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マセラティの販売が半減、巨額赤字の形状で身売りの危機。親会社の役員が「マセラティにとって、最適な居場所はどこなのかを検討しなければなりません」とコメント

2024/07/30

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| マセラティの窮状が現行ラインナップにあるのだとすれば、ここからの業績の回復は難しい |

そして将来が明るくない以上、買い手も興味を示さないかもしれない

さて、つい先日ステランティスは2024年上半期の決算発表を行い、(シトロエンやアルファロメオ、ランチアなど14ブランドのうち)利益が出ていないブランドを廃止するという意向を示しており、そして今回報じられたのが「マセラティが売却されるかもしれない」ということ。

マセラティは2024年上半期に売上が(15,300台から6,500台へと)50%減となるなど不振が報じられ、現時点では「売却される可能性が高いブランドの筆頭」であると言われます。

参考までに、同期間の利益は8200万ユーロの赤字だったといい、ここからの急回復を望むのは難しいとことも理解ができようというものですね。

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これは単なる噂ではない

なお、この「マセラティ売却」については単なるウワサではなく、実際にステランティスにて最高財務責任者を務めるナタリー・ナイト氏が「将来、(マセラティにとって)最適な居場所はどこなのかを検討する時期が来るかもしれない」と語っており、よってマセラティの命は風前の灯なのかもしれません。

マセラティは1914年の創業以来、創業家一族からオルシ家、悪名高きデ・トマソなどオーナーが何度か交代しており、いわば(アストンマーティンやランボルギーニ同様に)苦難の人生を送ってきたブランド。

デ・トマソののちはクライスラー、フィアットを経て、同社は現在、フィアット クライスラー オートモービルズと PSA グループが2021年に合併してできた「ステランティス」の傘下にあり、その庇護のもと電動化ブランドへと変革を進めていたわけですね。

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マセラティの将来は明るくない

なお、マセラティの未来は「明るくないだろう」というのが大方の見方ですが、MC20の電動版(フォルゴーレ) を除き、他の新モデルは2027年まで導入されない見込みであり、そして不振の原因が現在のモデルラインアップの魅力欠如にあるのだとすれば、やはり回復の見込みはないのかもしれません。

ちなみにですが、ぼくの考えるマセラティ不振の原因の一つはまずデザイン。

かつてのマセラティは「エグいまでの」セクシーさが売り物ではあったものの、現行世代ではスマートになりすぎ、マセラティらしさが損なわれたんじゃないかと考えているわけですね(つまりマセラティでないとダメな理由が薄くなった)。

そして2つ目はその価格の高さであり、たとえばグラントゥーリズモだと2444万円〜2998万円、グレカーレでは862万円〜1718万円という価格設定を持ち、正直この価格だと「(ポルシェなど)他のブランドのクルマを買う」という感じ。※もしかするとMC20はある意味では割安である

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そしてこういった暗い未来、現在の実績を考慮するとマセラティを買おうという会社が登場することは考えにくく、もし購入の意志を示すの出れば中国の自動車メーカーくらいなのかもしれません(それでも現在は自社ブランドの拡販を行ったほうが収益性の面で効率が良く、買収には興味を示さないかも)。

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参照:Automotive News Europe

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