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ボクのイチオシだった「ブラバム」が事業を終了、会社を解散すると公式発表。ブラバムの名もってしてもスーパーカービジネスは困難だったようだ

ボクのイチオシだった「ブラバム」が事業を終了、会社を解散すると公式発表。ブラバムの名もってしてもスーパーカービジネスは困難だったもよう

| ブラバムはBT62発表以後、様々な手段をもってこの販売に注力していたが |

残念ながら「必要な」幸運には恵まれなかったのかもしれない

さて、ぼくが「新興スーパーカーメーカーの中ではもっともイケてる」と考えていたブラバムがなんとわずか5年で終了。

このブラバム(正確にはブラバム オートモーティブ)は2018年5月に「BT62」を発表していますが、F1史上唯一、「自身の作成したマシンでチャンピオンシップを獲得したサー・ジャック・ブラバム」の末息子であるデビッド・ブラバムが立ち上げた少量生産スーパーカーメーカーです。

しかし今回、残念ながらインスタグラムにて「ブラバムを支援する投資グループ、フュージョン・キャピタルとの関係に終止符を打ち、会社を解散し、(唯一のモデルであった)BT62の生産も終了する」と発表することとなったわけですね。

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ブラバムBT62はこんなスーパーカーだった

ブラバムBT62はブラバム オートモーティブの立ち上げとともに発表されたサーキット走行専用スーパーカーで(後に公道走行バージョンが追加)、搭載されるエンジンは自然吸気5.4リッターV8(700馬力)、車体重量わずか972kg、ダウンフォースは1,200kgという恐るべきスペックを誇ります(新車価格は当時1億5000万円と言われていた)。

ブラバムの活動開始70周年を記念して70台のみを生産する予定であったのですが、今回「会社を解散」するということはほとんど売れていなかったと考えていいのかもしれません。

なお、2020年には(おそらくはなんとか予定販売台数を消化するために)BT62Rと呼ばれるBT62の公道走行可能バージョンを発表し、その 見た目はサーキット重視のマシンとほぼ同じではあったものの、公道走行のために登録可能なレベルの排気ガスレベルをクリアし、さらにはエアコン、適応可能なサスペンション、ヒーター付きフロントガラスを備えるといった特徴も。

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さらにはGT2クラス参戦用車両として2021年に派生モデル「BT63」を発表するも、やはり70台を消化するには程遠かったと見え、現代において自動車メーカーを立ち上げることがいかに困難な取り組みであり、莫大な資金援助、盤石な事業計画、そして多くの幸運が必要であるかということがわかりますね。

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ただしブラバムがすべての活動を終了させるわけではない

しかしながら、今回の発表においてデビッド・ブラバムは、これらの車両が復活する可能性を完全に否定しているわけではなく、というのもインスタグラムへの投稿では「ブラバム オートモーティブが終了したことで、むしろモータースポーツ等の分野における将来のビジネスベンチャーへの扉が開かれた」と述べており、別の形態にてモータースポーツへと関わったり、もしくは別の支援者が現れればBT62およびBT62R復活の可能性も否定できず、続報を待ちたいところです。

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参照 / Photo:david_brabham(Instagram)

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