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トヨタがタイにて「ハイラックス・チャンプ」発売。邦貨換算で190万円、安価に設定できた理由は「70%完成済みで販売します。あとの30%はお客様が自由に仕上げてください」

トヨタがタイにて「ハイラックス・チャンプ」発売。邦貨換算で190万円、安価に設定できた理由は「70%完成済みで販売します。あとの30%はお客様が自由に仕上げてください」

| ハッキリ言ってこの手法はトヨタ、アクセサリーサプライヤー、そして顧客にとってもいい話でもある |

トヨタは「他社を巻き込んで市場を盛り上げる」戦略が得意である

さて、トヨタはインドネシアにて「ランガ」コンセプトなる、車体後半を入れ替えることで様々な用途に対応できるクルマを発表していますが、そのランガ・コンセプトが「ハイラックス・チャンプ」としてタイで発売されることに。

このハイラックス・チャンプについては様々な見どころがあるものの、もっとも注目すべきはベースモデルで「459000バーツ = 約188万円」という価格かと思います。

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ちょっとコンパクトクルーザー顔。トヨタが印尼にてランガ・コンセプトを発表、車体後半は用途に合わせて自由に変更可能。市販の可能性が高そうだ
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「未完成」だからこそ実現できたこの価格

現代のクルマにおいて、この「200万円以下」という設定は例外的に安価だと言ってよく、そしてこれが可能となったのは(トヨタのIMVプラットフォームのチーフ・エンジニアであるジュラチャート・ジョングスク博士いわく)「このハイラックス・チャンプにつき、70%完成の状態で販売し、残りの30%を顧客が完成させるスタイルを採用しているから」。

つまりこのハイラックス・チャンプのベースモデルは「(完成者に比較すると)30%オフ」にて販売されているということになり、顧客はこのクルマを購入した後に「自分の使い方にマッチするよう」完成状態へと自分のクルマを作り上げてゆくわけですね。※完成済みのピックアップトラックもラインアップされ、その場合は577,000バーツ

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ただ、トヨタがこの低コストを実現するために選んだ手法は「半完成状態での販売」のみではなく、エンジニアたちがサプライヤーへと赴いて生産方法を直々に指導することで効率化とコスト削減を達成したといい、こういった行動を見るに、トヨタはハイラックス・チャンプを少しでも安く販売したく、そしてそのためには様々な手法を用いたということがわかります。

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なお、ハイラックス・チャンプには、ショートホイールベースとロングホイールベースがあり、搭載されるエンジンは2.0リッターガソリン/2.7リッターガソリンもしくは2.4ッターディーゼルの3種類。

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グレードは8種類、トランスミッションは5速マニュアルと6速オートマチックから選択でき、ボディカラーはホワイトの他、メタリックグレーとシルバーを選べます。

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インテリアは非常にシンプルですが、オレンジのアクセントが配されており、楽しげな印象も受けますね(グレードによってはアクセントカラーが用いられないものもある)。

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トヨタ・ハイラックス・チャンプはこんな使い方も可能に

なお、トヨタは10月に開催されたジャパンモビリティショーにてこのハイラックス・チャンプのプロトタイプを公開し、この際には救急車、フードトラック、自動販売機など数々の可能性を示唆。

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そして今回のタイでの発売に際しては出張ペットスパや・・・。

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ヘビーデューティーなキャンパー仕様に・・・。

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キャンピングカー(モーターホーム)にも。

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さらには移動式ブティックに・・・。

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もちろん配送者としても活用可能。

なお、現地のトヨタ法人は、このハイラックス・チャンプを購入したオーナーに対し100以上のアクセサリーメーカーを紹介するといい、その中から消費者は自分好みの車両を作り上げてゆくことになりますが、これはいわゆる「コーチビルド」的手法であり、オーナーにとっても楽しい作業となりそうです。

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こういった試みは非常に興味深いもので、そしてトヨタは北米市場においてもサードパーティと共同してレクサスGX向けに大量のオプションパーツをリリースするとも公表しており、かつ日本でもGR86やスープラ発売時にも同様の活動を行っているため、世界的に「社外パーツメーカーを巻き込んでのコーチビルド/カスタム環境の構築」、さらにはそれによるオーナーの(クルマに対する)愛着度の強化、トヨタに対する忠誠の醸成を行おうということなのかもしれません。

そしてこういったチャレンジは「誰もが得をする」可能性が高く、かつトヨタ単体、パーツメーカー単体ではなしえないことだと思われ、ぼくとしては「歓迎すべき傾向である」と考えています。

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参照:TOYOTA

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