フェラーリ「テーラーメイド」最新作は812コンペティツォーネA”グリーンジュエル”。かつてグリーンのフェラーリでレースを戦い勝利した男へと捧げるオマージュ仕様

Image：Ferrari

｜　やはりグリーンのフェラーリを注文するととたんにグリーンのフェラーリに親近感が湧いてくる　｜

「グリーンジュエル」は1965年-1966年のレースで活躍したヘリテージフェラーリ仕様

さて、ぼくは「グリーンのフェラーリ」を注文してしまったわけですが、今回紹介するのは（色味は違うものの）グリーンの812コンペティツォーネA。

フェラーリによれば「近年、グリーンの人気が高まっている」とのことで、たしかにフェラーリに限らず「グリーンをラインナップに復活させる」スポーツカーメーカーも増えており、いったんは人気がなくなってしまったグリーンがまた脚光を浴びる日が来るのかもしれません（ただし現時点ではグリーンのボディカラーを持つフェラーリは総生産台数のうちわずか1％らしい）。

このフェラーリ812コンペティツォーネAのボディカラーは「グリーンジュエル」

今回フェラーリが公開したコンペティツォーネA（アペルタ）のボディカラーは「グリーンジュエル」ですが、このカラーが一般に公開されたのは（フェラーリが70周年を迎えようとしていた）2016年のパリモーターショーだと記憶しており、このときフェラーリは70周年を記念して「70色の」特別カラーを当時の5つの現行モデルに対して特別にペイントしていて（それぞれのカラーは1モデルにつき1つのみが製作され、70色×5モデル＝350台のワンオフモデルが生産された）、そしてこのグリーンジュエルはもっとも人気が高かったカラーの一つ。

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なお、「70色の」特別カラーはすべてフェラーリの歴史にとって重要な存在となったクルマや人物にちなんでおり、このグリーンジュエルのインスパイア元は「1965年/1966年のキャラミ9時間レースにて優勝した、イギリスのデビッド・パイパー・レーシングチームが走らせたフェラーリ365 P2」。

そしてこのデビッド・パイパーは「（ほぼ）グリーンのフェラーリのみでレースを戦った」という非常に稀有なプライベーターです。

参考までに、ボディ中央に入るストライプのカラーは「ビアンコ・キング」、そしてラウンデルにはレーシングナンバー「21」。

そしておそらく、このフェラーリ812コンペティツォーネAのインテリアも当時のレーシングカーをイメージしたものだと考えられ、インテリアはブラックアルカンターラに加えてアウンデ社製のレッドファブリック。※ステアリングホイールの12時位置にもビアンコ・キングのラインが入る

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シートにはブロック状のステッチが入り、これもまた「当時さながらの仕様」であると思われ、やはり「V12フロントエンジン」のフェラーリオーナーはヘリテージ仕様を好むケースが多いのかもしれませんね。

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参照：Ferrari（Facebook）