
Image:Zeekr
| 最近の中国製EVは本当に侮れない |
スマホや家電同様、中国製EVが電気自動車市場を支配するのは時間の問題であろう
「中国製の電気自動車(EV)なんて、安かろう悪かろうなのでは」
ついついそう考えてしまいがちではあるものの、実際に25台以上の最新中国EVに試乗したアメリカ人ジャーナリスト、ケビン・ウィリアムズ氏は「もし買えるなら自分のガレージに置きたいクルマばかりだ」と感嘆の声を上げており、フォードやリビアンといった大手米自動車メーカーのCEOたちでさえ「中国EVのほうが優れている」と認める昨今。
今回は、米国メディアが選んだ「アメリカ人も羨む本当に優れた中国EV」の中から、特に注目の2モデルを中心に、その衝撃的な完成度と実力を詳しく解説してみたいと思います。
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フォードCEOが半年間シャオミSU7を運転し、「手放したくない」と語る。「通常は他社製品を褒めないのですが、このクルマは本当に素晴らしいと認めざるをえません」
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【この記事の要約(30秒でわかるポイント)】
- 米メディア記者が25台以上の中国製EVに試乗し、米国では手に入らない最新モデルの実力を検証
- 約120万円(現地価格)の格安コンパクトEV「BYD シーガル」は「安っぽさが一切ない」と絶賛
- 革新的なBピラーレスミニバン「Zeekr Mix」は「高級SUVやVW ID. Buzzをあらゆる面で圧倒する」と高評価
- 欧米自動車メーカーのCEO(フォードやリビアン)も「中国EVの優位性」を認める時代へ突入
- 関税や関税障壁で輸入が規制される中、グローバル市場での中国EVの台頭は日本車にとっても大きな脅威に
詳細:米国人ジャーナリストを唸らせた中国EVの先進性
米政府による高い関税や規制により、アメリカ市場では中国ブランドのEVを直接購入することがほぼできませんが、しかし現地を繰り返し訪れて25台以上の最新モデルに試乗したケビン・ウィリアムズ氏。
ここでは同氏が特に「本気で欲しい」と絶賛した2つの対極的なモデルを紹介します。
車種概要・スペック・特徴
かつては「コピー商品」と揶揄されることも多かった中国車ではあるものの、現在の中国EV市場は世界で最も競争が激しく、デザイン・室内空間の快適性・コストパフォーマンス・ソフトウェアの応答性において、従来の欧米メーカーを凌駕するレベルに達しているもよう。
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ボクにとって初の中国車、BYD SEALに試乗。これほどまでに今までのモノサシで測りにくく評価が難しいクルマは存在せず、ボクのアップデートも必要である
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1. 超高コスパな街乗りコンパクト:BYD シーガル(BYD Seagull)
中国国内で約8,000ドル(約120万円)という衝撃的な低価格で発売され、爆発的なヒットを記録したコンパクトEVが「シーガル」です。
「安価なクルマ=作りが雑」という従来の常識を覆し、乗り心地の良さ、しっかりしたエアコン機能、レスポンスの良いインフォテインメントシステムを備えており、輸出仕様(ドルフィン・サーフ / ATTO 1などの名称)では価格が約2倍に上がるものの、試乗した記者は驚くべきことに「仮に20,000ドル(約320万円)出しても納得できる完成度」と評しています。
実際のところ、このシーガルはBYDのシナジー効果をフルに発揮し、「他社では真似できないような」量産効果を活用したEVとしても知られていますね。
| 項目 | スペック・詳細(中国仕様参考値) |
| ボディサイズ | 全長 3,780 mm × 全幅 1,715 mm × 全高 1,540 mm |
| バッテリー | BYD製「ブレードバッテリー」(LFP:リン酸鉄リチウム) |
| 航続距離 | 約305 km 〜 405 km(CLTCモード) |
| 現地価格 | 約8,000ドル〜(日本円で約120万円〜) |
| 特徴 | 4人乗り、応答性の良いセンターディスプレイ、高品質なインテリア |
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またまたBYDが価格破壊。車両本体価格150万円以下で新型「シーガル」発表、BMWが「コストがかかりすぎる」として廃止したLiDARを搭載しても200万円に収まる
Image:BYD | 文字通り新型BYDシーガル(ドルフィン・ミニ)はEV市場を破壊する可能性を秘めている | これからのEV選びは「価格」に加えて「どれだけ賢いか」も重要に やはり中国車というとい ...
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2. 移動する高級リビング:ジーカー・ミックス(Zeekr Mix)
吉利汽車(Geely)グループの高級EVブランド「Zeekr」が手掛けるワンボックス型EV。
ケビン・ウィリアムズ氏VWの電動ミニバン「ID. Buzz」と比較しており、こちらも驚くべきことに「あらゆる面でID. Buzzを超えている」と絶賛することに。
最大の特徴は両側に採用されたスライドドアと中央の柱(Bピラー)が存在しない開放的な構造で、フロントシートが180度回転し、電動センターコンソール(テーブル付き)を組み合わせることで、車内がまるで「移動するラウンジ・リビングルーム」へと変貌することについても高い評価を与えています。
| 項目 | スペック・詳細 |
| ボディサイズ | 全長 4,688 mm × 全幅 1,995 mm × 全高 1,755 mm |
| プラットフォーム | SEA-M(モビリティ専用プラットフォーム) |
| 航続距離 | 最大約700 km(CLTCモード) |
| 室内構造 | Bピラーレス・3スライドドア、180度回転フロントシート |
| 特徴 | BMWやアウディの高級車を凌駕する室内質感、電動テーブル |
市場での位置付けと競合比較:日本車やテスラにとっての脅威
なぜ中国EVはこれほどまでに急速な発展を遂げ、世界中で脅威とみなされているのか。
欧米車および日本車とのポジショニングを比較すると、以下のように考えることができそうです。
【世界市場におけるEVポジショニング比較】
■ 従来の大手メーカー(日本車・一部欧米車)
└ 信頼性や安全性は高いが、EV専用プラットフォームの開発やソフトウェア進化のスピードで後手。価格が高め。
■ テスラ(米国)
└ ソフトウェアや先進運転支援技術(FSD)で業界をリードするが、ラインナップの刷新ペースが鈍化。
■ 中国EVメーカー(BYD、Zeekr、NIOなど)
└ 自国サプライチェーンによる徹底的なコスト削減。
└ 顧客のフィードバックを取り入れた異次元の開発スピード(1〜2年でフルモデルチェンジ)。
└ 低価格モデル(シーガル)から超高級ラウンジ仕様(Mix)まで、隙のないラインナップを展開。
Zeekrなどのメーカーはボルボ(Geely傘下)などのグローバルネットワークを活用できるため、規制さえクリアすれば一気に欧米や日本市場へ浸透するポテンシャルを秘めており、どこかのタイミングにて「ダムが決壊するように」中国車がなだれこんで来る場面があるのかも。

黒船「中国EV」が変えるモビリティの未来
アメリカのジャーナリストが体験した中国EVは、単に「価格が安い」というだけではなく、それらが「乗って楽しく、生活を豊かにする新しい体験価値」を提供し始めているという事実を示すもの。
関税などの政治的保護によって一時的に中国製EVの入国を拒んでいる米国、そしてそのイメージから販売が伸び悩む日本ではありますが、グローバル市場(東南アジア、中南米、中東、欧州など)ではすでに中国製EVがシェアを急速に拡大しています。
120万円で実用十分な「BYD シーガル」や、車内の概念を変える「Zeekr Mix」のようなモデルが街を走る未来はけして遠い世界の話ではなく、自動車の基本概念が「移動手段」「走行性能」から「デジタル空間」「サードプレイス」へと変化してゆくのにあわせ、ここ日本でも「普通に」見られるようになるのかもしれません。

知っておきたい、関連知識コラム
1. 「ブレードバッテリー」とは?
BYDが開発したリン酸鉄リチウム(LFP)構造のバッテリー。刀(ブレード)のように薄いセルを敷き詰めることで、安全性が極めて高く(釘刺しテストでも発火しない)、製造コストを大幅に抑えることに成功したというBYDの価格破壊を支えるコア技術です。
2. ジーカー(Zeekr)とボルボの関係
Zeekrはスウェーデンの高級車ブランド「ボルボ」を傘下に持つ中国の自動車大手「吉利汽車(Geely)」が立ち上げたプレミアムEVブランド。安全技術やプラットフォーム(SEA)を共有しており、欧州市場でも高い評価を受けています。

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参照:InsideEVs










