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日本はもちろん世界中で「ホワイトとブラック」がボディカラーに占める割合が上昇中。北米ではシルバーとグレーをこれに加えると80%にも達する

日本はもちろん世界中で「ホワイトとブラック」がボディカラーに占める割合が上昇中。北米ではシルバーとグレーをこれに加えると80%にも達する

| 世界中で「カラフルなクルマ」が希少種に |

一方でハイエンドカーブランドでは「個性的なボディカラー」を求める顧客が増加

さて、日本の路上を見渡すと「クルマのボディカラーがホワイトとブラックばかり」ということがわかりますが、それは海の向こうでも同じだと見え、アメリカでは「ブラック、ホワイト、シルバー、グレー」で占められる割合が実に80%にものぼるのだそう。

たしかに新型ポルシェ911のカーコンフィグレーターを見ると「ホワイトとブラックのみが無料、そのほかのカラーは有料」となってしまっているものの、これは単に「(ポルシェがオプションによって利益を得ようとしているのではなく)もはやホワイトとブラック以外を選ぶ人が少ししかいないから」という事実を表しているだけなのかもしれません。

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この「モノトーン傾向」はさらに加速しそう

これは中古車ポータル、iSeeCarsがまとめた調査によって明らかになったもので、上記4カラーの割合は2004年(つまり10年前)の60.4%から現在では80%にまで上昇しており、今後も加速する可能性を示唆しています。

そしてこれら4つのうち最も人気があるのは「ホワイト」で、これは(2023年に販売された新車全体のうち)27.6% を占めることに (2004年では15.6%)。

次に人気があるのはブラックで、このシェアは22% (2004年は14%) 、グレー系はシェア21.3%で3位となり、シルバーは9.1%。

ただ、興味深いのは「この現象は自動車メーカーがほかの色を用意しなくなったから」ではなく、むしろ用意されるカラーは2023年では新車あたりの平均6.7色、2004年では7.1色なので、たしかに減ってはいるものの、選択肢が顕著に減ったわけでははさそうです(アルファードやヴェルファイアにもホワイトやブラック以外のカラーも用意されているが、これ以外のカラーは路上で見たことがない)。

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このほか、今回の統計からわかるのは「グレー系の増加率がやや緩やかになってきており、ここからは大きく増えないであろう」ことが推測されますが、この4色が占める割合が増加するであろうことは間違いなさそうで、 iSeeCarsのエグゼクティブ アナリスト、カール・ブラウアー氏は「カラフルなクルマは絶滅危惧種のようです。自動車メーカーが多様なボディカラーを提供しているにもかかわらず、現在販売されているブラック、ホワイト、シルバー、グレー以外のクルマははるかに少なくなっています。過去20年間で市場シェアの半分を失い、今後20年でさらに希少になる可能性もあります」とコメントしています。

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参考までに、人気カラー4色以外で選ばれているのはブルー(市場シェアは8.9%、2004年より18%減少)、続いてレッドが7.3%(2004年より38.1%減少)、グリーンが2%(2004年より50.6%減少)、オレンジが0.5%(2004年より14.8%減少)。

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参照:iSeeCars

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