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フェラーリ「近年、グリーンが重要なキーカラーとして復活しています」。ただしグリーンのボディカラーを持つフェラーリは現存する車両のわずか1%だけらしい

フェラーリ「近年、グリーンが重要なキーカラーとして復活しています」。ただしグリーンのボディカラーを持つフェラーリは現存する車両のわずか1%だけらしい

| たしかにグリーンのフェラーリは「ほとんど」見たことがない |

さらに「明るい」グリーンのフェラーリはネット以外では見たことがない

さて、フェラーリのボディカラーといえば誰もが「ロッソ(レッド)」を連想するかと思いますが、今回フェラーリが公式にて「グリーンの人気が急上昇中である」というコンテンツを公開。

なお、フェラーリによると「グリーンのボディカラーを持つフェラーリは、(現存するフェラーリ)全体のうち、わずか1%にしか過ぎない」とのこと。

一方で2023年に入り、ファッションや建築業界、ラグジュアリー業界において最も注目されるようになったカラーが「グリーン」であることについても言及しています。

自動車業界における「グリーン」のイメージは?

そして自動車業界における(古来からの)グリーンのイメージにつき、フェラーリは「アメリカではグリーンの人気が高くない」ことについて指摘。

その理由として、NASCARシリーズにおいてリー・オールドフィールドやガストン・シボレーがグリーンのマシンをドライブし死亡したことから「グリーンは不吉なカラー」だと信じられていることについて触れ、しかしその一方、英国ではブリティッシュ・レーシング・グリーンがレーシングカーの象徴であったこと、デビッド・パイパーのように「グリーンのフェラーリで勝利を量産したレーシングドライバーがいたこと」についても触れており、欧州と米国とではグリーンに対する認識の差異がある、とも述べています。

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加えてフェラーリは、グリーンは文化圏によって「自然」「再生」「不死」「豊かさ」純粋さ」「富」を象徴するカラーであることについても触れ、古代中国では「翡翠が砕けにくいことから」知性や忠誠心といった美徳の象徴と見なされてきたこと、古代エジプトにおいてはクレオパトラがエメラルドを愛したことなど、歴史的・世界的に見てもグリーンが重要視されてきたという事実についても紹介しています。

現代におけるグリーンの流行は2021年から

なお、現代の「グリーンの再流行」は2021年のトレンドカラーと言われる「ボッテガ・グリーン」に端を発しているといい、このボッテガ・グリーンはいわゆる明るく鮮やかなグリーンを指し、生い茂る芝生の色に例えられることも。

さらにグリーンは他の色との混合によって様々に表情を変えることができ、淡いミントグリーン、ブラウンを足してカーキっぽいグリーンなどにも変化させることができますが、いずれの場合であってもネガティブなイメージはなく、たとえエネルギッシュなグリーンであっても、落ち着いたグリーンであっても、その印象は常にポジティブである、とも認識しています。

そしてそういった「正」のイメージを人に与えるグリーンだからこそ多くのデザイナーや芸術家に支持されることになり、そこで様々なグリーンをモチーフにした作品が生まれることになったのだと思われますが、やはりぼくとしては「腕時計業界におけるグリーン熱」が印象に残り、これは現在においても収まる気配は一向に無いようにも感じられます。

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グリーンのフェラーリは少なくない?

そしてフェラーリに話を戻すと、「グリーンのフェラーリ」の代表格はやはりジェミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイのラフェラーリ(シグナルグリーン)。

この車両はすでに売却済みではあるものの、フェラーリもこのジェイ・ケイのラフェラーリを紹介しているので、(フェラーリ側としては)売却したことについてはとくに咎めるつもりはないのかもしれません。

参考までに、ジェイ・ケイはこのカラーを選んだ理由につき「みんなフェラーリというとロッソを選ぶから、一番フェラーリとは縁が遠いカラーを選んでみた」「そうすることでクルマに個性と主張を与えたかった」とも述べており、グリーンが比較的好まれる欧州においても「グリーンのフェラーリが圧倒的に少ない」ということを理解させてくれます。

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そして2017年には70周年記念モデルの一つとして製作された「グリーンジュエル」が高額にて落札され、「グリーンのフェラーリ」に対する注目を高めることになり・・・。

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このグリーンは1955/1956年のキャラミ9時間レースを走ったデビッド・パイパーのフェラーリ365 P2がモチーフになっている!

その後はフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」にてグリーンのフェラーリを作るオーナーも徐々に増え・・・。

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最近だとエンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリに(かつて父エンツォが乗っていたフェラーリ400スーパーアメリカと同じ色の)グリーンのプロサングエが納車されたことも報じられていますね。

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こんな感じで最近では徐々に「グリーンのフェラーリ」も増えてきているようには感じるものの、日本市場においては「(クルマ以外であっても)グリーンの製品で成功した例はひとつもない」と言われるほどグリーンがなじまないとされるので、グリーンのフェラーリを見ることがあれば、それは「とんでもなくレア」なのかもしれません。

いずれ、フェラーリのニューモデルのイメージカラーにグリーンが採用される時が来るかも

そしてフェラーリとしても当然この「グリーン人気」に着目していて、同社にてクリエイティブ・ディレクターを務めるロッコ・イアンノーネ氏は、最近の(アパレル)コレクションにグリーンを取り入れており、同氏によれば、これは「ブルーの入った、エレガントで深い色合いを持つ」アベドーグリーンと呼ばれるもの。

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さらに「グリーンは1950-1960年代にかけて大流行し、最近ではあらゆる業界で重要なカラーとして復活している」ともコメントし、よってフェラーリのニューモデルにおいても「グリーン」をイメージカラーに採用する時がやってくるのかもしれませんね。

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参照:Ferrari

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