こんな夢を見た。「奴隷商人に捕まって売り飛ばされそうになるも、命からがらランドクルーザーで逃げおおせる」

｜　この物語の主役はランドクルーザーではないけれど　｜

ボクはときどき「なにかから逃げる」夢を見る

さて、今回は（ぼくにしては）ちょっとめずらしい夢を見たので、ここでその内容を紹介してみたいと思います。

簡単に言えば「なんらかの理由にて人身売買組織に捕まってしまい。売り飛ばされそうになるも、命からがら脱出する」というもの。

いかに夢の中であってもこういったシチュエーションは珍しいのですが、囚われの身から脱出する」というのはぼくが時々見る夢のパターンのひとつです。

なんとなく捕まったのはアフリカっぽい

夢の中で気がつくと、ぼくはコンクリートに囲まれた建物の中にいて、両手を後ろ側に縛られた状態にて何人かと一緒にひざまずいています。

前には汗でテカテカになった黒人男性が二名いて、いずれもマシンガンを担いでおり、なにやら二人で談笑しているもよう（何語を話しているのかはわからない。あまりぼくらのことは気にしていないようだ）。

そしてゆっくり周囲を見ると、横並びに（ぼくを含めて）四人が同じように手を縛られて膝まずいており、それが4列あるので16人がこの部屋に囚われているという状況（ぼくはその最前列）。

一体何がどうなってるんだと思っていたところ左横の男性（白人、30歳くらい）が「英語は話せるか？」と聞いてきたので「ちょっとだけなら」と答えると、その弾性は「このままじゃ皆売り飛ばされて一生奴隷としてこき使われる。なんとか逃げないと」と言うわけですね。

つまるところぼくら16人は奴隷商人に捕まって今まさに売り飛ばされようという状況で、たしかにこれはちょっとマズいな、という感じ。

すると男性は「戦う覚悟はあるか？」とぼくに尋ね、ぼくはすかさず「イエス」と答えるのですが、実際のところぼくは「座して死を待つ」のが何より嫌いなので、たとえ成功率が低くとも自由のために戦って死のうといつも考えています（よって、現実世界であっても必ず戦う。人としての尊厳を失ってまで生きる意味はない）。

「それを聞いて安心した。俺はサム。いいか、俺ら2人であの2人に飛びかかってマシンガンを奪う。でもこの（縛られてる）手じゃ使えないからまず腰に挿してる拳銃かナイフを奪わないと。ナイフでロープを切ってから戦うんだ」

「わかった。ぼくはジュン。日本人だ。by the way」

「なにが"by the way"なんだい？」

「いや、ハリウッド映画とかでよく挨拶のあとに by the way って言うじゃない」

「余裕だな、ジューン」

「いや、ジューンじゃない。J、U、Nでジュン。J、U、N、Eじゃないし6月生まれでも、女性の名前でもない」

こんな感じでぼくは夢の中のできごとをかなり明確に覚えている方なのですが、とにかくぼくとサム（と残る14人）はマシンガンを構えた黒人二人を見事倒してナイフと拳銃、そしてライフルを奪い、その建物の外に出ようとするのですが、外には何人か見張りがいて脱出がかなり難しい状態です。

「なあサム、このまま建物の外に出ても撃たれて終わりじゃないか？」

「いや、連中にとっては俺たちは商品だ。無駄に殺さない。なんとか突破して逃げるんだ」

「なるほど。ちなみにこの拳銃、安全装置はどこなんだろうな」

「それはグリップセイフティと言って、グリップを✗✗るんだ」

「え？グリップを何するって？」

「スクイーズ。強く絞るようにグリップを握れ」

「なるほど」

そんなわけで16人でわーっと見張りを襲撃してこれまたみごとに見張りを倒し、勢いに乗じて停めてあった人身売買組織のバイクやクルマを奪ってそのまま脱出することになるのですが、そこでサムがトヨタ・ランドクルーザーをゲットし「乗れよ。日本大使館まで送っていってやろう」。

なお、ぼくらが捕まっていた建物から街なかまでは意外と近く、そう時間もかからずに日本大使館前へと到着します。

「なあサム」

「何だい」

「ハリウッド映画なんかで、よく”walk in your shoes"って言うじゃない。あれはどういう意味？日本人には理解ができないな」

「そうだな、お互い生きてたらまた会うこともあるだろう。そのときに一杯飲みながら話そう」

「悪いけどぼくは酒は飲めない。一滴も」

「そうか。それでもいずれまた会おう」

そう言って笑い、ランクルに乗って走り去ったサムの笑顔をぼくは一生忘れないかもしれません。

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