラーリの代表を努めていたステファノ・ドメニカリ氏がランボルギーニのCEOに就任してから。

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同氏はモータースポーツに対して強い興味を持っており(ランボルギーニ属するフォルクスワーゲングループはF1参戦を目指し、そのために同氏を引き入れたという背景もある)、よってスクアドラコルセを強化したほか、モータースポーツに対する距離をより縮めることになりますが、スクアドラコルセからはいくつかの限定モデルが登場し、さらにはウラカンSTOのようにモータースポーツにインスパイアされた限定スーパーカーも登場しています。

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こういった活動はその前の、そして現在のランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏とは大きく方向性が異なるもので、そのほかの相違としては「ステファノ・ドメニカリ氏はレトロ路線を採用しカウンタックを復活させたが、ステファン・ヴィンケルマン氏は過去オマージュモデルにNO」というものも。

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ランボルギーニ・シアンFKP37
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こういった経営方針の相違もあり、「ステファノ・ドメニカリ氏時代に企画された」このエッセンツァSCV12のような”モータースポーツに近い”クルマは現在の経営体制化では二度と発売されない可能性が高く、その意味においてもエッセンツァSCV12は非常に高い価値を持つと考えてよさそうですね。

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なお、幸運な40名のオーナーは、このクルマをサーキットにて走らせるのに際してスクアドラコルセによる全面的なバックアップを得られ、様々な特典を享受できるということについてもアナウンスされています。

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参照:19Bozzy92

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